速い、強い、カッコいい! パリへと続く「日本一決定戦」。
まずは女子やり投の北口榛花だ。昨年の日本選手権はまさかの2位に終わったが、その後は国際大会を含めて連勝中。自身が保持する日本記録の更新も期待できる。
パリ五輪でメダルを狙える逸材は男子にもいる。110mハードルの泉谷駿介だ。昨年8月のブダペスト世界陸上で5位入賞を果たしたが、スタート前に脚がつりかけての“快挙”だった。同じく順天堂大学出身の村竹ラシッド(JAL)は、昨年9月に先輩・泉谷が保持する日本記録に並んでおり、二人の激突が新たなドラマを生むだろう。
日本が誇るマルチランナー・田中希実は、昨年の大会で中長距離2冠に輝いた。今年の5000mには東京五輪とブダペスト世界陸上の10000mで7位入賞を果たした廣中璃梨佳(日本郵政グループ)もエントリー。二人がどのようなバトルを繰り広げるのか、目が離せない。
また、“日本最速”を決める男子100mでは栁田大輝(東洋大)、坂井隆一郎(大阪ガス)らに9秒台の期待がかかる。そのほかにもフランス人の父を持つ400mハードルの豊田兼(慶大)、走幅跳の橋岡優輝(富士通)らカッコいいアスリートたちが続々登場するので注目を!
【女子やり投】北口榛花(JAL)
世界陸上では一昨年に銅メダル、昨年は大逆転で金メダルを獲得。世界を驚かせた最終6投目の大アーチに注目。
【男子110m ハードル】泉谷駿介(住友電工)
東京五輪はこの種目で日本勢57年ぶりの準決勝進出。ブダペスト世界陸上での5位入賞は日本勢初の快挙だった。
【女子1500m・5000m】田中希実(New Balance)
東京五輪は1500mで8位入賞。ブダペスト世界陸上は5000mの予選で日本記録を更新して、同決勝では8位に入った。
第108回日本陸上競技選手権大会
日程:6/27(木)~6/30(日) 会場:デンカビッグスワンスタジアム(新潟) NHK総合、BSで放送。
※『anan』2024年7月3日号より。写真・アフロ アフロスポーツ 文・サカイマサト
(by anan編集部)