心理カウンセラー・中元日芽香「一緒にいるとパワーアップができる」 最強バディの探し方

エンタメ
2024.08.24
一人ではできないことでも、タッグを組むことで実現でき、一人でいる時よりも力を引き出し、成長できる。そんな最強バディを探してみませんか?

自分にとってバディと思える相手を見つけるには? そのヒントをレクチャーしてくれるのは、心理カウンセラーの中元日芽香さん。中元さんといえば乃木坂46のメンバーとして活躍していた経歴を持つが、自身はこれまでどのようにバディを見つけてきたのだろう。

「実は私、バディといえる人ができたのは最近のことなんです。バディって1対1の関係。でも、私はこれまで2人きりになる環境にあまりいなくて、家族は3姉妹で、乃木坂46でも3人で一緒にいることが多くて…。人生初のバディは、夫なのかなと思います」

自らの気質を“バランサー”と分析する中元さん。3人以上など多数でいる時は、まず先にみんなの意見を汲み取り、その後押しをするタイプだという。

「でも、2人だと自分が意見を言わないと物事が進まないこともありますよね。もちろん夫にも意見を言ってほしい。フィフティ・フィフティの関係といいますか、お互いに補完し合っているようなイメージです。性格的な部分でも私は几帳面で、彼はどちらかというとルーズという違う側面を持っているおかげで、助け合えることがいろいろある。例えば、朝早く起きるのが苦手な彼を私が起こしてあげられるし、逆に私は彼のおおらかな言動から力の抜きどころを学んでいます。ともすると弱点になりかねない性質も、私たち二人ならプラスの化学反応を起こせる。その意味で、とてもいいバディを組めていると思います」

振り返ると、友だちや仕事仲間との関係でも、2人になると大人数でいる時とはまた違う心強さを発揮できた感覚があるそう。

「真面目で頑張り屋の子が、私にも似た部分があると感じたようで『一緒にいると落ち着く』と言ってくれた時は、すごく嬉しかったです。一方で、私は彼女が人知れず努力している姿を間近で見て、『私も頑張ろう』とたくさん刺激をもらいました。そう考えるとバディっていろんなカタチがありますよね。いずれにしても依存関係ではなく、自分の足でしっかり立ったうえで、バディと一緒にいるとパワーアップができる。そういう関係が素敵だなって思います」

そんな経験も踏まえ、中元さんが考える2種類の最強バディをご紹介。バディになれそうな注目すべき相手のサイン、関係性を深めるためにとるべきアクション、行動するも、バディになれないケースを解説します。

【最強バディ1】同じ世界で楽しむちゃん

バディ

相手の話に共感できるし、自分のことをわかってくれる! そんな似た者同士の二人は、バディになれる資質大。以心伝心、息ピッタリ。お互いの長所を伸ばし合いながら、さらなる成長やパワーアップが期待できるはず。

【Sign】意見が違っても否定せず、理解しようとしてくれる。

まずは自分の意見に対する、相手のリアクションに要注目。「あなたの発言に対して、それを否定したり、ダメ出ししたりしてこない人が、バディとなり得る相手のサインです。どんなに仲が良くても、両者の主張が異なることはありますよね。そんな時でもこちらの考えを矯正しようとするのではなく、それぞれの違いを認めて理解を示す。そういう相手がいたら、バディ候補と思って◎」

【Action】相手を知りたいと思ったら、臆せず自分の弱点もさらけ出して。

この人とバディになれるかも…と思った時に、とるべき行動は? 「私の個人的おすすめは、自分のウィークポイントを臆せず相手に見せること。仲良くなりたいからといって頑張りすぎず、例えばそそっかしいところなど、生身の人間っぽいところを出していく。そこを『面白い』と思ってもらえたら、等身大のバディになれると思うんです。弱点を許容し合えるなんて、最強ですよね」

【Warning】ケンカしてわかり合えなければ、ただの似た者同士の可能性も。

相手と意見が合わなかった時、お互いに理解しようとしながらも、モヤモヤが残ってしまうことも。「それがバディになりたいと思う相手なら、心のわだかまりを率直にぶつけてもいいと思います。相手に変わってもらおうとするのではなく、あくまで一つの意見として。そこで縁が切れてしまったら、バディではなく、単なる似た者同士かも。バディになれるかどうかの判断基準にもなりそうです」

【最強バディ2】新しい世界を見せるちゃん

バディ

趣味も性格も自分と似ているところは全くナシ。そんなふうに思う相手が、実はバディ候補ということも。お互いに違う強みを持っているからこそ、相手の存在がいい刺激に。新たな世界へと導いてくれる可能性あり!

【Sign】物事に関する考え方やポリシーなど、“大切にしていること”が近い。

自分と違うタイプの人を、バディ候補と見分けるポイントは? 「芯の部分で“大切にしていること”が共通していれば、バディになれる可能性あり。例えば、仕事に対する姿勢や、人間関係で譲れないことなど。どんなジャンルでもいいので、そんな一端を見逃さないで。『絶対合わないだろう』と先入観で壁を作らず、フラットに人と接したほうが、バディ探しの幅は広がると思いますよ」

【Action】壁を乗り越えて、相手の心の扉を突破してみて!

違うタイプの相手だからこそ、距離を縮めたい時には、こんな荒療治的方法もあり!? 「私の経験ではありますが、相手から『あなたのここが魅力!』と猛アプローチを受けたんです(笑)。そうやって突破してきてくれたおかげで、私は自分の新たな可能性に気づくことができました。もし自分とは違うタイプの人とバディになりたいと思ったら、熱烈アタックは効果ありだと思います」

【Warning】対等な関係を築けなければ、単なるライバルに。

そんな二人だからこそ、せっかく距離が近づいたと思ってもバディにはなれないことも。「自分にはない相手の魅力に気後れしてしまったり、相手の成功を羨ましく思ったり…。これでは、お互いに支え合うというバディの良さが発揮できなくなってしまいます。バランスが保てない関係なら、それはライバルと言ったほうが近いかも。バディになるのではなく、それぞれ切磋琢磨するといいと思います」

中元日芽香さん 1996年4月13日生まれ。日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。2011~’17年、乃木坂46のメンバーとして活動。’18年、カウンセリングサロン「モニカと私」を開設。

※『anan』2024年8月28日号より。イラスト・いいあい 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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