anan総研 神社部

お神札って何なの?  東京大神宮で聞いてみた。 【総研神社部】

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2021.12.20

写真・北尾渉 文・三谷真美 PR・神社本庁

今まで当たり前に接していた神社やお神札(ふだ)についてもっと理解を深めるために、全3回にわたって活動していくanan総研の「総研神社部」。第2回目となる今回は、「天照皇大神宮」と書いてあるお神札「神宮大麻(じんぐうたいま)」について知りたくなった部員の2人が、東京大神宮を訪れ、気になることを聞いてみました。

「神宮大麻」をもっと知るために「東京大神宮」へ!

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左から、齊藤彩さん(anan総研No.76)、関口百合子さん(anan総研No.31)

anan総研神社部を代表して、齊藤彩さんと関口百合子さんが、東京都・飯田橋にある東京大神宮を訪れました。
さっそく参拝しながら、東京大神宮のことや「神宮大麻(じんぐうたいま)」について聞いてみましょう。

anan総研…『anan』の読者組織。約200名の20代~30代の女性が集まっている。


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今回お話を伺ったのは、東京大神宮の禰宜(ねぎ)唐松義行さん。オフィス街にあることもあり、朝早くから夕方まで参拝者が途絶えない東京大神宮は、どんな神社なのでしょうか?


東京大神宮とは?

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関口 東京大神宮とは、どのような神様をまつっている神社ですか?

唐松さん 「東京のお伊勢さま」と称され親しまれている東京大神宮は、伊勢神宮(内宮と外宮)の御祭神である天照大御神と豊受大神をまつっています。

齊藤 縁結びで有名ですよね。お正月には女性の参拝者がすごく多いイメージです。

唐松さん そうですね、東京大神宮は縁結びにご利益がある神社としても知られています。伊勢神宮の神様のほか、万物の結びの働きを司る神様をあわせまつり、また神前結婚式を創始した神社であることもあり、良縁を願う人たちが多く訪れます。


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関口 「東京のお伊勢さま」と呼ばれるようになったのはいつからですか?

唐松さん 明治13年ごろからです。「お伊勢さま」と呼ばれる伊勢神宮は全国の神社の中心であり、現在は全国の神社の「本宗(ほんそう)」として仰がれています。江戸時代、伊勢神宮への参拝は人々の生涯かけての願いでした。現在のように気軽に行けるような場所ではありませんでした。

齊藤 新幹線や飛行機のない時代ですもんね。

唐松さん そこで、明治の新国家が誕生すると、東京における伊勢神宮の遙拝殿(ようはいでん)として、明治13年に現在の日比谷公園の近くに、東京大神宮の前身である「日比谷大神宮」が創建され、「東京のお伊勢さま」と呼ばれるようになったのです。昭和3年に現在地に移ってからは「飯田橋大神宮」と呼ばれ、戦後「東京大神宮」と改めて現在に至ります。

関口 伊勢神宮と東京大神宮の深い繋がりが理解できました。


伊勢神宮へ参拝することが難しかった時代、東京でも伊勢神宮の神様を拝めるようにと東京大神宮が創建されたことがわかった2人は、「神宮大麻」についてもっと詳しく聞いてみました。


anan総研神社部メンバーが、初めて「神宮大麻」を受けました

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神様のご利益を受けることのできるお神札(ふだ)。その中でも「神宮大麻」について聞いてみましょう。

関口 お神札やお守りは「もらう」や「買う」って言うんじゃなくて、「受ける」って言うんだよね。

齊藤 そうそう、さっそく私たちも「神宮大麻」を受けてみよう!


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関口 そもそも、お神札やお守りにはどんなご利益があるのですか?

唐松さん 神社にはそれぞれの神様がまつられていて、神様の力を宿したものが、「お神札」と「お守り」です。ご利益はどちらも同じ。神棚(かみだな)でおまつりするのが「お神札」、携帯するのが「お守り」となっています。お神札には、その神社でまつっている神様の力を宿したお神札と、伊勢神宮の神様・天照大御神の力を宿したお神札「神宮大麻」とがあり、「神宮大麻」は全国の神社で頒布されています。

齊藤 「神宮大麻」は伊勢神宮の神様の力を宿しているんですね。

唐松さん 伊勢神宮のお神札は、伊勢の御師(おんし)によって「御祓大麻(おはらいたいま)」として頒布されてきましたが、明治以降、国民がもっと身近に拝むことができるように、「神宮大麻」と称され、伊勢神宮から全国各地におわかちされることになったんです。


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齊藤 「神宮大麻」は全国の神社で受けることができるんですか?

唐松さん そうです。基本的に、神職がいる神社では受けることができますが例外もあります。「神宮大麻」は、お正月を迎える前に、伊勢神宮から日本全国の神社を通じて頒布されますので、毎年、新しい「神宮大麻」を受けると共に、地域をお守りくださる氏神様や、崇敬する神社のお神札を一緒に神棚におまつりして、ご家庭の一年の無事と幸せを祈るのが、日本の習わしとなっています。

関口 自分の住む地域の氏神神社を知るにはどうしたらいいのですか?

唐松さん 氏神神社は、居住地の神社庁(東京都なら東京都神社庁)に電話をして住所を伝えると、知ることができます。昔の区割りで分かれているため自分では判断しにくいので、ぜひ一度問い合わせてみてください。


伊勢神宮は日本の総氏神様であり、特別な場所。

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齊藤 交通が発達していない時代に、全国のたくさんの人が伊勢神宮に参拝へ行っていたなんて、伊勢神宮は本当に特別な場所なんですね。

唐松さん 伊勢神宮には、皇室の御祖神様であり、また私たち国民の総氏神様でもある天照大御神がまつられていることから、今も昔も変わらず特別な場所として信仰を集めています。神宮大麻を通して、総氏神様と称される伊勢神宮の神様を拝むことができますが、やはり直接足を運んでみるのもいいと思います。


日本の総氏神様と呼ばれる伊勢神宮へ行きたい!

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伊勢神宮/写真提供・関口百合子

関口 お神札にはさまざまな種類があることや、「神宮大麻」のことを聞いて、お神札がとても身近に感じるようになったよ。自宅でお神札をまつりたいから、どこが氏神神社なのか問い合わせてみる!

齊藤 私も、日本人として生まれてきたのに、知らないことがたくさんあって驚いている。もっと詳しく知りたいから、伊勢神宮へ行ってみよう!

東京大神宮で、伊勢神宮が日本人にとって特別な神社であることや、「神宮大麻」に宿っている神様のことを知った2人。次回、「神宮大麻」を頒布している伊勢神宮を実際に訪れます!


取材協力:東京大神宮


身近な神社との関わりとお札についての記事はコチラ


お神札のまつり方についてはこちら

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