武田玲奈さんの免疫ケア術
朝の光が届くスタジオで、いきいきとした表情を見せてくれた武田玲奈さん。ドラマの撮影が続く多忙のなかでもいいコンディションをキープする鍵となっているのは「喉」のケアだそう。
「もともと喉が弱くて、特に気をつけてます。ちょっとでも異変を感じたらすぐ葛根湯を飲んだり。ロケ先のホテルでも加湿器があれば必ずつけるし、『のどぬ~る』の温めて使える濡れマスクを持っていって鼻と喉を潤しています。あとはカラダを動かすこと!」
オフの日はジムにピラティス、ゴルフに愛犬の散歩。「隙あらば、運動!」が習慣づいている。
「特にジムは3年前、年始の目標で『週1回パーソナルジムに行く』と決めて以来、通ってます。続ける秘訣? うーん…帰りに必ず次の予約を取ることかな。また空いてるときに来ます、みたいなのって続かなくなりますよね。あと近所のジムを選んで、通いやすく。そのくらいがストイックすぎなくて合ってるのかも」
“週1ご近所ジム”の成果は、その透明感あふれる肌や美しい姿勢にも表れている。
「猫背だったので、そう言ってもらえるとうれしいです! いま行ってるジムは肩まわりをほぐすところから始めるので、筋トレのときの可動域も広がるんですよ。それで血のめぐりが良くなったのか、代謝もアップして…この冬は風邪をひきにくかったような気がします。でもジムの一番のモチベーションは“食”です! 私、食べることが大好きなので、心おきなく食べておいしくビールを飲むために行ってます(笑)。栄養も、サプリより食事で摂りたい派。作りたてのごはんが好きなので自炊もします。最近はラー油入りのごまだれで鍋を食べるのにハマってます。どんな具にも合うんですよ~」
メンタル面でも特別なケアより、太陽の下、のびのび過ごす時間を大事にしている。
「太陽の光を浴びることがメンタルには大事だと信じているので(笑)、お休みの日は自然の中に遊びに行くことが多いです。あと車でお気に入りのサウナに行ったり。そこは強炭酸の温泉があって最高。そういう息抜きの時間を意識的に取って、自分のご機嫌を自分でとります。心に余裕がなくなると人にやさしくなれないし、そういう自分に嫌気が差して負のループに入るのはもったいないから」
そんな行動力高めの武田さんだけれど、モデルや俳優として活躍の場を広げていくなかで、人と比べてぐるぐると悩んだ時期もあったのだと明かしてくれた。
「4~5年前かな…、性格のことですごく悩んだ時期がありました。『あの子はあんなに素敵なのに』って。というのも私は決して明るいタイプではないから、太陽みたいに明るい女の子に憧れがあったんです。でもなぜ私はこういう性格で、なぜ明るさに憧れるんだろう? そう思って自分の気持ちを幼少期にまでさかのぼって書き出してみたんです。そしたらありのままの“自分”の根っこが見えてきて…。『ああ、私はこのままでいいんだ』とふと納得して、ないものねだりをやめられたんです」
そこからは仕事の現場でも自然体でいられるようになった。
「自分を良く見せようとする気持ちが薄れたのかも。でもいまも思うことがあったら書き出したり、過去のメモを読んで『こんなこと思ってたんだ』と振り返って客観視したりします。あと友達にもすぐ相談するほう! そうして悩みは自分の中にため込まないように即行動に移しています」
より良く毎日を過ごすために積極的に行動して、心身ともに清々しく。そのめぐりの良さこそが、武田さんのクリアな笑顔の秘密なのかもしれない。
PROFILE プロフィール

武田玲奈
たけだ・れな 1997年7月27日生まれ、福島県出身。モデル、俳優。出演するドラマ9『失踪人捜索班 消えた真実』はテレ東系にて4月11日より毎週金曜21時~放送(初回15分拡大)。
写真・藤原 宏(Pygmy Company) スタイリスト・岡本さなみ ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER) 取材、文・大澤千穂
anan2439号(2025年3月19日発売)より