曲と同じくらい印象的なのが「魅せられて」のドレス。「乙女談義」5月のゲスト、ジュディ・オングさんの4回目は、その衣装誕生の裏話と、人生を生きるうえでのヒントを伺います。

ドレスに映したかった映像が間に合わなかった…。

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私の歌「魅せられて」は、エーゲ海をイメージした曲。なので衣装は、ギリシャ神話に出てくるトーガのようなドレープのある服がいいな…と思っていたんです。そんなとき日本でダイアナ・ロスの公演を観る機会があり、彼女が白いドレスをスクリーンのように使った演出をしていて、「私もドレスにエーゲ海を映したい!」となって、あの両手を広げると布が広がるドレスを提案したんです。が、コンサートまでにエーゲ海の映像の準備が間に合わず(笑)。でもライトを当てたら美しかったので、「これもよし」となりました。

今でも私は当時と同じキーで、ほぼ同じ衣装で歌っています。そのためにはやはりさまざまな努力が必要。維持するには前と同じではダメ、前より頑張らなければなりません。でも、それがプロフェッショナル。みなさんも、それぞれの選んだ道でプロフェッショナルとして頑張りましょう。いつか「間違いじゃなかった」と思える日が絶対来ますよ。

50代でやりたいことを、今から見つけてください。

若い方にぜひ伝えたいのは、自分が50代になったときにもやりたいと思える、仕事以外の好きなことを見つけてほしい、ということ。私にとってのそれは、木版画。25歳で先生に師事し、木版画の制作をスタート。でも20~30代は毎日4時間睡眠のような日々でしたから、なかなか創作もままなりませんでした。ただ“描きたい”という思いはずっとあり、できるときに少し描く。たとえそれが三日坊主になっても、70年も生きていると、点がつながって線になる。その、点と点をつなげる原動力が、情熱なんだと思います。年をとって落ち着いたとき、情熱を傾けられる何かを持っていると、「時間ができてよかった、生きていてよかった」ときっと思えます。

ただそういうものって、探して見つかるものではないんですよね。でも絶対に、あなたの見ている世界のどこかにあるはず。ピンときたものがあったら、逃さずにキャッチ。それがあれば、人生は大いに楽しくなります!

ジュディ・オングさん 歌手、俳優、木版画家。1950年生まれ、台湾出身。3歳で来日し、11歳で映画デビュー。’79年にシングル『魅せられて』が200万枚の大ヒット。またさまざまなチャリティ活動も行っている。

※『anan』2022年6月1日号より。写真・中島慶子 ヘア&メイク・shizuka

(by anan編集部)

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