境界なき新時代のスタンダード。MON7Aが放つミックスカルチャー

平成カルチャーを彷彿させるトゲトゲのビジュアルに、物腰柔らかな性格…好きなものも、ありたいマインドも、一方向じゃない。あらゆる文化が世界で混ざり、もはやボーダレスが当たり前のこの時代に注目を集める、MON7Aさんのバランス感覚に迫ります。

Index

    Who’s?

    MON7A

    SNS総フォロワー数270万人超。Z世代を中心に支持を集めるシンガーソングライター。2025年、現役高校生たちによる恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。ハロン編』(ABEMA)に参加し、ブレイク。今年1月メジャーデビュー。トレンドセッターとしてだけでなく次世代J-POPの担い手としても注目される存在。

    音楽だけじゃなくて、なんでもやりつくしてみたいんです

    アニメや漫画から抜け出たような二次元キャラ的なビジュアルやファッション、ゆるく脱力感のあるSNS動画のスタイルなどZ世代やさらにその下の世代からジャパンカルチャーを愛する世界中の人々にまで支持層を広げるMON7Aさん。

    TikTokでは、彼のスタイルを真似する「#もんた界隈」というハッシュタグも自然発生し、話題になった。シンガーソングライターという枠を超え、時代を象徴するカルチャーアイコンとして、いま注目される存在だ。

    「幼稚園の頃、憧れていたのはファッションデザイナー。創り出す仕事がしたいと幼い頃からずっと思っていました。小学生の頃からアカペラで歌って動画を撮るようになって、SNSネイティブな世代なので自分で発信をしてみようと中学生の頃から弾き語り動画の投稿をはじめました。最初は思うように再生数が伸びなかったけれど、いま自分にできることはこれしかないと、音楽で表現することは、諦めずに続けていこうと決めたんです」

    数いるTikTokシンガーの中でMON7Aさんが頭一つ飛び抜けた理由はメディアミックスを自ら仕掛けたことにある。高校3年生でオーディションに応募し『今日、好きになりました。ハロン編』に参加。そこで一気に知名度を上げた。

    「『今日好き』に応募した理由は単純に恋がしたかったから(笑)。それと同時に多くの人に自分のことを知ってもらえるチャンスになるかもとも思ったんです。誰だか知らない人の歌なんて聴きたいと思ってもらえないんじゃないかなって。歌の前に、自分自身を知ってもらうことが大事で、この番組がきっかけになればいいと思いました」

    実際に旅の途中で制作し、番組内でも披露された「僕のかわい子ちゃん」はメジャーデビュー後にシングルとしてリリースされ、TikTokの総再生回数は1億回を突破、『ミュージックステーション』や「THE FIRST TAKE」で披露されたほか、ドラマ『GTO』の劇中“マスゲーム曲”に起用されるなどメディアを巻き込むバイラルヒットを巻き起こした。高3男子のリアルで等身大の片思いソング。その切実さが、多くの人の心に強く響いたのだ。

    「やっぱり自分の本質をちゃんと伝えることが大事なんだと確信しました。音楽がもっともやりたいことだけど、それ以外でもアプローチできることは絶対やるべき。恋リアに出て、SNSで否定的なことを言われることも増えちゃって、めちゃくちゃへこんだし、くらうことも多かったです。でも、それ以上に人との結びつきだとか愛されていると実感できることも多くて。実は、それが自分のいちばん求めていたものだと気づいたんです。SNSは俺にとってホームなんで。フォロワーは友達を超えた家族のような存在で自分のいいところも悪いところもわかってくれる。みんなに見守られているなら、余計に MON7Aってこういうヤツなんだって表明をしっかりしていきたいと思うようになりました」

    今年1月にメジャーデビューを果たし、すでに4曲のシングルをリリース。全国5か所を巡るライブハウスツアーを成功させ、「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」では最優秀ニュー・アーティスト賞にエントリーされるなど、ミュージシャンとしての評価が高まる一方、ドラマ出演やファッションモデル、世代を代表するコメンテーターとして情報番組に出演するなど活躍の場を着実に広げている。

    「『今日好き』がそうだったように、音楽という芯がぶれなければ、なにをやっていたとしてもいい形で音楽に返ってくるんだと信じています。だから、なんでも欲張りに挑戦したいし、それを楽しみたいです。ドラマをもっとやってみたいし、好きなファッションももっと追求していろんなカラーを見せたい。大人たちが驚くような鋭い意見も言えるようになりたいです。興味があることをなんでもミックスしながら、あらゆる角度から自分自身を磨いていく。自分にとって今は、そういう時期なんじゃないかなって思っています。それが、同世代だけじゃなくて、上や下の世代、日本以外の人たちにも届いて、MON7Aって最高だなって思ってもらえたらうれしい。おばあちゃんにも素敵だねと褒めてもらえる曲もいつか作りたいです」

    全部を混ぜこぜにしながら、新しい色を塗り進んでいく。その逞しさがあらゆる垣根を越えて知らない景色を見せてくれるのかもしれない。

    Roots of Mix Culture

    今のMON7Aさんのアイデンティティや世界観を形作っている要素に何があるか? 彼の中でミックスされているカルチャーのルーツを読み解きます!

    MUSIC

    「3歳の頃からピアノを習っていました。小学生時代からクラシックと並行してポップスを弾いていて、それが自分の弾き語りのルーツ。実は弾き語りは最初東南アジアの方々の間で拡散され、注目されました。それも自分の音楽を広めたいという自信に繋がりました」

    Travel

    「ベトナムのハロンを訪れた『今日好き』の旅は自分の高校生活最高の思い出。それ以前にも高1の時にベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシアを巡る一人旅をしました。洋楽を聴いていた親の影響もあり、海外という選択肢は常に頭の中にあります」

    Culture

    「ファッションの原点は漫画『NANA』。シンというキャラクターが好きで影響を受けています。ステッカー集めやゲームなど平成レトロな感じも惹かれるし、ミッドセンチュリーの家具もかっこいいと思う。いいと思うものを自分流に取り入れていきたいです」

    Profile

    MON7A

    モンタ 2007年生まれ、東京都出身。今年シングル「TOGE TOGE」でメジャーデビュー。2ndシングル「僕のかわい子ちゃん」はTikTok総再生回数1億回超え。7月、19歳の誕生日翌日に4thシングル「FLASH BLUE」をリリース。

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    写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・RUI( RETUNE Rep) ヘア&メイク・桑原美恵 取材、文・梅原加奈

    anan 2512号(2026年9月16日発売)より
    Check!

    No.2512掲載

    ボーダレスカルチャー 2026

    2026年09月16日発売

    ジャンル、国境、世代など、既存の枠組みに囚われず、様々な垣根を越えて輝く人や事象に注目。様々な分野からアプローチした“ボーダレス”なトピックスをお届けします。

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