キュウソネコカミ、10周年を飾るニューアルバムが完成! それぞれのイチオシ曲は?

エンタメ
2024.10.16
キュウソネコカミの鳴らす音楽は、時にクスッと笑わせてくれて、時に力強く背中を押してくれる。そんな彼らがメジャーデビュー10周年を飾る渾身のニューアルバム『出現!鼠浄土』を完成させた。

自分たちの好きな音を素直に出せた、まるでデビュー作のようなアルバム。

音楽 キュウソネコカミ

左から、オカザワ カズマさん(Gt)、ヤマサキ セイヤさん(Vo/Gt)、ヨコタ シンノスケさん(Key/Vo)、ソゴウ タイスケさん(Dr)。

「アルバム自体のテーマは設けていなかったんですけど、1曲目『ネコカミたい』を作ったのが、ひとつの節目ではありました。10年前に発表した『ビビった』のオマージュで作ったんです。出来上がったのがすごいよくて、この曲に関してはメモリアルを感じますね」(ヨコタ)

全10曲の中から、それぞれのイチオシ曲を教えてもらった。

「僕は2曲目『クライマックス同棲』。この曲だけクリック(テンポのガイドとなる音)なしで、全員でせーのでレコーディングをしました。テンポがめっちゃ走っているんですけど、それが曲のテーマと相まって、ラストに向けてどんどん速くなっていく。みんなの暴れる感じが最高だなと思いますね」(ソゴウ)

「3曲目『これは俺じゃない』は、今の気分を反映できて大好きですね。“10年経っても俺はアンダーグラウンドの音楽を作れるんだぞ”という意気込みで曲を作りまして。メンバーに“なんやこの曲は!”と驚いてほしかったんですよね」(ヤマサキ)

「僕は7曲目『BACK TO THE NATURE』です。自分が今やりたいこと、メンバーにやってほしいこと、キュウソっぽいと思う要素も入れていて。こういうインストが1曲あることで、アルバムとしてまとまりましたね」(ヨコタ)

「8曲目の『正義マン』を推したいです。この曲はライブで披露するとすごく盛り上がるんです。リリースした音源を聴いてもらって“こういう歌詞やったんや”と知ってもらった上で、改めてライブでぶち上げたいです」(オカザワ)

「今作はこれがファーストアルバムかのような、僕たちの得意なことや好きなことを素直に出せました。10年の集大成感は薄いですけど、逆に“キュウソってこういうバンドだったよね”というバンド像を体現できました」(ヨコタ)

今回、初めてキュウソを知った読者に伝えたいことがあるという。

「日常的に聴く音楽じゃないんですよ、多分。僕らの音楽はうるさいから、小洒落たカフェとか料理を作りながら聴かないと思う(笑)。だからこそ、ハマるタイミングで聴いたときの爆発力はすごい。“ライブで本物を観たい”と思われたいですね。これは勝手なイメージやけど、anan読者の方でキュウソを知らない人も多いやろ?(笑)」(ヤマサキ)

「今まで聴いたことがない音楽かもね」(ソゴウ)

「だからこそ『今、どんな音楽を聴いているんですか?』と聞かれたときに、涼しい顔で『キュウソですけど?』って答えたらカッコいいよな!」(ヤマサキ)

「『音楽知ってるね!』って思われるよな。なのでオススメです(笑)」(オカザワ)

音楽 キュウソネコカミ

アルバム『出現!鼠浄土』。先行配信曲「ネコカミたい」、新曲「正義マン」など全10曲。【初回限定盤A(CD+BD)】¥6,920 【初回限定盤B(CD+DVD)】¥6,480 【通常盤(CD)】¥3,400(ビクターエンタテインメント)

キュウソネコカミ オカザワ カズマ(Gt)、ヤマサキ セイヤ(Vo/Gt)、ヨコタ シンノスケ(Key/Vo)、ソゴウ タイスケ(Dr)。10月14日から全国11か所を回るワンマンツアーを開催。

※『anan』2024年10月16日号より。写真・土佐麻理子 取材、文・真貝 聡

(by anan編集部)

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