岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「機材車」です。
okazaki

突然ですが、僕には機材車がありません。機材車というのは、ライブ会場まで、アーティストが演奏する楽器やステージで使用するアンプなどの機材を運搬するための専用車です。夏フェスのシーズンなどは、アーティストごとそれぞれの機材車が会場まで機材を次々と運び込みます。一方、岡崎体育はといえば、僕の機材は先週ご紹介したお立ち台とパソコンを置くための台だけです。どちらも単なる“台”で、繊細な楽器でも精密機器でもありません。なので、ライブ会場へは宅配便を使って送ってもらっています。台なので、横にしても縦にしても、上に何か積んでいただいても大丈夫です。パソコン本体は僕が手持ちで運んでいます。こんな感じなので、デビューしてもう6~7年経ちますが僕には専用の機材車というものがありません。レーベルメイトのマハラージャンは、デビューしてまだ1年ですが、年末のツアーでは機材車が用意されるとの噂を聞きました。

「同じソロアーティスト同士なのに、この差はどういうことやねん」と、ちょっとモヤッとします。まあ、マハラージャンはバンドスタイルでパフォーマンスをしますから、僕とはスタンスが違います。ここはグッと大人になって、「僕は、台を配送していただくので何も問題ないです」と、この場を借りてレコード会社にあらためて申し上げておきたいと思います。モヤッとするというのも冗談で、本音を言えばレコード会社に「じゃ、岡崎くんにも機材車を用意するよ」と言われても困ってしまいます。だって、まったく必要ないですから。僕は倹約家で通っていますから、会社に余計な経費をかけずにやっていけるならそれに越したことはないです。

インディーズバンドも機材車を持っていることが多いです。でも専用の運転手などいないので、メンバーが交代で夜通し運転して日本を縦断してツアーを回ります。いわゆるバンドワゴンですよね。僕がカバーをさせていただいたフラワーカンパニーズさんの「深夜高速」も、自分たちの夢を乗せて深夜に高速を疾走するイメージがあります。実をいうとこういうバンドワゴンなシチュエーションも僕は体験したことがありません。飛行機と新幹線移動ばっかりです。機材ないですし、一人きりなので。でも憧れはあります。いつかバンドセットでツアーを回ることがあったら体験できるでしょうか。いや、僕はやっぱり新幹線に乗ってしまいそうです。

おかざきたいいく 自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。

※『anan』2022年9月14日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈

(by anan編集部)

Share

  • twitter
  • threads
  • facebook
  • line
エンタメ

Recommend

こちらの記事もおすすめ

ヨーロッパの強豪・ドイツ戦が来年の女子W杯に向けた試金石に。なでしこジャパン国際親善試合
ヨーロッパの強豪・ドイツ戦が来年の女子W杯に向けた試金石に。なでしこジャパン国際親善試合
Entertainment
向井理「何百人というお客さんと一緒に、その時にしか味わえないものを作っている感覚です」
向井理「何百人というお客さんと一緒に、その時にしか味わえないものを作っている感覚です」
Entertainment
関取 花「自分を好きになれて新しい音楽が始まりました」
関取 花「自分を好きになれて新しい音楽が始まりました」
Entertainment
山奥の超能力者養成学園で殺人!? 高校生28人のうち犯人は誰なのか。漫画『ウェイバーズ』
山奥の超能力者養成学園で殺人!? 高校生28人のうち犯人は誰なのか。漫画『ウェイバーズ』
Entertainment

Movie

ムービー

Regulars

連載