憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「アレルギー」です。
yojo1

ようやく秋めいてきましたが、この夏も酷暑でしたね。照りつける太陽による肌トラブル、それも今年はストレスが関係してか、アレルギー性の湿疹やかゆみなどに悩む声を多く聞きました。今回は、アレルギーについての養生法をお届けしたいと思います。

アレルギーを引き起こすアレルゲンは、紫外線のほか、ハウスダストや花粉、最近では香料成分など多岐にわたります。中医学ではこれらはすべて、体に悪影響を及ぼす「邪気」のひとつ。邪気は常に外界に存在しますが、それらが体に入り込まないようにバリアの役割を担うのが「衛気(えき)」です。これは体表にある「気」の層で、地球に例えるならオゾン層のような存在です。

アレルギー反応が起きやすい人は、この衛気の働きが弱い可能性が大。汗が止まらない、エアコンの風が苦手というなら要注意です。衛気は毛穴を開け閉めして体を守っているので、衛気が弱いと毛穴が閉じず、いったん汗をかくと止まらないほか、わずかな風なども刺激になりやすいのです。

脾(ひ)を養うのは温かい料理。定食スタイルがベスト!

邪気=アレルゲンから体を守るには衛気を厚くすることが第一。そのためには衛気が作られる場所、脾=胃腸を健やかに保つことが欠かせません。とりわけ、腸を元気にすることは必須です。西洋医学でも腸を整えることがアレルギー制御に有効であることが知られていますが、中医学でも、腸は必要なものを吸収して不要なものを排除する、体の要となるところ。気を十分に作り出すには、原料となる食べ物を選びつつ、それを胃腸に負担をかけない方法で食べることが大事です。

衛気を作り出す食べ物は、米やもち米、栗、さつまいもや山芋、かぼちゃなど。甘みがある、あるいはほくほくした食感の穀類や芋類は、おおむね気を補う効果があります。しいたけやしめじ、ひらたけなどのきのこ類もおすすめ。さばや鮭、かつおも優秀な補気食材です。これらを、温かく、さっぱりとした味付けの料理で摂るのがポイント。生ものは脾を弱らせてしまうので、刺し身や揚げものは控えたほうがいいでしょう。先に挙げた食材は、いずれもこれから旬を迎えるものばかり。例えば栗ご飯と焼き鮭に、きのこたっぷりのお味噌汁。秋らしい定食メニューで脾を健やかに保ち、体のバリア機能を高めましょう。

さくらい・だいすけ 漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。https://yurukampo.jp/

※『anan』2020年10月7日号より。イラスト・momokoharada 文・新田草子

(by anan編集部)

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line
ライフスタイル

Recommend

こちらの記事もおすすめ

Today's Update
ボディケアアイテムで夏バテ気味の体をいたわってあげたい!
ボディケアアイテムで夏バテ気味の体をいたわってあげたい!
Lifestyle
【From Editors】Aぇ! group連載「Aぇ! 男たち」第12回。末澤誠也さんのブーケ作りセンスに、プロも唸った! 撮影裏話
【From Editors】Aぇ! group連載「Aぇ! 男たち」第12回。末澤誠也さんのブーケ作りセンスに、プロも唸った! 撮影裏話
Lifestyle
酷暑を乗り切る強い味方。夏を感じる香りのアイテム9つ
酷暑を乗り切る強い味方。夏を感じる香りのアイテム9つ
Lifestyle
【From Editors】王林さんが魅せた、女性が作る女性目線のグラビアストーリー撮影秘話
【From Editors】王林さんが魅せた、女性が作る女性目線のグラビアストーリー撮影秘話
Lifestyle

Movie

ムービー

Regulars

連載