&TEAMが初カムバック! タイトル曲「FIREWORK」は爆発的な喜びを表現するためにパフォーマンスの難易度も爆上がり

取材・文 尹 秀姫 ©HYBE LABELS JAPAN — 2023.6.21 — Page 1/2
日本から世界に羽ばたく9人組のハイクオリティグローバルグループ、&TEAM。2ndEP『First Howling : WE』の発売を記念して行われたショーケースイベント「&TEAM 2nd EP SHOWCASE[First Howling : WE]」の様子を紹介します。

「HYBE成功のDNA」を見せつけるパフォーマンス!


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【ペンになってもいいですか!?】vol. 183

2023年6月14日に発売された&TEAM 2nd EPのリリースを記念して、6月18日に六本木ヒルズアリーナにて&TEAM 2nd EP SHOWCASE [First Howling : WE]が開催された。すでに真夏のような炎天下の中、ステージに登場した&TEAMは、まず2nd EPの収録曲「Road Not Taken」でパフォーマンスを披露。アクロバティックな動きが続く難易度の高いダンスに観客からはそのたびに大きな歓声が飛び、パフォーマンスが終わった後もしばらくはどよめきがおさまらなかったほど。

この日のショーケースは六本木アリーナを訪れたファン、マスコミだけでなく、オンラインで全世界に向けて公開された。そのためEJが日本語と韓国語で挨拶すると、その後にはMAKIが英語で、NICHOLASが中国語で続き、グローバルなグループであることを印象付けた。さらにステージで行われたフォトセッションでは、ファンの前での撮影に照れるメンバーが続出。「かわいい!」「カッコいい!」というファンの声に思わず笑いそうになって下を向くFUMAや、照れて耳が赤くなるJO、手でうさみみを作って存分にかわいさをアピールするHARUAなど、会場を大いに盛り上げた。


EJ

EJ(ウィジュ)


デビューから半年が経っての感想をたずねられると、「たくさんのことを学ばせていただきました。たくさんのことを経験しながら、すごく意欲が湧いた半年だったんじゃないかと思います。その中で僕たちも話し合う機会も増えましたし、創造意欲とか、もっといろんな姿を見せたいという欲が湧いてきました」とK。

NICHOLASは「この半年、&TEAMとして活動しながら、足りない部分がわかるようになったので、そういう部分を直すために一生懸命がんばっていって、今回は成熟した姿をみなさんに見せたいと思います」としっかりとした日本語で語った。リーダーのEJからは「メンバー同士でたくさんコミュニケーションを取ろうとしています」と&TEAMの絆を感じさせるエピソードも。「短い時間であってもみんなで話し合って、おたがいのことを理解しあって、この半年で&TEAMの結束力も高まったんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。


FUMA

FUMA(フウマ)


2nd EPのタイトルは[First Howling : WE]。「デビューEP[First Howling : ME]では、同じ想いをもつみんなの存在を知ったんですけど、今作では君を探す9人の少年たちの旅路や成長などが表れていて、ようやく僕と君が出会い、WEとなる瞬間を描いた作品となっています」とTAKIがEPに込められた想いを語ると、タイトル曲「FIREWORK」については「初めて聴いた瞬間からめちゃくちゃテンションが上がった」とFUMA。

変わりたいと願う少年が、同じ想いを持つ仲間を探して、ずっと探し続けた人に出会えた瞬間を花火に例えた曲で、完成した曲を聴いた時は車の隅で泣いてしまうくらい感動したそう。「なかでも僕は個人的に自分のパートが大好きです。いつもSOMAさんはメンバー一人ひとりに合うパートを分けてくださるんですけど、僕の『湿りきった導火線 もう一度火をつける』というサビ前のパートは、諦めそうになった自分が&TEAMという目標を探して、もう一度走り出すという自分の気持ちと歌詞がすごくリンクしていて、お気に入りの歌詞でもあり、本当にお気に入りの曲ですね」としみじみ語った。


K

K(ケイ)


「FIREWORK」のパフォーマンスは、ずっと探していた君に出会う衝撃的な瞬間や、爆発的な喜びを表現するために、ハードな仕上がりになった、とK。「最初の頃は、曲を練習していて、1サビ終わってみんな倒れるぐらいきつかったです。本当に何度も練習して、体力を慣らしていって、何度もモニタリングして、そうやってみんなで切磋琢磨して完成度を高めていったのではないかなと思います」と語ると、客席からは拍手が起きた。

さらに、花火師が花火を制作する過程に思いを馳せて、「なので、僕たちも一生懸命準備したものをみなさんに見ていただいて、本当の花火を見ているみたいだと思っていただけたら嬉しいです」と続け、花火から連想するすべてのことをメンバー全員で挙げて、指の表情ひとつにまで気を配ったパフォーマンスであることをアピールした。


NICHOLAS

NICHOLAS(ニコラス)


MAKIが流暢な発音で読み上げた収録曲「Road Not Taken」についてはYUMAが「君を探して走り出した道のりを表現した曲」と解説。「君を探すために、誰も行かない険しい道を、苦しいけれど、それが君につながる道だと信じて進んでいくストーリー」だそう。アクロバティックな振り付けが多いのも、「とても前向きで生命力のある曲。途中で“ウルフフェイス”といって狼の顔を作る振り付けがあるので、ぜひ“隠れウルフ”を探してください」と笑いを誘った。

NICHOLASもMAKIに負けないくらい流暢に「Road Not Taken」を発音してみせると、「この曲で一番重要なのはチームワーク。難しいアクロバティックな動きが振り付けに入っているので、ちょっとでも集中できないとケガしやすいので、そういう部分も注意して練習してきて、もともとできなかった部分ができるようになって、“Proud”ですね」と誇らしげに語った。


YUMA

YUMA(ユウマ)


今回は収録曲の中に今までとはテイストの違うラブソングが2曲収録されている。その中でも「月が綺麗ですね」というタイトルは、夏目漱石が「I LOVE YOU」をそう訳したと言われている文言が使われている。「困難を乗り越えてようやく出会った運命の君は、言葉にしなくても心が通じる特別な存在で、2人でいればどんなこともできそうな気がするという、愛しい人に対する想いを込めた曲です」とEJ。

なかでもHARUAとコーラスを入れるパートは「ロボットっぽく歌って」というオーダーがあり、感情を込めずに歌うことに注力したのだとか。「僕は歌いやすかったんですけど、HARUAは大変そうでした」とEJが言うと、「めちゃくちゃ難しくて、『月が綺麗ですね』の中でそのパートが一番時間をかけました」とHARUA。

「好きな人の前で緊張しすぎてロボットみたいになっちゃったのかな」というEJの解釈に、メンバーもうなずいていた。MAKIは、この曲が「今回のアルバムの中で一番、LUNÉ (ルネ・&TEAMのファンネーム)のみなさんのことを歌っている曲なんじゃないかなと思っています。例えば、『君を見上げているMOON』とか、月にまつわる歌詞がたくさんあるので、この曲を歌う時はLUNÉのみなさんのことを想って歌っています」というと、客席からは大きな歓声がわきあがった。


JO

JO(ジョウ)


もう一つのラブソング、「Blind Love」は&TEAMとして初めてドラマの主題歌に採用された曲で、「ドラマの主題にしていただいて、そのドラマに&TEAMも出演させていただいて、すごく思い入れのある楽曲です」とHARUA。「愛を伝えることに対しての戸惑いだったり、ふとした瞬間に君のことを考えてしまう、そういった甘く切ない歌詞がエモーショナルなサウンドで表現された楽曲です」と紹介してくれた。最後のパートでJOが僕たちなりの愛を表現しているとも。さらにEJもこの曲がお気に入りだそうで、「&TEAM初めてのバラード曲をいただけてうれしかったです」と語った。


HARUA

HARUA(ハルア)


2nd EPには今回のタイトル曲「FIREWORK」とデビューEP収録の「Scent of you」の韓国語バージョンも収録されている。レコーディングにはプロデューサーのSlow Rabbitが立ち会ったのだとか。「『Scent of you』のレコーディングが一番心から楽しめた気がします。たまたまやってみたフェイクが実際に使われて、形になったことで達成感を感じました。2サビのところでYUMAくんと歌うパートが日本語バージョンと韓国語バージョンで違っているので、注目してみてください」とMAKI。「FIREWORK」の韓国語バージョンについても「雰囲気が違って聴こえると思うので、たくさん聴いてほしいです」とFUMAが語った。


TAKI

TAKI(タキ)


先日公開された「FIREWORK」のMVは、火花のようにほとばしる9人それぞれの感情を表現した。「例えば切なさだったり、愛だったり、嫉妬だったり、そういう感情が描かれています。喜んで笑ったりとか、悲しんで泣いたりとか、そういう9人それぞれの演技がたくさん入っているので、そこを注目して観てほしいです。撮影も映画のように大掛かりなもので、一つのロードムービーのような仕上がりになっています」とJOが笑顔でコメント。

演じるのは大変だったそうで、YUMAが「演技するシーンがめちゃくちゃ多かったですね。常に僕はLUNÉだけを想って役作りしました。EJくんが僕に大嫉妬するシーンがあって、そこで激しくケンカするので、たくさん見てください」と笑いながら説明すると、EJも「YUMAとそのシーンを撮る時、笑っちゃダメなのに笑ってしまって大変でした」と、意外な苦労を語った。


MAKI

MAKI(マキ)


今回の2nd EPも2種類のコンセプトフォトが展開。「THIRSTY」バージョンは同じ想いを抱く君に会いたいと強く願って、探しさまよう少年たちを表現したもので、もう一つの「BLOOM」はようやく君に出会えて、告白するような喜びを表現したそう。

「EJくんがピンクになったり、Kくんが金髪になったり、僕も初めてブルーになったり、メンバーそれぞれ髪を染めて撮影に臨んだのが記憶に残ってます。自転車を漕いでいる姿をたくさん撮影していただいたんですけど、遠くまで行ったらその分帰ってこなきゃいけないんですが、帰ってくる時、向かい風だったんですよ。みんな一生懸命帰ったんですけど、FUMAくんだけ自転車をかついで走っていて、しかも一番速いんですよ(笑)。それがヒーローみたいでかっこよかったです」と撮影秘話を語ってくれた。

その自転車はメンバーそれぞれの雰囲気に合わせてわざわざオリジナル自転車を作ってくれたものだそうで、そこもチェックポイントになっているそう。

ここからは海外メディアに向けて質疑応答と、最後に「FIREWORK」のパフォーマンス披露、そして韓国での活動に向けた想いも語った。ショーケースの途中ではなぜか虫に好かれるものの虫が苦手で逃げまくるYUMA、英語の単語が出るたびに発音させられるMAKI、そしてメンバーの言葉にツッコミを入れたりやさしくフォローするKや、中国語での挨拶に反応するファンに喜ぶNICHOLASなど、ハプニングを笑いに変える強さと仲のよさ、そしてをLUNÉへの愛を発揮していた&TEAM。デビューから半年が経ち、ますます研ぎ澄まされていく彼らにこれからも注目したい。


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<質疑応答>
――2nd EPではどんな姿をお見せしたいですか。何か楽しみにしていることはありますか?

NICHOLAS 「FIREWORK」はすごく好きな曲なんですけど、でもパフォーマンスをうまく見せられないといい曲だと伝えられないので、一生懸命練習して、もっともっとできなかった部分が練習でできるようになったので、自分の自信も強くなりましたし、これから&TEAMとして、どんな難しい問題があっても、克服する自信があります。

――この半年でデビューして初めてカムバックを経験されましたが、今年の後半はどんな活動が期待されますか?

JO これからは日本や韓国でイベントや音楽番組に出演させていただくんですけど、その時にもっと僕達を知らない方にも魅力を伝えられるように、これからがんばっていきたいと思います。そして今年の9月には結成1周年を迎えるので、それに向けて今、実はいろいろ喜んでいただけるようなことを計画しているので、楽しみにしていてください!

――これから韓国での活動も増えると思いますが、意気込みを教えてください。

EJ (韓国語で)HYBEアーティストとして先輩方のようにグローバルで活躍できるために一生懸命準備してきましたが、ついにお見せする時が来て本当に嬉しいです。今まで以上にたくさんの方に見ていただけるので緊張もしていますが、9人で一生懸命準備してきたので、LUNÉのみなさんにも喜んでいただけると思います。

K (韓国語で)もともと心配が多いタイプなので、練習をたくさんして、これからは見せるだけだという気持ちです。今は心配よりもたくさんのところで見せたいという想いが強いです。期待していてください!


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――&TEAMには「HYBE成功のDNA」というキャッチフレーズがつきます。メンバーの考える「HYBE成功のDNA」とは一体なんでしょうか?

TAKI (韓国語で)言葉や地域に関係なく、人の心を動かすパフォーマンスと音楽をお見せするため、成長し続ける気持ちを持っているところだと思います。そして、HYBEの先輩アーティスト方のように、僕たちも音楽で世界をつなぐことができるようにがんばります。

――&TEAMはK-POPとJ-POPの境界に立ったグループだと見られます。&TEAMの音楽のカラーについて教えてください。K-POPとJ-POPのどんな点に自分たちの長所としてそれを吸収したのでしょうか?

EJ (韓国語で)僕は韓国で生まれたので自然とK-POPに触れて、BTS先輩がK-POPを一つの文化として世界に知らせる姿を見て、僕もアーティストになりたいという夢を持ち、そんなアーティストになりたいと思いました。HYBEのアーティストとして活動する以上、どんな言語を使っても、どんなアイデンティティを持っていても、先輩方のように全世界の人に愛される音楽を作りたいです。そのために、K-POPとJ-POPだけでなく、あらゆるジャンルで活躍するクリエイターのみなさんと一緒にいい音楽を作り上げていきたいです。

FUMA (韓国語で)どんなジャンルかは見てくださる方が決めてくれればいいものだと思っています。僕は音楽を通じて世界中の人を魅了するK-POPに憧れてアーティストを夢見るようになりました。僕たち&TEAMは共感と多様性を重視していますし、一つのジャンルにこだわらず、世界中の人たちが共感できる音楽とパフォーマンスで感動を伝えたいです。

――デビューした時、Billboardにチャートインするようなアーティストになりたいとおっしゃっていましたが、すでにJAPAN HOT 100では達成しました。何か他に目指したいチャートはありますか? また達成するためのプランはありますか?

MAKI (英語で)僕たちの次の目標は、間違いなくBillboard 200のトップになることです。 僕たちはみんなさまざまな出発点から来ていますが、僕たち9人の個性が1つのチームになり、世界を結びつけるという共通の意志によってつながっています。僕たちはこれからも成長し続けますし、ポジティブなエネルギーを持って一緒に走り続けることに全力を尽くします。


©HYBE LABELS JAPAN

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