
ロッチの二人が独特のペースでゆったりフリートークするPodcast『ロッチナイトZERO』。元は視聴者とやり取りしながらのYouTube生配信番組で、女性リスナーも多いという。コンビでのラジオ番組が夢だったという二人のおしゃべりは“素”そのもので、まるで面白い友達の話をその場で一緒に聞いているような感覚にさせられる。
── Podcastのレギュラー番組になっていかがですか?
コカド YouTubeの時は、ブースじゃなくて事務所の部屋でやってたんです。今はブースに入るのでやっぱりテンションも違いますね。
中岡 何だか不思議なんですよね。ブースでしゃべれているというだけですごく気持ちいい。
コカド 目の前にマイクがあってね。やりたかったことをやれてるなっていう感じがありますね。
── トークで意識していることは?
コカド なんやろうな。(しばらく考えて)…こんなに考えて出てこないということは、特にないんかも。
── 普段のままということですね。
コカド ほんまに、多分この番組がなかったら楽屋でしてるな、みたいな話をしてますからね。
中岡 最近、いろんな芸人のPodcastを聴くようになったんですけど、頑張っていろいろやろうとしている番組を聴くとしんどいんですよ。だから、しゃかりきな感じは出さんとこうかなと思ってます。
コカド 確かに、ウソついてまで笑いを取りにいかんとこうっていうのは思ってますね。本当に思ってることをそのまま発言しようって。
── だから聴きやすいのかもしれないですね。男性リスナーが多い深夜ラジオとまた少し違うというか。
中岡 深夜ラジオは、愚痴とか下ネタとかも多いイメージですけど、そういうものは確かにないですね。
コカド やっぱり無理しないでおきたいっていうのがあるからそうなるのかな。コントでも僕らそうなんですよ。無理して自分たちの苦手な役とかはやらないんです。
── これから聴こうという方におすすめポイントをアピールするなら?
中岡 寝る前に聴いてもらえるといいかもしれない。20~30分聴いたところぐらいでちょうど気持ちよく寝られるんちゃうかな。起きてまで聴くような話もしてないし(笑)。
コカド そうそう(笑)。
中岡 今って情報がいっぱい入ってくる時代なんで、勝手に入ってくる情報に疲れちゃって嫌やなっていう時にぜひ聴いていただければ。
コカド あと、読者の皆さんの年代からすると、僕らぐらいの歳の人の思ってることが分かるんじゃないでしょうか。「40代半ばの人ってこんなこと思ってんねや」とか、「ほんまは大したことないんや」とか(笑)。だから、会社で上司に怒られたりした後とかに聴くと、ちょっと安心するかもしれないです。
中岡 すごくおすすめとは言わないけど、“なんかいいよ”ぐらいの感じでみんなにすすめてください(笑)。
Profile
ロッチ
左・コカドケンタロウ 1978年8月8日生まれ、大阪府出身。右・中岡創一 1977年12月8日生まれ、奈良県出身。2005年に結成。現在は『世界の果てまでイッテQ!』『土スタ』など、様々な番組に出演中。
information
『ロッチナイトZERO』
YouTubeで生配信されていた『ロッチナイト』が10月よりTBS Podcastにお引っ越し。リスナーと“ゼロ”から築く時間という思いも込め『ロッチナイトZERO』と名付けられた。Spotifyなど、各種Podcastプラットフォームで配信中。毎週金曜21時頃更新。
anan 2476号(2025年12月17日発売)より



























