大好きなアニメに出合い、自分ってこんなに何かに熱中できるんだ! と発見が。
白石聖さんがアニメの世界に心を奪われたのは小学生の頃のこと。シュールなギャグを含んだ作品が好きで、中学時代には『銀魂』や『ギャグマンガ日和』にハマっていたのだそう。
「これまでの人生で最も熱中した作品が『銀魂』です。もともと原作漫画のファンだったのですが、アニメ化されたものを見たら、まさに私がイメージしていた通りで…。セリフがとても多い作品なので“これをアニメでどう表現するんだろう?”とワクワクしていたら、声優さんたちの声や音楽が絶妙なリズム感に仕上がっていて感動しました。アニメを追いつつ、漫画やDVD、グッズなども買い集めて、中学時代は“私もこの世界へ行きたい!”ってずっと思っていましたね。私は『銀魂』に登場する沖田総悟というキャラクターが大好きなのですが、彼の誕生日にはケーキを買ってきてひとりで祝ったりもしていました(笑)」
学生時代は少年漫画が原作のバトル系アニメばかり見ていたという白石さんだが、いま最も気になっている作品は『ちいかわ』だと話す。4月に放送スタート予定のアニメを楽しみに、漫画をじっくり読み込んでいるところだ。
「社会人になった今は、アニメを見ることが私にとっての癒しの時間になっていて。だから、ハラハラする作品よりゆったりできるものを求めているのかな。初めてSNSで『ちいかわ』を見つけた時は“これ、いったいどういうストーリーなんだろう?”ってイマイチ理解しきれなかったんです。でも、読み続けるうちにいつの間にかこの不思議な世界観の虜になっていて。今では、新しい話が更新されるのを心待ちにしています。こんなに癒し系の可愛らしいキャラクターなのに、内容はけっこう奥深くて、人間味に溢れていますね。ちいかわたちの心優しいやりとりを見ていると、些細なストレスも吹き飛んじゃいます!
あと、『ちいかわ』はグッズ展開が豊富なので、お気に入りをコレクションすることも楽しみのひとつ。私はぬいぐるみやクリアファイル、フィギュアやラバーストラップなどを持っていて、次はもうちょっと大きいサイズの“うさぎ”のぬいぐるみを手に入れたいなと狙っているところです」
白石さんが出演する、5月スタート予定のドラマ『カナカナ』も、西森博之さんの漫画が原作となっている。大好きな作品が映像化される感動を知っているからこそ、今回の出演に対しても熱い想いを抱えているようだ。
「原作があってこそのドラマ化なので、その世界観にしっかり入っていきたいと思います。でも、ただそのまま実写化するのではなく、生身の人間ならではの動きや立体的な演出を楽しんでもらえるように工夫したいとは考えていて。ちゃんと原作をリスペクトしつつ、“どうしたらもっと面白くできるかな?”と自分なりに研究しながら演じていきたいと思っています。私自身、アニメをきっかけに好きな声優さん繋がりで別の作品を見るようになったり、恋愛アドベンチャーゲームの世界に足を踏み入れてみたり、自分の楽しみがどんどん広がっていく感覚がありました。それと同じように、私の演技を見てくれた方が原作や他の作品にも興味の幅を広げてくれたらうれしいです」
My Recommendation『ちいかわ』
『なんか小さくてかわいいやつ』、通称『ちいかわ』。イラストレーター・ナガノが2020年よりTwitterで連載を開始。可愛らしいキャラクターと独特の世界観が人気となり、2021年には講談社から単行本が刊行された。2022年4月4日から、フジテレビ系『めざましテレビ』内でテレビアニメが放送予定。©nagano / chiikawa committee
しらいし・せい 1998年、神奈川県生まれ。2016年に俳優デビューを果たし、映画やドラマ、ラジオなどで幅広く活躍。NHK総合で5月から放送予定のドラマ『カナカナ』では主人公のマサに恋する女性・沙和役を務める。
トップス¥33,000 ショーツ¥26,400(共にTELA/ティースクエア プレスルーム TEL:03・5770・7068) ネックレス¥209,000(オー/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395)
※『anan』2022年4月6日号より。写真・柏田テツヲ スタイリスト・早川すみれ(KiKi inc.) ヘア&メイク・高橋里帆(HappyStar) 取材、文・大場桃果
(by anan編集部)