気圧の変化は体にとって大きな負担だった!
気圧と不調の関係を「天気痛」と名付けて近年注目を集めている気圧医学の第一人者、佐藤純先生に、気圧と体調のメカニズムについてお話をうかがいました。
【原因1:興奮した交感神経が、持病をうずかせる!】

気圧の変化によって影響を受ける箇所…それはずばり自律神経。「私たちの体は、寒暖差など外部からの刺激で体調を崩さないよう、自律神経によってコントロールされています。気圧の変化、とくに下がる段階は体にとって大きなストレス。そこでそれを跳ね返そうと、交感神経、副交感神経と2つある自律神経のうち、心身を活動的な方向へ導く交感神経が活性化。この反応が持病を刺激し、悪化させるのです。ただし、気圧の変化で全員が持病を発症するわけではなく、自律神経が乱れやすい人がなるといえます」(佐藤先生)
【原因2:内耳が敏感だと気圧に負けるリスク増】

交感神経を興奮させる気圧の変化。では自律神経は、その変化をどこから感じ取っているのだろう。「それは“耳”です。耳の奥には聴覚などに関わる内耳という器官があって、そこで気圧の変化を感知し、脳に知らせていると考えられます。そして脳への興奮伝達によって交感神経が優位になり、それまで治まっていた持病がうずきだす。つまり、内耳が敏感で、自律神経のバランスを崩しがちな人ほど、ダブルのダメージで天気痛になりやすい。しかし、内耳が多少敏感でも、自律神経が丈夫であれば、なりにくいでしょう」
※『anan』2017年7月12日号より。イラスト・小迎裕美子 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)
【人気記事】
※本命彼が求めるエロス…「SEX運」が3倍アップする3日間とは

※【鳥肌ゾワゾワぁ~】男からきた彼氏ヅラした「勘違いLINE」3つ
