収納グッズは逆効果かも!? ごちゃつきがちな「下駄箱の整理収納テクニック」

ライフスタイル
2022.11.30

のぞみ

お家の顔になる玄関で、特に悩みがちなのが下駄箱の収納方法。いつも玄関に靴が何足も溢れていて、ゴチャゴチャした印象になっている家庭も多いのではないでしょうか。実は、下駄箱の収納スペースを活用しようと置いてあるものが逆効果になっていることも。そこで今回は、整理収納アドバイザーがおすすめする「シンプルな下駄箱の整理方法」3ステップを解説します。

下駄箱に靴が収まりきらない原因3つ

(1)靴の種類・数が多すぎる

一番大きな理由は、靴の数が多すぎること。おろすのがもったいなくて大事にしまっている靴や、1年以上履いていない靴など、極端に出番の少ない靴が何足もあると、下駄箱のスペースもどんどん狭くなってしまいます。

(2)収納グッズでスペースがいっぱいになっている

そのまま置く

なかには収納グッズを使うことで、余計にしまいにくくなっているケースもあります。

例えば、購入時の箱にそのまま靴をしまっているパターンです。箱に入れていたほうが積み重ねられて便利かと思いきや、中に何が入っているかわからなくなったり、上の箱をどかして下の箱を取るのが面倒だったり。大きめの箱は思いのほか収納スペースを取ってしまいます。

筆者の場合、以前は1足を上下2段に重ねる収納グッズを使っていました。しかし、いちいち収納グッズにのせるよりも、シンプルに棚にそのまま置くほうが一番しまいやすく、見やすい収納方法だと感じるように。現在は、余白をもって棚に置ける靴の数が、自分で管理できる適正量だと思い、特別な靴収納グッズは使っていません。

(3)靴以外のものが多い

玄関周りには、お出かけの際に使うものも一緒に収納して置けると便利ですよね。しかし、よく見てみると、すでに不要なもので下駄箱の収納スペースが埋まってしまっている…なんてことはありませんか?

・ボロボロになったり、中身がなくなっているシューズケア用品
・置きっぱなしになっている複数のエコバッグ
・使わなくなった子ども用のおもちゃ
・壊れている折りたたみ傘 など

外出先で使うものだからと、何でも下駄箱にしまわないように注意しましょう。ものの種類が多くなれば多くなるほど、不要なものに気が付きにくくなってしまい、いつの間にか下駄箱内を圧迫している場合もあります。

整理収納アドバイザーがおすすめする「下駄箱の整理3ステップ」

(1)処分する、または一旦下駄箱から取り出す靴の基準

履かない靴

・履き心地が悪い、脚が疲れると感じる靴
・「手入れしよう」「修理に出そう」と思って、そのまま1年以上たった靴
・今のライフスタイルに合わない、履くタイミングがない靴

たとえば小さい子どもがいて履く機会がない靴や、おろすのがもったいなくて大事にしまったままの靴などが眠っていることもありますよね。ほとんど履いていないけど、どうしても手放せないという場合は、下駄箱ではなく一旦別の場所に移しておくのも一つの手です。

下駄箱収納で最も大切なポイントは、よく履いている靴がしまいやすく、選びやすくなること。今の暮らしや季節、使用頻度に合った使い心地のよい下駄箱を目指すためには、今使っている靴に絞ることが大切です。

(2)靴以外の季節ものの置き場所を変えてみる

年に一度しか使わないものや、季節もののお出掛けグッズが一年中入っている場合は、玄関ではなく他の場所に移しておくことがおすすめ。

たとえば、夏の虫よけグッズや冬の防寒グッズを収納したい場合は、一つのケースにまとめてオンシーズンだけ置いておきましょう。季節によってケースごと入れ替えて、オフシーズンは他の場所で保管しておけば、狭い下駄箱内のスペースを有効に活用できます。

(3)収納スペースは人別に区切る

人別に分ける

家族など複数人で暮らしている場合は、下駄箱の棚は人別にエリアを区切っておくと、収納がぐんと楽になります。というのも、各自のスペース内でアイテム数を管理するのが意識しやすくなるからです。

1足分に必要な収納スペースは、男性用なら幅24cm(革靴)、女性用は幅20cmを目安にしましょう。下駄箱の棚板の横幅を計ると、一段に大体何足入れられるか計算できます。

筆者宅では、上段2段が夫(趣味の自転車用品も一緒に収納)、3段目が筆者。4段目には、ヘルメットや上履き、消毒用アルコール類。5段目が長女、一番下が長男のスペースと決めています。奥行きが深いタイプの下駄箱なので、手前がオンシーズン、奥にオフシーズンの靴を置いて、季節によって前後を入れ替えて使用しています。

また棚が白いので、汚れ防止にシートを配置。ぎゅうぎゅうに詰め込まず適度な余白を作って、下駄箱内の空気がこもらないよう心がけています。

すっきり玄関

スペースが狭くて靴が上手に収まらないと感じている下駄箱でも、不要な靴やアイテムを見直してみると、意外に収納スペースが確保できる場合も多くあります。最初から特別な収納グッズに頼らず、まずは下駄箱内の整理を心掛けてみましょう。

下駄箱がすっきり整理整頓できていると、外出時にスムーズに靴が選べて、気持ちよく出掛けられますよね。さらに、適度な余白もキープできれば、湿気でカビが生えてしまったり、嫌なにおいがこもったりすることも少なくなるはず! 下駄箱の整理は今回の3ステップを参考に、ぜひお片づけしてみてくださいね。

シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani

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収納

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