実は大人になってからのほうが響く!? 藤子・F・不二雄作品の名言

エンタメ
2024.10.02
小さい頃はただ笑っていた藤子・F・不二雄先生のマンガ。そのセリフは、実は大人になってからのほうが響きます。生誕90周年を迎えたF先生の言葉、改めて噛み締めて。

優しく背中を押してくれる。F作品のキャラクターと、セリフ。

ドラえもん「人にできて、きみだけにできないなんてことあるもんか」

ドラえもん

私たちの心にも届く、のび太くんへの激励。
もはや説明不要、本当に世界中から愛されているF先生の代表作の主人公。1970年より雑誌連載が始まり、’79年にテレビアニメ化され人気が一気にブレイク。心優しい怠け者・のび太の元に22世紀からやってきた、ネコ型ロボット。お腹についた〈四次元ポケット〉から未来のひみつ道具を出し、のび太を助けてくれる。好物はどら焼き。

『ドラえもん』1巻「走れ!ウマタケ」より
BIGドラえもん ぬいぐるみ¥6,050(川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム https://fujiko-museum.com

ポコニャン「ポコニャン」

ポコニャン

どんな気持ちも表せる、魔法のようなひとこと。
太郎少年がハイキングに行った先で拾ってきたのは、ネコのようなタヌキのような不思議な生き物、ポコニャン。なんと「ポコニャン!」と鳴きながら尻尾を振ると超能力が使える! 1970年に前身となる幼児絵本『ぽこにゃん』が、1975年にマンガの『ポコニャン』の雑誌連載がスタート。マンガ以後は基本「ポコニャン」としか言わない。

『藤子・F・不二雄大全集 ポコニャン』1巻「美人にとれる!」などより
藤子・F・不二雄 生誕90周年記念 もふもふ★うでまくら ポコニャン¥2,750(エンスカイ https://www.ensky.co.jp/

チンプイ「ま、ひとつずつかたづけていこうよ」

チンプイ

若干の押しの弱さに優しさが滲み出る。
12歳のエリの元に突然やってきた、宇宙人のチンプイ。どうやらエリは、35光年離れたマール星の王子のお妃に突然選ばれた模様。結婚を拒否するエリを説得するべくエリの家に住み着き、魔法のような“科法”を使い、あれこれ騒動を巻き起こす。1985年から漫画全集『藤子不二雄ランド』にて連載が始まり、’89年にアニメ化。

『チンプイ』2巻「おそれながら健康診断」より
藤子・F・不二雄 生誕90周年記念 もふもふ★うでまくら チンプイ¥2,750(エンスカイ)

コロ助「すぎたことをクヨクヨしたって、なんにもならないナリ」

コロ助

発明を手助けする、明るくかわいい相棒。
江戸時代のご先祖様が残した『奇天烈大百科』を手に入れた発明好き少年の木手英一・通称キテレツ。その書物を見て彼が最初に作った発明品がコロ助。からくりロボットで、一人称が「ワガハイ」、口ぐせは「~ナリ」。キテレツの良き相棒となり、発明の助手も務める。1974年に雑誌連載がスタートし、’88年よりアニメ化された。

『キテレツ大百科』3巻「さらば大百科」より
等身大ぬいぐるみ コロ助¥6,050(川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム)

藤子・F・不二雄先生ってどんな人?

小さい子から大人まで、世界中で愛されているマンガ『ドラえもん』を生み出したマンガ家。1933年に富山県で生まれ、デビューしたのはなんと高校3年生。以来執筆活動を続け、ワクワクする作品を山のように生み出しました。ストーリーのおもしろさは言わずもがなですが、改めて驚かされるのは、その手から描き出されたキャラクターたちのかわいさ&デザイン性の高さ、そしてセリフの優しさです。落ち込んだり悩んだりしている人に向けてキャラクターたちが口にする言葉は、ときに厳しいこともありますが、相手を思う愛が溢れています。子ども向けの作品と思いきや、コミックスを閉じるときにはきっと、私たちも励まされ、勇気をもらっているはず。

※『anan』2024年10月2日号より。写真・千倉志野 ©Fujiko-Pro

(by anan編集部)

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