GLIM SPANKY「ポジティブに進化しています」 10周年記念ベストアルバム発売

エンタメ
2024.11.27

左・松尾レミ(Vo/G)、右・亀本寛貴(G)

2014年にミニアルバム『焦燥』でメジャーデビューし、今年10周年のGLIM SPANKY。

ポジティブに進化を遂げてきた、デビュー10周年記念アルバム。

「私が高校1年生、亀本が2年生の頃から活動しているので、デビューしてからの10年もあっという間に感じました」(松尾レミ)

「振り返ると、コロナ禍の約3年は時間がワープしたような感覚も。より10年が早かったです」(亀本寛貴)

そんな彼らの10周年記念のベストアルバム『All the Greatest Dudes』が完成。ファンのリクエストをもとに二人が選曲し、ハードなガレージやブルースロックを響かせていた初期から現在まで、磨き上げ続けたバンドサウンドの進化と歩みが堪能できる。

「人気のある曲たちはサウンドだけではなく、歌詞もみなさんの心に届いたのかなと。思い入れのある曲が選ばれたと感じました」(亀本)

「インディーズ盤の曲など、今はあまりライブで演奏しない曲もベスト盤に入っているんですが、昔の曲もみなさんが覚えていてくれたことが嬉しかったですね。これまでに作った曲たちが再び新譜として世に出る機会はないので、ベスト盤に収録することでまた聴いてもらえる機会ができてよかったですし、スペシャルな気持ちで作りました」(松尾)

高校生だった二人が、今や唯一無二のロックを鳴らす押しも押されもせぬ存在に。今作にはタイアップ曲も多数収録されている。昔と今の変化は?

「当時は好きな曲を作るだけの学生バンドでしたが、デビューすると、何十倍もの速さで何倍ものクオリティで曲を作る。私は殻を破らなきゃいけないけれど、やらされていたらダメになるので、自ら魂を込めて楽曲を作れるように、あえて変化してきました。自分で納得したうえで、ポジティブに進化しています」(松尾)

「例えばタイアップで楽曲を書き下ろすことに多少慣れても、そもそも特別なこと。僕はただ、常にいい曲を作り音楽を極めたいです」(亀本)

今作にはドラマ『ゴールデンカムイ』第4話のED曲「赤い轍」、LOVE PSYCHEDELICOをフィーチャリングの「愛が満ちるまで」など新曲も収録。軌跡と最新曲が味わえる至極のベスト盤だ。

「『赤い轍』は音楽をやる中で習得したロック、触れた音楽や映画と蓄えたものを現在の技術で全部音にできて。今の集大成の曲です」(亀本)

「LOVE PSYCHEDELICOとの曲は、曲作りの段階からすごく楽しくて最高でした!」(松尾)

多忙の中の息抜きも忘れない。

「フットサルをしたり映画を観たり。リラックスしています」(亀本)

「喫茶店で本を読んだり。コスメを探して『ライブでこのラメつけようかな?』と見るのが楽しい」(松尾)

今後の展望は?

「ツアーをして、さらに大会場へとスケールアップ!」(亀本)

「楽しみにしていてください!」(松尾)

PROFILE プロフィール

GLIM SPANKY

グリムスパンキー 松尾レミ(Vo/G)、亀本寛貴(G)からなるロック・ユニット。2007年、長野県の高校内で結成。’14年6月、メジャーデビュー。来年2月から「All the Greatest Dudes Tour 2025」を開催。

INFORMATION インフォメーション

10周年記念ベストアルバム『All the Greatest Dudes』。「焦燥」「怒りをくれよ」「風にキスをして」からベスト盤のために書き下ろした新曲「Hallucination」まで全28曲収録。【通常盤(2CD)】¥4,500 【初回限定盤(2CD+DVD)】¥7,000(ユニバーサルミュージック)

写真・ヨシノハナ(guilloche management) 取材、文・かわむら あみり

anan 2424号(2024年11月27日発売)より

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