習い事ランキングで常に上位にランクインする英会話は、時代とともに習い方も多様に。オンラインスクール、短期留学、スクール通学の体験者3人が、それぞれのメリット&デメリットを語ります。
英会話

今回対談したのは、フィリピンに留学した小幡美帆さん(29歳、日本酒製造会社に就職予定)、通学型英会話スクールに通う高坂康雅さん(39歳、和光大学現代人間学部准教授)、オンラインスクールを利用する時田千尋さん(30歳、会社員)の3人。それぞれに本音を語ってもらいました。

Q.英会話を始めた理由やきっかけ、学んだ手段について教えてください。

時田:英語を学び直したいなと思っていた時、IT系の知人にスカイプを利用したオンラインの英会話レッスンがあることを教わったんです。定期的にスクールに通うのは少しハードルが高いなと思っていたので、自宅で気軽にできるし、とりあえず始めてみたのがきっかけです。

小幡:私はワーキングホリデーに行きたいという目標があって。そのためには最低限の英語力が必要だったので、短期集中型で身につけられるフィリピン短期留学を選びました。

高坂:僕の場合は、心理学の国際学会に参加するのが目的でした。論文などで英語に触れる機会は多く、リーディングにはあまり困っていなかったので、自分のレベルや目的に合わせて実践的な会話力を身につけられる通学型のスクールを選びました。

Q.スクールを選ぶ時はどのようにして決めましたか?

時田:私がオンラインレッスンを始めたのは4年ほど前だったんですが、当時はまだ黎明期で選択肢が今ほどなかったんですね。だから当時一番大手だったところを選びました。

小幡:フィリピン留学の場合は学校がたくさんあるので、目的や学びたいスタイルに合わせた学校をコーディネーターのように選んで提案してくれるエージェント会社や個人のエージェントの方がたくさんいるんです。無料で入学までのいろいろな手続きをサポートしてくれるので、エージェントの方に相談に乗ってもらって決めました。

高坂:僕は英会話スクールがやっている体験レッスンに片っ端から申し込んで、実際の雰囲気を見てから決めました。行ってみると自分に合う合わないがよくわかります。講師の質だけでなく、料金体系やカウンセラー(担当)のサポート体制など、いろいろ比較したうえで絞り込みました。カウンセラーは自分の進捗度合いを客観的に見てくれるので意外と重要ですね。

時田:やっぱり通学型だと、サポートが手厚いんですね。オンラインスクールにも一応カウンセラーはいるんですが、回線トラブルなどの対応がほとんどで、レッスン内容では関わることがないんですよね。だから自分の語学力がどのぐらいアップしているのかを客観的に判断するのが難しいんです……。

小幡:それは大変ですね。

時田:講師はほとんどがフィリピンの方で、なかにはただ英語がネイティブに話せるだけ、という方もいるので、正直、質にムラがあるなと感じることはあります。上手な方はやっぱり人気があって、予約が先まで埋まっていることも多いですね。

高坂:講師の質は、大手の通学型のスクールだとしっかりしているなと思います。きちんと英会話を教えるための教育を受けているので教え方も上手ですね。

小幡:留学の場合は、カウンセラーのサポートも受けられるし、講師の質も一定だとは感じました。でも講師によっては時間の半分ぐらいが雑談で終わってしまうことがあったり(笑)。私はコミュニケーション目的で留学した部分もあったので、それはそれで大丈夫でしたけど、人によっては嫌かもしれないですね。

Q.レッスンはどのようなスタイルで行われるのですか?

時田:オンラインは、私のコースだと1レッスンが25分。スカイプを使って、講師とマンツーマンで話します。レッスン内容は、事前に会員用サイトに上がった短文のテキストを読んで、それについて議論するのが中心です。時事ニュースのようなものが多いので、飽きないですね。

小幡:どのぐらいの頻度でやっているんですか?

時田:ほぼ毎日です。だからもう日常生活の一部のような感覚で、会社のお昼休みを利用して、スマホを片手に会議室にこもってやっています。一度飲み会が長引いて帰宅が遅れてしまって、路上でスカイプにつないでレッスンしたこともあります(笑)。

小幡:留学は、学校によってカリキュラムが全然違うんです。スパルタのところもあれば半分観光のようなところもあって、私が選んだのはその中間ぐらいの学校でした。厳しすぎずゆるすぎないカリキュラムで、入学時に受けたテストでレベル分けされます。4週間の留学期間中、月曜から金曜まで毎日2時間×3コマでマンツーマンのレッスンを受けて、その間に予習と復習をしていました。

高坂:それはハードですね(笑)。

小幡:そうなんです! それまでこんなに英語漬けになったことがなかったので、疲労がすごくて。毎日最後の1コマは集中力を保たせるのに苦労しました(笑)。授業内容はテキストに沿ってやるのが基本ですが、プライベートの話など少し脱線して英会話そのものを楽しむことも多かったですね。

高坂:宿泊はホテルですか?

小幡:学校の敷地内に寮があって、そこでほかの生徒と共同生活をしていました。講師の方も別棟の寮で暮らしているので、家族のような一体感があって授業外でも質問できるのがよかったですね。ほかに日本人スタッフも常駐していたので、万が一のトラブル時のサポート体制も万全だなと感じました。

高坂:英会話スクールは細かくレベル分けされていて、レベルごとにテキストに沿って進めていきます。1つのレベルが終わるごとに習熟度テストがあって、それをクリアできなければ同じレベルの別のテキストにスライドするんです。理解を深めるための工夫がされていると感じますね。使っているテキストもスクールのオリジナルで、少しずつ改訂されているというだけあってわかりやすいです。

時田:テキストがしっかりしているのは魅力ですね。レッスンはマンツーマン形式ですか?

高坂:そこはスクールやコースによってさまざまですね。グループレッスンだと一言も発さないまま終わることもあると聞いたし、僕は目的がはっきりしていたので、完全マンツーマンのところを選びました。1コマ40分、テキストに沿ってやる時もあれば、学会の発表前などは自分のプレゼンを聞いてもらって間違いを指摘してもらったり、より伝わりやすい表現を教えてもらったりしています。

右からフィリピンに留学した小幡美帆さん(29歳、日本酒製造会社に就職予定)、通学型英会話スクールに通う高坂康雅さん(39歳、和光大学現代人間学部准教授)、オンラインスクールを利用する時田千尋さん(30歳、会社員)。

※『anan』2017年2月15日号より。写真・田尻陽子 取材、文・宮尾仁美

(by anan編集部)

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