
透明感あふれる佇まいに、思わず惹きつけられる。
『No No Girls』ファイナリストで、オーディションの最終審査から1年後の今年1月、シンガーソングライターとしてソロデビューを果たしたふみのさん。等身大で飾らない姿が共感を呼び、いま新たなスターとして目が離せない存在だ。そんなふみのさんが、テレビ朝日系木曜ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官 Season3』主題歌として書き下ろした「よくあるはなし」を5月8日にリリース。今作に込めた想いを聞いてみた。
Profile
ふみの
BMSG×ちゃんみなが手がけたガールズグループオーディション「No No Girls」に参加し、約7,000人の応募者の中から最終選考まで進出したファイナリスト10名の一人。最終審査から1年後の2026年1月11日、ちゃんみな主宰するセルフプロデュース型レーベル「NO LABEL ARTISTS」第一弾アーティストとしてデビュー。3rdシングル「よくあるはなし」を5月8日に配信リリース。
これまでの作品とはまた異なるスケール感と情感を感じさせる「よくあるはなし」。今年デビューしたばかりのふみのさんの3rdシングルにして、自身初のドラマ主題歌になっており大きな話題を集めている。

「最初にこの話をいただいたときは、本当にビックリしました。ドラマの世界観に寄り添える楽曲にしたかったので、過去に放送されたSeason1、Season2の全話を見返しました。本ドラマは、未解決の事件を取り扱う作品なのですが、その事件の裏側には、復讐だったり、誰かを助けるためだったり、何かしらの愛が潜んでいて、“善悪の境界線が揺れる瞬間”みたいなものをすごく感じられるドラマだと思ったので、それをテーマに楽曲を作り上げました」

誰かを守るため、あるいは愛のために選択した行動が、結果として別の誰かにとっての“加害”となり得る。「よくあるはなし」のタイトルには、そういった普遍的な危うさが込められているという。
「ドラマで描かれていることは決して他人事ではなく、世間にありふれていることで、誰もがいつの間にか当事者になっていることも。もしかしたらすでに、自分自身がその善悪の境界線が揺れる瞬間に踏み込んでいるかもしれないよという想いを込めて『よくあるはなし』というタイトルにしました。どんなことも渦中にいるときは自分を冷静に見ることってなかなか難しいじゃないですか。それに、当事者の立場になったときに、必ず“善”を取れるかと言われたらわからないし、全てを失ってから気づくこともある。人間の内面に潜む矛盾や、善悪の境界の曖昧さについて考えるきっかけになればと…。だから自然と『問いかけ』の多い歌詞になりました。何が正解かはわからないけれど、この楽曲を聞いた後に、こんな風に思ったとか、こういう視点があるんだとか、その人なりの考えにたどり着く手がかりになればと思います」

ドラマチックかつエモーショナルな世界観を感じるサウンド面では、ふみのさんの楽曲として初めてストリングスカルテットを導入。新境地を感じさせるスケール感のあるアレンジに仕上がっている。


「ドラマの主題歌は、本当に重要なシーンで流れるから、歌い出しをどうするかはすごく考えました。Season2のとあるエピソードで、犯人が逮捕されるときに崩れ落ちるその瞬間、主題歌が流れ始めて物語の世界観をより深く、より強烈に印象づけてくれたシーンがあったんです。だから私もそのシーンを繰り返し観ながら、音声を消して映像に合わせて、自分が作った歌を合わせながら『これじゃない』『もっとこうした方がいい』と何度も試行錯誤を繰り返して、今の楽曲を作り上げました。最初は音が少なくて淡々と歌っているような感じですが、曲の後半に向けて徐々に盛り上がっていき、壮大なストリングスカルテットが楽曲に彩りをもたらしてくれています。自分自身も新たな表現の広がりが生まれ、アーティストとしての進化も感じられる楽曲になっているので、ぜひ多くの人に聴いてほしいです」
写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office) スタイリスト・西村茜 取材、文・鈴木恵美





















