いまどき男子アンケート:恋愛編
Q. 恋愛はしていますか?
している…48.9%、していない…51.1%
見事に真っ二つ! “対人”の恋に興味のない人も増加中。
している派としていない派が、半々に分かれる結果に。「仕事が忙しかったりと、自分の生活に精一杯で、恋愛まで気が回らないという人も多いのではないかと思います」(漫画家・ひうらさとるさん)。また、身近にいない人や、二次元に意識が向いている人も増えているのではと、放送作家・白武ときおさんは分析する。「今は、“対人”との恋愛を重視していない人も増えていますよね。アイドルやアニメのキャラクターを追いかけることが、より当たり前になってきています」
Q. 恋愛は好きですか?
好き…64.1%、興味がない…29.0%、嫌い…6.9%
過半数が恋に対して前向きな一方、疲れて恋に後ろ向きな男子も。
恋愛にポジティブなイメージを持っている人が6割超え。「前の『恋愛はしていますか?』という質問の回答と掛け合わせて考えると、実際に恋はしていないけど、夢を持っている層がいるということですよね。ただ、“嫌い”と答えた人の中に、“女性が苦手”という理由があって驚きました。お金や時間などの余裕がないのに好きな人のために頑張り、でも報われないなど、嫌な目に遭って疲れ切ってしまったのかな」(ひうらさん)
Q. 人間関係の優先度は?
1位…家族、2位…友だち、3位…仕事、4位…恋愛
コロナ禍の影響も大きいのか恋愛や仕事よりも家族が大事!
恋愛の優先順位は友だちより低いことが判明! 「コロナ禍という恋愛しづらい環境にいるから興味がない、ということもありそう。実家暮らしの人も多く、リモートワークで家族と一緒に過ごす時間が増えたことも要因かもしれません」(白武さん)。「自分たちの世代にあった親に反抗するという一つの型が、今はないんでしょうね。対外的に家族が好きと言うことへのためらいのなさが、成熟なのか、依存なのか気になります」(フリーライター・武田砂鉄さん)
Q. 自分は草食系or肉食系どちらだと思いますか?
草食系…80.2%、肉食系…19.8%
空気を読んでか自称・草食系が8割。
多くの人が草食系だと答える背景には、ギラついた人が少なくなった今を生きる、いまどき男子の複雑な気持ちが見え隠れ。「僕は気になる人がいたらごはんに誘うタイプですけど、肉食という自覚はありません。みんなもそうなのかも? 肉食には、コリドー街に行って女の子をナンパするようなイメージがあるので」(白武さん)。「肉食と名乗ることへの恥じらいもあるでしょうし、“草食系と答えておいたほうがいいのかな”というくらいのものなのではないかと」(武田さん)
ひうらさとる 漫画家。1966年生まれ。毎月1日発売の『BE・LOVE』(講談社)で新連載「西園寺さんは家事をしない」が10月号からスタート。アプリPalcyで「聖ラブサバイバーズ」連載中。『ホタルノヒカリ』シリーズのコミックスも絶賛発売中。
白武ときお 放送作家。1990年生まれ。日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など、数々のお笑いバラエティ番組を担当する。Webメディアに詳しい。著書に『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』(扶桑社)。
武田砂鉄さん フリーライター。1982年生まれ。日本にはびこる男性優位主義について考察した『マチズモを削り取れ』(集英社)、『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)など、著書多数。TBSラジオ『アシタノカレッジ』の金曜パーソナリティを務める。
※『anan』2021年11月3日号より。漫画・松尾モノ 取材・文・重信 綾 鈴木恵美
(by anan編集部)