国内有数の別荘地としてその名を轟かせ、豊かな自然と西欧の文化が根づいている軽井沢。長野県東部に位置し、北には浅間山が聳える軽井沢は、標高1000m前後の高原で夏は避暑地として多くの観光客が集まってくるリゾートエリア。そんな軽井沢に近年新しいショップやリニューアルした施設が続々と生まれている。大規模改修・改築を終えて昨年10月にリニューアルオープンしたばかりの万平ホテルを筆頭に、飲食店や書店、サウナ、さらにはアートを楽しめる空間など軽井沢エリアに新たなムーブメントを感じるようなスポットが誕生。オフシーズンの冬は、行楽シーズンにはない静かで落ち着いた軽井沢の街並みを楽しめるので、自分へのご褒美にもピッタリ。見どころ多しな軽井沢の新スポットを巡りながら、軽井沢のカルチャーと美食を楽しむご褒美トリップへ。
雰囲気そのままに全面リニューアルした、軽井沢を代表するクラシックホテル。
創業130周年の記念事業として1年半の大規模改修・改築工事を経て昨年10月にリニューアルオープンしたばかりの万平ホテル。軽井沢駅から北に延びるメインストリート、軽井沢本通りから万平通りの別荘群を抜けると程なくして、赤い屋根が目を引くクラシックホテルが木々の中からお目見え。
ロビーやメインダイニングルームを備えたホテルの“顔”的存在のアルプス館、全室に新たに温泉を完備した愛宕館、窓からの四季の景色が美しい碓氷館の3棟からなる館内は、異なるクラシカルな趣を感じさせつつも、以前の雰囲気を損なわずにより快適に過ごせるよう今回の改修で内装や空調をアップデート。そして、猫足のついたバスタブや、客室の間仕切りの磨(す)りガラス、伝統工芸の軽井沢彫の調度品など、存在感のあるクラシックなアイテムたちが客室の雰囲気に見事に調和して馴染んでいる。塩沢温泉から運んでいる温泉風呂に入れば、旅の疲れや凍える寒さも忘れさせてくれる。
ディナーは、130年の歴史の中で育まれた伝統的なフレンチ。信州福味鶏など地元の新鮮な食材をふんだんに使いながら、時代に合わせて素材や調理法を変えて、ホテルの名声にふさわしい一皿に。見た目の優美さはもちろん、季節の旬を取り入れたメニューはどれも香り豊かでワインと合わせて楽しみたい。朝食は、日が差し込むメインダイニングサンルームで、優しい味わいの卵料理と焼きたてのパンで体をゆっくりと温めて。
メインダイニングルームのあるアルプス館の1階には、オリジナルカクテルをオーダーできるオーセンティックなバーや、ジョン・レノンが愛したことでも知られるアップルパイやロイヤルミルクティーが味わえるカフェテラスなど、万平ホテルの伝統を食やお酒で楽しめる。そして、館内に点在するホテルのロゴやシンボルとなっているすずらんの絵柄を探しながらホテルを散策してみると、よりホテルステイが楽しくなるかも。館内を彩るステンドグラスにも物語があるので、万平ホテルの歴史を肌で感じてみて。
客室のベッドサイドには入眠用のチョコレートが一粒添えられていたりと、心尽くしのクラシックホテルで感動ご褒美体験を。
INFORMATION インフォメーション
万平ホテル
北佐久郡軽井沢町軽井沢925 TEL:0267・42・1234 2名1室¥53,130~(室料のみ、入湯税別) チェックイン15:00 チェックアウト11:00 アクセス/JR軽井沢駅から車で約5分。