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セルフプロデュース5人組K-POP バーチャルアイドル・PLAVEが、ソウル、台北、香港、ジャカルタ、バンコク、東京をまわる自身初のアジアツアー「2025 PLAVE Asia Tour [DASH:Quantum Leap]」の日本公演を、11月1日・2日に千葉・幕張イベントホールで開催した。初日の様子をレポート!
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PLAVEの⾳楽性と⾰新的な演出で会場を圧倒
2023年3月に韓国デビューし、韓国では最新作が初週103万枚以上の売り上げを記録するなどシーンを席巻する中、日本でも今年6月にリリースした日本デビューシングル『かくれんぼ』がオリコン週間音楽ランキング2冠、さらに、Billboard JAPAN総合ソング・チャート「JAPAN Hot 100」1位を獲得するなど、国内の主要音楽チャートで4冠を達成。さらに今年初の日本レコード協会ダブル・プラチナ認定の快挙を成し遂げるなど、その人気は日本でも拡大を続けている。
そんな彼らの本ツアーは、8月に各1万5000人キャパで3日間行われたソウル公演が完売するなど、すでにプラチナ公演となっている。本レポートでお届けする11月1日は、初の日本単独公演の初日とあって、まもなくPLAVEを目撃できるという期待に、開演前から会場に熱気が渦巻いていた。しかもこの日は、グループの末っ子HAMIN(ハミン)の誕生日ということもあり、メモリアルな一日になる予感しかしなかった。
開演時間数分前、会場に流れ出した「WAY 4 LUV」に早くも客席は⼤合唱し、⽩と⽔⾊に点滅するペンライトも揺れる。フルコーラスを歌い終え会場の⼀体感が⾼まったところで、いよいよ⽇本初単独公演がスタート!
会場が暗転すると、ステージを覆うLEDに映し出されたのは宇宙空間に浮かぶ⼀隻の宇宙船。その無重⼒空間に宇宙服で浮かぶYEJUN(イェジュン)、NOAH(ノア)、BAMBY(バンビ)、EUNHO(ウノ)、そしてハミン。宇宙船が地球の重⼒を捉えると、SF映画さながらの緊張感を湛えた雰囲気は軽快なアフロポップのビートへ変わり、宇宙服からブラックの⾐装とサングラスに早変わりして、スカイダイビングで地球へと向かう5⼈。すると、レーザーが⾶び交う中LEDが左右に開き、その奥から宙に浮いたステージに⽴つ5⼈が姿を現して⼤歓声が巻き起こると、1曲⽬「Watch Me Woo!」がスタート!
ほどなくしてステージに降り⽴った5⼈は、息の合ったダンスと安定したボーカルでパフォーマンス。「⼀緒に!」のハミンの声に応えて、会場は“Watch Me Woo!”とサビのフレーズを⼤合唱し、チルな楽曲にもかかわらず早速会場を熱く盛り上げた。

イェジュン ©︎VLAST
1曲⽬を終えたところで、イェジュンの「まずご挨拶しましょうか。こんばんは。僕たちは、プレイ」「ブ! 」(全員)といういつもの挨拶を⽇本語でキメると、「PLLI(プリ:ファンネーム)にめっちゃ会いたかったです」(ウノ)、「JLPT(⽇本語能⼒試験)3級能⼒者、バンビです。PLAVEの初めてのアジアツアーにようこそ! 今⽇はたくさん楽しみにしていてください!」、「今⽇の主⼈公! 誕⽣⽇を迎えたハミンです。特別な⽇だからみんなで楽しく遊んでみよう!」と各々に挨拶。
「こうやってPLLIに会えるのも幸せなのに、今⽇はハミンの誕⽣⽇も重なって特別な⽇になったと思います」(ノア)と、早速メンバーがハミンに願いごとを訊くと、「僕がお願いしたことは全部やってくださいね」という前置きから、まずはノアに愛嬌を要求。ノアは「どうすればいいの?」と困惑しながら「チョコミントー!」とハミンに愛嬌を振りまいてみせる(直後に肩を落とす)と、続いては「PLLIのみなさん、愛嬌⾒せてください」とリクエストするハミン。するとこの⽇会場を埋めたファンからたくさんのハートが送られ、満⾜そうにするハミン。そんなハミンの「1、2、3で⼤きくLASSGO! って叫ぶんだよ!」というリードで「Virtual Idol」へ。
カートゥーン調のポップな映像をバックに『Dash』活動時の⾐装に着替えた5⼈がコミカルにパフォーマンスし、最後はイェジュンの投げキッスでフィニッシュすると、間髪⼊れずに『かくれんぼ』活動時の⾐装に替わって「RIZZ - Japanese Ver.」でアダルトな雰囲気へ。ノアがハミンに体重を預ける振付で会場を沸かせつつ、ウノとハミンのソリッドなラップと、イェジュン、ノア、バンビのファルセットを駆使したエモーショナルなボーカルが絡み合うヒップホップグルーヴで会場を満たしたのだった。
メンバーが海底に佇む短い映像を挟むと、その世界をそのままステージに持ち込んだような空間がステージに広がる。スポットライトに照らされて⽩いピアノを奏でるハミンと、その横でハイチェアに腰かける4⼈。ブラックスーツに着替えてしっとりとスタートしたのは「ISLAND」。ハンドマイクに持ち替えた4⼈とピアノを弾き語るハミンの5⼈だけで織り成す繊細かつ重厚なハーモニーに会場が聴き⼊ると、続く「12:32 (A to T)」では椅⼦から⽴ち上がって、5⼈それぞれステージ上をゆったりと移動しながら会場のファンに寄り添うようにして歌を届ける。
ノアは会場にマイクを向けて歌声を求め、バンビはしゃがんで会場に歌いかけると、イェジュンはウノに⾃分のマイクを差し出して歌わせ(その逆も然り)、ウノは、客席との韓国語での“12時32分”のフレーズのリレーが成功すると嬉しそうに微笑んでいた。
「僕の誕⽣⽇以外にも今⽇、みなさんと集まったこの機会にお祝いしたいことがいくつかあります」(ハミン)と、先⽇開催された「anan AWARD 2025」での「ボーダレスカルチャー部⾨」の受賞と、10月29日発売のananの表紙を飾ったことを会場全員でお祝い! 「すべてはPLLIのみなさんのおかげです。では、右⼿をあげて…1、2、3、KP(乾杯)!」と超マイペースに会場を巻き込んでいくノア。その姿に「おじさんみたい」(バンビ)、「予想できませんね」(イェジュン)とメンバーが突っ込みを⼊れる。

ノア ©︎VLAST
さらに11月10日にリリースされる2nd Single Album『PLBBUU』のスポ(ネタバレ)を披露したりする中、「本当にPLLIのみなさんには感謝してもしきれないのですが、⾔葉では⾔い尽くせない気持ちを次の曲に込めてお届けします」(ノア)と、⻘々とした草⽊が、夏の⼣⽴に打たれているような景⾊が映る窓辺をバックに「The 6th Summer」へ。
ピアノがリードする特別アレンジで、楽曲の持つ情感がより⼀層エモーショナルに響き、夏が終わったこの季節に映える。楽曲終盤はステージ前に降りてきた紗幕にメンバーの姿が⼤きく映し出され、楽曲をドラマティックに彩る演出で会場を魅了すると、紗幕に⼟砂降りの⾬が映し出され、そのまま⽔中へと潜っていく。辿り着いた⽔中洞窟の底に佇む5⼈の姿が⾒えると、「From」へ。
ペンライトもブルーのグラデーションを描き、会場もまるで⽔中のようにひんやりとした空気を湛える中、仄暗い空間で繊細なボーカルを届けていく5⼈。じっくりと楽曲を聴かせて泡ととともに姿を消すと、続いて現れたのは南国の明るい海の砂浜に打ち上げられた5⼈。打ち寄せる波に「冷たいじゃん!」などとふざけながら届けられたのは「Dear. PLLI」。
PLAVEがPLLIのために作ったこの曲も、今⽇だけはハミンのための曲! イェジュンがハミンの⽅を向いて歌いかけたのを⽪切りに、バンビは跪いて⼿を差し伸べてハミンの右⼿にキス、ノアが背後から肩に⼿をまわしてハミンの⽿元で歌いかけると、ウノは間奏の⼝笛を綺麗に奏でながらハミンににじり寄る。歌詞も“Dear, ハミン ハミン ハミン”に替えて歌う兄たちの⼤きな愛を、⼾惑いながらも⼀⾝に受け⽌める末っ⼦バースデーボーイ、ハミンなのだった。
⽣バンドとのパフォーマンスで楽曲はさらにエモーショナルに!
VCRを挟むと、ステージ両サイドから4⼈編成のバンドが登場! ここからは⽣バンドでのパフォーマンスだ。ステージのLEDには⼤理⽯調の宮殿が映し出され、その中央から5⼈が登場すると、ノアの「Make some noise!」のアジテートから「WAY 4 LUV」へ。
デニムベスト&パンツのイェジュン、イエローの千⿃チェックのショートジャケットに紫パンツのノア、⽩のショートジャケットにデニムパンツのウノ、ピンクのニットベストに⽔⾊デニムのバンビ、そしてピンクのシャツにデニムセットアップのハミンという、ʼ80sを彷彿とさせるルックで登場した5⼈。⾻太なバンド演奏にメロディアスな歌が乗って、よりダイナミックに楽曲が鳴り響く。そのスケールに会場からの掛け声もより⼀層⼤きく届けられ、アウトロのダンスもバンビをセンターにキレッキレにキメると、⼀転。
⾚いサーチライトが会場をぐるぐると照らすエマージェンシーな雰囲気の中、先ほどの宮殿が炎を噴き出して燃え上がる光景が広がる。そこにメランコリックなギターのイントロが響くと、⾐装とヘアセットを変え、キズメイクも施した5⼈が登場し、ハードなロックナンバー「Dash」をプレイ! 退廃した街並みを背景にしたシアトリカルなフォーメーションダンスと、ノアとウノのハイトーンやハミンのアクロバットなど、5⼈のスキルの⾼さを証明する圧倒的なパフォーマンスに、会場からも、天井が吹き⾶ぶんじゃないかと思うほどのこの⽇⼀番の掛け声があがった。

バンビ ©︎VLAST
ここまで⻑い時間座りっぱなしのファンのためにと、バンビプレゼンツで体操をしたり、ノアのリクエストでウェーブに挑戦したりと会場のファンとコミュニケーションする時間を挟むと、LEDに映る低ビットなゲームのスタート画⾯⾵のイラストから5⼈が乗り込んだ⾞が⾶び出して「Chroma Drift - Japanese Ver.」へ。5⼈とも濃いめのチークと⽬元にキラキラを仕込んだメイクに変わり、ノアをドライバーに、シティポップの曲調に乗せて⼣暮れ時のドライブを会場と⼀緒に楽しむ。
曲が終わると同時に5⼈の乗った⾞が宇宙空間へと消えていくと、レーザーが⾶び交う中エスニックなイントロがスタート。それが聞こえるや否や会場から悲鳴のような歓声があがると、BLACKPINKのカバー「Pink Venom」をドロップ! ブラックの⾐装に変わって登場した5⼈は、なんと原曲キーでパフォーマンス! ⼥性アーティストの楽曲を原キーで難なくこなすその姿に彼らの実⼒をまざまざと⾒せつけられると、ラストは真っ⾚なLEDにシルエットだけを残してフィニッシュ。
飾らない素顔で⽇本ファンを魅了。PLAVEから特別なプレゼントも!
続いては、「⽇本での初めての単独コンサートなので、5⼈でみなさんにプレゼントを⽤意しました」(イェジュン)と、「NO DEVELOP, NO PLAVE」と題したコーナーを展開。まずは、ベビーピンクのジャケット&⽩いパンツという王⼦様スタイルの⾐装に変わってみせると、「PLLIのためだけのプリンスです」(ウノ)、「PLLIプリンセスたち! ⽴ってください」(ノア)と存分に匂わせながら、⽇本のファンに特別にKing&Princeの「シンデレラガール」のカバーを披露!
PLAVEからのとっておきのプレゼントに会場が盛⼤に沸き⽴つと、続いてAyumu Imazu の「HOWL」チャレンジに挑戦し(2回⽬にして無事成功)、最後は、会場のカメラを探すゲームにチャレンジ。イェジュンから⼀⼈ずつ挑戦し、最後のハミンのターンになると、明らかにソワソワし始める4⼈。そしていざハミンが挑戦しようとしたところで、メンバーがハミンの顔型のケーキを持ってバースデーサプライズ!
メンバーと会場とでハミンにバースデーソングを届けると、「こんなにたくさんの愛をいただけるなら、もっと⼀⽣懸命頑張っていい姿をたくさんお⾒せします。ありがとうございます。メンバーたちもありがとうございます」とハミンがコメント。ゲームはハミンが6点獲得で優勝し、勝者コメントとして、「PLLIちゃーん! 何が好きー!」(ハミン)と「チョコミントよりもハーミーン!」(会場)のコール&レスポンスを成功させたのだった。
「残りのステージもあと少しですが、最後まで⼀緒に楽しく遊べますよね? 最後まで盛り上がっていきましょう!」(イェジュン)と、いよいよ本編最後のセクションへ。「かくれんぼ」活動時のモノトーンの⾐装に変わると、スタンドマイクで「I Just Love Ya」がスタート。
会場と⼀緒に歌うハッピーな時間が流れ、最後にウノが「愛してる、本当に」と歌詞を⽇本語に変えて盛り上げると、続く「Pump Up The Volume!」は⽩シャツにグレーのパンツという制服⾵⾐装で、学校を模したセットのセルに⼀⼈ずつ収まってパフォーマンス。サビ前のブレイクでハミンが、⾃分に「誕⽣⽇おめでとう!」と声をかける愛らしい姿で会場を悶絶させつつ清々しい⾵のように疾⾛すると、暗転して映し出されたのは、ファインダー越しの⻘空と、そこに聞こえるギターのイントロ。その刹那、バンドの⾳をかき消すくらいの⼤歓声と掛け声の中、本ツアーでは初披露となる「かくれんぼ」へ。
マイナーチェンジした活動⾐装&キラキラメイクで珠⽟の美メロと抒情的な⽇本語詞をエモーショナルに歌い上げるメンバーに⼤声援が送られる中、イェジュンがウィンクをして楽曲を締めくくると、続く「Wait for you」ではまばゆい光の中、ノアが優しく微笑みながら壮⼤な楽曲の世界観を描き切る。
本編最後は、彼らが活動する空間“アステルム”と地球を瞬時に移動できる時空の裂け⽬“ポータル”が登場し、そこをメンバーが出たり⼊ったりしながら「Pixel World」へ。ステージに揃ったメンバーは頭上にハートを浮かべながら、⽣バンドとの抜群なコンビネーションでボーカルとラップを繰り出す。客席に向かって腕を上下に振って煽りながらダメ押しで会場を盛り上げると、ラストはメンバーがジャンプして、ハートの代わりに「⼤⼤⼤好き」の5⽂字を頭上に浮かべて客席に愛を伝え、約2時間の本編を終了したのだった。

ウノ ©︎VLAST
「Why?」のイントロとともにアンコールで再び姿を現した5⼈は、猫の⼿型のグローブにクリアゴーグル、そして頭には彼らのキャラクター「ムメミム」の⽿をつけたキュートな姿でパフォーマンスするとその姿に再び会場が沸騰。「PLLIちゃん、アンコールありがとうございます!」とノアが三⽅礼で丁寧に感謝を伝えると、会場との写真撮影では、「anan AWARD 2025」で受賞した記念に、PLAVEが「アン」と⾔ったら会場が「アン」と返すコール&レスポンスで撮影する⼀幕も! そして、この⽇の締めくくりにメンバー⼀⼈ずつ、⽇本語、韓国語を織り交ぜながらそれぞれに挨拶。
「⽇本語で気持ちを上⼿に伝えるのがまだ少し難しいので、ドキドキしていました。でも僕の気持ち、伝わったよね? これからも⽇本のPLLIのみなさんのために⽇本語を⼀⽣懸命勉強します。そして、まわりの友達にもPLAVE素敵だよってPLAVEの魅⼒をたくさん伝えてください」(ハミン)
「僕たちのために惜しみない愛を送ってくださり感謝していますし、たくさんの愛をいただくと本当に胸が熱くなります。僕たちが作った歌を聴いてくださること、そして歌ってくださることは、最初は夢だったんですけど、それを現実に叶えてくださりありがとうございます」(ノア)
「僕たちが住んでいるところではない場所で、こんなに⼤きな愛をいただいて信じられない気持ちです。本当に毎⽇が感動の連続です。これからも頑張って素敵な歌⼿になります。このあとは美味しいものを⾷べてゆっくり休んでください。今⽇の⼣⾷のオススメは⽜タンです!」(イェジュン)
「みなさんと同じ時間を過ごせて本当に幸せでした。ステージから⾒えるみなさんの笑顔がとても眩しくて、本当に嬉しかったです。最近、いろんな幸せな経験をしながら暮らしていますが、全部みなさんのおかげです。家に帰って、今夜の奇跡を思い出してね。また会いましょう。愛してるね」(バンビ)
「チケットを買ってくださった瞬間からコンサート当⽇まで、みなさんワクワクしながら待ってくださっていたかと思います。そんな気持ちを感じてもらえるアーティストになれたことが嬉しいですし、責任感も感じます。PLLIのみなさんは、僕がくじけないでいられる存在なんだなと思いました。これからも最⾼のライブをお⾒せするために⼀⽣懸命頑張りたいと思いますし、そんなふうに頑張れるウノにしてくださりありがとうございます」(ウノ)

ハミン ©︎VLAST
最後はイェジュンがリーダーらしく、「愛されるという気持ちを感じさせてくださりありがとうございます。いただいた愛を倍にしてお返しできるPLAVEになりますので、⾒守っていてください」と締めると、「ではみなさんで叫んでみましょうか?」(イェジュン)との声から「メリークリスマス!」と叫んで「Merry PLLIstmas」へ。
空中に輝きながら浮かぶ三⽇⽉、星、雲のオブジェに腰かけて歌う5⼈の姿で会場を⼀⾜早いクリスマスの雰囲気に彩ると、ステージに滑り込んできた列⾞に5⼈が乗り込んでいよいよ最後の曲、「Our Movie」へ。曲中で次々と⾐装チェンジするという、PLAVEだからこそ可能なファンサービスで盛り上げると、ツアーTシャツに揃いのデニムという⾐装に落ち着いて、残りわずかな時間を惜しみながら客席と歌声を交換していく5⼈。客席からは終始⼤きな歌声が届けられ、紙吹雪が舞う中、最後はメンバーと⼀緒に⼤合唱して⼤団円。
最後に5⼈が⼿を繋ぎ、ありがとうの代わりに「愛してるー!」と叫んでステージ上⼿、下⼿、そして正⾯へと挨拶をすると、客席からは約2時間40分、VCRも少なめに、ほぼステージに⽴ち続けた5⼈の熱演に⼤きな拍⼿が送られたのだった。
海外のバーチャルアーティストが⽇本でホール公演を成功させるという、新たな快挙をこの⽇達成したPLAVE。そのパフォーマンスが最先端のテクノロジーに⽀えられていることは間違いないが、その姿は、⽣⾝のアーティスト・表現者と何⼀つ違うところはなかった。その⼀挙⼿⼀投⾜に⼈間の⾁体性と呼吸とグループとしての有機的なコンビネーションが息づいていて、客席とも真正⾯から対峙していた。
この唯⼀無⼆のPLAVEの表現とコミュニケーションは、これからどんな進化を遂げていくのだろうか。「Our Movie」で歌うように、彼らの表現者としての終わらない物語は続く。記念すべき初単独公演の奇跡を胸に、次にまた⽇本で彼らとの物語の続きを描ける⽇を⼼待ちにしたいと思う。
anan2469号の特集は…
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※ スペシャルエディション表紙は、timeleszの佐藤勝利さんです。
※ anan2469号は、通常版とスペシャルエディション同日発売。特集内容は同一です。
※ スペシャルエディションでは、「PLAVE SPECIAL CARDS」は付きません。
























