フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『花重(かえ)』のえらべる二色火鍋コースです。
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四川料理の名店・新橋『趙楊』から娘の花重さん夫妻が独立し、今年2月、大塚にオープンした四川料理店『花重』。厨房に立つのは夫の田中宏茂さん。もともと音響効果の仕事をしていたが、絵が非常にお上手で(お店の油絵も宏茂さん作!)それを見た趙楊氏に「絵ができる人は料理ができる。やってみないか」と誘われ、まさかの料理の道へ。四川料理の生きる教科書の如し義父に基礎からみっちり学び、四川への買い出しにも同行。7年腕を磨き、満を持して開いた『花重』では、『趙楊』で提供を終えた幻の火鍋を伝統の味そのままに楽しめる。

今回は「えらべる二色火鍋コース」から、麻辣湯と白湯をチョイス。赤の麻辣湯は20種類以上の香辛料が集結し痛辛そう、と一瞬ひるむが完全なる杞憂。スープをすすれば重層的な香り高さに驚くばかり。これが四川から独自で直輸入したスパイス調合のなせる業か……! 鶏と高麗人参スープの白湯もまた、一口飲めばザバアッと全身で湯に浸かるような、奥ゆきあるふくよかな味わいに感服。それらに鹿児島黒豚や、味噌の詰まった赤海老、旬の野菜をくぐらせて頂けば至福。「火鍋は辛いだけではダメで、丁寧に仕込んだスープ、多様な香り、パワーのある食材、それらが調和して完成するんです」と宏茂さん。マイ火鍋史のぶっちぎりベストに躍り出たのも納得だ。

えらべる二色火鍋コース(¥9,000)は、メインの火鍋+前菜と汁なし担々麺と氷粉(ビンフェン)が。いずれも絶品。医食同源な火鍋に花重さんの笑顔あふれるサービスで心まで超回復! 火鍋なしのシェフのおまかせコースもあり。

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花重 東京都豊島区南大塚3‐45‐7 ザ・シティ大塚B1 TEL:03・6682・5824 17:00~22:00(最終入店20:00) 不定休

ひらの・さきこ 1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など。

※『anan』2022年5月25日号より。写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子

(by anan編集部)

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