すべての恵方に対応します!「全方巻き」をつくってみた

写真・文トンツカタンお抹茶 — 2022.2.1

注目の3人組コントグループ「トンツカタン」のひとりお抹茶さんが、料理の腕をふるって写真をアップして、SNSでバズらせようという企画。連載11回目は「全方巻き」。慌てて恵方を調べなくても、いまひとつ自信がもてなくても、これなら大丈夫。もう、福を逃すこともありません。

恵方を調べなくても大丈夫、節分に「全方巻き」を

【トンツカタンお抹茶のバズらせフード】 #11「全方巻き」

節分といえば恵方巻き。関西発の伝統行事と言われていますが、毎年変わる「恵方」を調べるのは面倒だし、方角を確認しながら、スマホと太巻きの両手持ちになるのも情緒に欠けます。優雅に丸かぶりを決めるために「全方巻き」をつくってみました。

恵方を調べなくてもいい「全方巻き」を提案します

時短テクとしての「全方巻き」

こんにちは。あっという間に恵方を向きながら無言で太巻きを頬張る季節がやってきましたね。とはいえ節分当日は、1年の無病息災を願って豆まきをしたり、鬼を寄せつけないようにイワシの頭を柊の葉に刺し玄関に飾ったりと大忙しです。いつの間にか日も暮れて太巻を食べようにも恵方の向きがわからない。なんとか恵方を調べ終え、太巻を食べる頃には日付が変わってしまっていた……なんてことにもなりかねません。

そうならないための時短テク。恵方を調べなくてもいい恵方巻きを作ります。

まずは細巻きづくりから

まずは、細巻きを作ります。酢飯を作り、好きな具材を入れて海苔巻きを6本作りましょう。今回用意した具材は、まぐろ、卵焼き、きゅうり、とびこ、カニカマなどです。普段の節分なら、これらの具材をひとまとめにして太巻を作ってしまうところですが、今回作るのは細巻きです。くれぐれも間違えないようにしましょう。もし作っている最中に太巻きなのか細巻きなのか分からなくなってしまった人は一度作業をやめて誰かに相談してみてもいいかもしれません。

次の工程は、完成した細巻きをドッキングする作業です。大きめの丸皿を用意して、二等分した細巻を放射状に置いていきます。このままだと中央部分の接地面が丸見え状態なので、湿らせた海苔を上から貼って接地面を隠します。綺麗に貼れたら、細巻きに巻いてある海苔と上から貼った海苔が同化して繋ぎ目を誤魔化せます。ついでに実は巻いていないという事実も誤魔化しておきましょう。

いろんな味の細巻きが楽しい

いつの間にか恵方を向いているはず

というわけで全方角対応恵方巻き「全方巻き」が完成しました。これなら恵方がわからなくてもわざわざ調べる必要なし。お皿を置いて無言のまま細巻きを中央まで食べて横に移動する。また無言のまま中央まで食べて横に移動する。これを繰り返すだけで、いつの間にか恵方を向いているはずです。ぜひ、みなさんも試してみてください。

はい。なんでしょうか。恵方というのはそもそも4つしかないですって……それに関しては、しー！お静かに！