君島大空「女性の声を真似して宅録を繰り返してた」 ゆっきゅんと“DIVA”を語る

エンタメ
2024.10.23
ゆっきゅんの連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。音楽家の君島大空さんとの対談をお届けします! 第4回となる今回のテーマは「暗黒の高校時代を救ってくれたSalyu」です。

君島くんの人生、もっと面白くするよ!

ゆっきゅん

ゆっきゅん(以下、ゆ):忘れてた、この連載はDIVAの話をしなくちゃいけないんです。

君島大空(以下、君):DIVAという存在を意識し始めたのは、ゆっきゅんに出会ってからだなぁ。それまでDIVAについて考える機会なんてないから。でも俺の友達ってDIVAなんだって思ったら、考えざるを得ない。

ゆ:君島くんの周りにはたくさんDIVAいるじゃん!

君:でもさ、DIVAですって言ってる人はいないじゃん。

ゆ:それは本来人から言われるものだから。でも共通の好きな歌手は結構いるよね。Salyuさんとか。

君:そうだね、俺は邦楽だと女性歌手ばかり聴いていたから。

ゆ:それは私も。

君:もちろんミスチルとかオリジナル・ラブとかは親の影響で聴いていたし好きだけど、それよりも女性歌手の方が声が好きで。

ゆ:そうじゃん、君島くんはなりたかった歌声があるんだよね。

君:手嶌葵になりたすぎて、中2の頃は喉仏を切除する手術を調べたり(笑)。もちろん親も許してくれなくて、当時は喉仏を押さえて声の重心を上げながら、女性の声を真似して宅録を繰り返してた。

ゆ:この話めっちゃ好き!

君:初めて借りたCDが東京事変の『教育』だったんだよね。親に影響されずに初めて自分で選んだアルバムで、ドキドキしながら聴いた。それからBank Bandの影響でSalyuさんを聴いたりして。あ、俺のDIVAってSalyuさんかも。

ゆ:私、Salyuさんのモノマネができるんです。君島くんに披露したら腹が捩れるくらい笑ってくれて、やりがいがありました。

君:あれはマジで面白い。

ゆ:それこそ私もSalyuさんはやっぱり「to U」で知った。

君:アルバム『TERMINAL』に収録されている、暗めの曲も好き。高校生の頃はいじめられていたんだけど、そんな当時の自分にすっと歌が落ちてきた感じがして。ずっと一人でいるのが好きなタイプの人間だったんだよ。まさかこんなに明るく前向きになれるとは。これはゆっきゅんのおかげ。

ゆ:ヤバい泣くから! 続けて。

君:まさか自分にカラオケ一緒に行く友達ができるなんて思ってもなかった。だから今、「青春の回収」をしている感じがする。今まで30歳まで生きるイメージがわかなかったんだよね。でも今29歳で、友達ができて旅行して、その友達に曲作ってる。人生まだまだ面白いなって思います。

君島大空 タレント

きみしま・おおぞら 1995年生まれ。ソングライター、ギタリスト。『午後の反射光』でデビュー。12/4から東名阪にて君島大空合奏ツアー「笑う亀裂」が決定。ゆっきゅんとのデュエット曲「プライベート・スーパースター」では作曲・編曲を務めた。

ゆっきゅん 1995年、岡山県生まれ。2021年からセルフプロデュースで「DIVA Project」をスタート。セカンドフルアルバム『生まれ変わらないあなたを』が発売中。インスタ、Xは@guilty_kyun

※『anan』2024年10月23日号より。写真・幸喜ひかり 文・綿貫大介

(by anan編集部)


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