取材、文・井上ユウ
習慣にしていることについて探るため、今回集まってくれたのは、こちらのバリキャリ女子4名。
Yさん…30代・クリエイティブディレクター
Hさん…30代・営業
Mさん…20代・総合商社事務
Dさん…30代・広告営業事務
仕事の手は抜かず、けれど女子としての自分磨きも怠らない。そんなハイスペック女子ばかりです。
どんなに忙しくても、マッサージだけは欠かせない
まず気になるのは、美容や健康面でどのように自分をケアしているのか。日常的に意識していることについて教えてもらいました。
Yさん やっぱり、マッサージに行くのは大切だと思う。
Hさん・Mさん・Dさん わかる~!
Yさん だから整骨、整体、エステと何でも試しているんだけど、私には整骨が合っているみたい。座っている時間が長いからか、骨盤がズレちゃっているらしく、それを矯正してもらうために、定期的に通っているんだ。
Mさん でも忙しいとなかなかお店に行く時間が取れなくない?
Hさん そうそう! だから私はセルフマッサージを心がけているよ。
Dさん セルフって難しそう…。
Hさん 簡単なことしかしていないよ。表情筋を動かして丸顔の改善をしつつ、竹踏みで足つぼを刺激するだけ。それで足の裏が温まって全身の血流がよくなったら、最後に足の指を開くグッズを装着して寝る。どのマッサージも100均で売っているようなグッズを使えばいいから、誰でもできるよ!
Mさん 私も着圧式のソックスを履いて寝ている。睡眠とケアが同時にできるのって便利だよね。
Dさん へ~! みんな偉いなぁ…。
Hさん Dさんは何かしていないの?
Dさん 毎晩湯船に浸かるようにしている。43℃くらいの熱めのお湯に入って、体を冷やさないようにしているんだ。
Hさん 冷えは美容の大敵だからね。湯船に浸かる時間がないときは、せめてホットアイマスクで目もとを温めるだけでも全然違う!
周りの人の声に耳を傾けることで、成長できる
続いて教えてもらったのは、仕事面で習慣にしていること。キャリアを積んできたなかで、それぞれに大切にしているもの、心がけているものがあるそうです。
Dさん 周りの人の話に耳を傾けて、自分とは異なる価値観を吸収することかな。先輩後輩問わずコミュニケーションを取って、いいものはどんどん取り入れるようにしている。
Yさん それは大事かも。うちの会社は年齢や国籍、フルタイムから時短勤務の人などいろいろな人がいるから、お互いに学び合いながら仕事ができていると思う。担当業務以外にも目を向けてみると、そこから意外なことが学べたりするんだよね。
Hさん なるほど~! 私が意識しているのは、各々の行動管理の徹底。チームでいかに数字を達成するかが求められるから、その再現性を高めるためにも、全員の行動を管理するようにしているの。
Mさん うちもチームワークを大切にしていて、メンバーの状況は常に把握しているよ。それとプラスして、一人ひとりの細かなクセを覚えるようにも心がけている。
Dさん どうして?
Mさん 「この人はテキパキしているけど細かすぎる」とか、「この人は細かいところが抜けがち」などがわかると、サポートもしやすくなるの。一歩先を読んで動くためにも、メンバーの細かなクセを覚えておくのって有効なんだ。
Hさん へ~、面白い!
喫煙することが、マインドフルネスの置き換えに
すると、ここで意外な事実が判明。それは全員が「喫煙女子」であるということ。そして、その喫煙習慣が仕事にも役立っていることがわかりました。
Dさん え、みんなたばこ吸うんだね! 普段、どんなタイミングで吸っている?
Hさん オフィスに到着したら、まずは喫煙所に向かってそこで2本吸う。そのときにスケジュールを確認して、エンジンがかかる感じ。
Yさん ランチの前後とか、おやつ休憩のタイミングでも吸うかな。
Hさん うんうん。ひと区切りつけるタイミングだよね。それで言うと、仕事終わりもそう。抜け漏れがないか振り返りつつ、一服するの。
Mさん 終わった~お疲れさま~ってスッキリするときもあれば、ちょっとモヤモヤしながら吸うときもあるよね(笑)。
Dさん わかる~! いずれにしても、思考の整理につながるね。
Hさん そうそう。たった5分なんだけど、自分の時間を作ることができるから、たとえイライラしていてもちょっと落ち着いたりする。海外セレブたちが実践しているマインドフルネスに近いと思うんだ(笑)。
Mさん それと、コミュニケーションツールにもならない? 会議終わりに喫煙所で「さっきのどうだった?」って本音を探ったりとか。喫煙者のコミュニティって不思議な絆があって、話もしやすいし、すぐに打ち解けられる気がする。
喫煙が「思考の整理」や「コミュニケーション」につながっているよう。実は喫煙習慣のあるanan総研メンバーにもアンケートをとってみたところ、似たような回答が得られました!
「喫煙がマインドリセットのスイッチになっています。また、同じ喫煙者同士だと、業務やプライベートでも絡むことがない相手ともコミュニケーションが取りやすいです」(24歳・会社員)
「会話する機会が圧倒的に増えるから、喫煙所でよく会う人とは深い付き合いになったりします。実際、学生時代に仲良くなって、いまでも縁が続いているのは喫煙仲間ばかり。また、男性が多い職場で働いていたときは、喫煙を機に距離を縮めることが多かったです」(30歳・自由業)
喫煙するからには、周囲の人への配慮を怠らない
喫煙が意外と仕事にも役立つことがわかったものの、たばこを吸わない人のなかには、喫煙に対してあまりいい印象を抱いていない人も少なくないはず。だからこそ、喫煙女子たちが周囲にどんな配慮をしているのか、聞いてみました。
Dさん うちの会社は喫煙者が少ないので、たばこ休憩を取る回数には注意している。たばこ休憩が多い=サボっていると受け取られてしまうので、なるべくみんなが休憩しているタイミングに合わせたりとか。
Mさん あー、それはあるね。同じ喫煙者からしても、頻繁にたばこを吸いに出て行く人はナシだもん…。そこはマナーをわきまえないと。
Hさん あとは、やっぱりにおいだよね。
Yさん 結局それが一番大きいのかな。だから私は、なるべくにおいの少ない銘柄を吸うようにしている。彼氏がたばこを吸わない人なのもあって、においがしないものが選ぶ基準になっているかも。
Hさん 私もにおいは気にしているんだけど、加熱式たばこと紙たばこを併用するのはオススメだよ。加熱式たばこの中でも特に最近はにおいがないものもあるから、においを残したくないシチュエーションではそっちを吸うの。
Dさん TPOによって使いわけるイメージだね!
Dさんの「TPOによって使い分ける」という発言。anan総研のメンバーにも、それを実践している人たちがいました。
「出社前やデート前など、人と会う直前には紙たばこの代わりに加熱式たばこを吸うようにしています。紙たばこを吸ってしまうと、どうしても髪の毛や服ににおいが残ってしまうので、たとえ相手に気づかれていなかったとしても、私自身が落ち着かなくて…。でも、加熱式たばこを併用するようになってから、そんなモヤモヤもなくなりました」(30歳・会社員)
「数年前に加熱式たばこに切り替えました。フルーツ系のフレーバーも充実しているので、気分によって吸い分けているんです。会議前のような緊張してしまうシーンではスッキリ系のフレーバー、寝る前は甘めのフレーバーなど、うまく使い分けることで自分のマインドをコントロールできるようになった気がします」(26歳・会社員)
美容、健康、仕事…すべてにおいて手を抜かないバリキャリ女子たち。自分を磨くことはもちろん、周囲を思いやる気持ちが、活躍し続ける秘訣なのかも。
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