アンアンの表紙は私の転機になりました。
――芸人さんたちにツッコまれてもうまくかわしながら、ちゃんと答える姿がかっこいいと思っていました。元カレのことも、普通に答えているのはすごい!
田中:5年前の話なんですけどね(笑)。でもテレビに出る者同士がお付き合いしたら、他人の興味は一生ついてくるのは宿命だと知りました。
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――その潔さが、さらに女性の支持を集める理由かも。特にここ数年は目覚ましい活躍をされていますが、転機はあったのでしょうか。
田中:2年前の美乳特集で表紙をやらせていただいたアンアンが大きなきっかけになったのかもしれません。大きい胸がコンプレックスで、中高は女子校だったからそこまで気にならなかったけど、大学に入るとそういう目で見られるのがイヤで、ぴったりしたニットなんて着られなかった。局アナ時代は、わざわざ胸を潰して服を着ていたぐらい。でもさらけ出してみたら世間の反応は意外なものでした。大きさは変えられない。だったら、少しでも美しく見えた方がいい。そう思ってスポブラやブラトップをやめ、将来のバストのことを考えたセミオーダーの自分の胸に合ったものを使うようになりました。おっぱいエステに行ったり、日々のケアで質感をよくしたり、今まで目を背けていたパーツを愛でてあげるようになってからは、ケアやトレーニングがますます楽しみになりました。
――田中さんの“肘ブラ”ポーズは、忘れられないです。しかもあの号はすぐに完売してしまい、編集部で恒例の完売パーティをしました(笑)。今では、すっかり美ボディの代表の一人ですよね。
田中:えー、完売パーティ行きたかった(笑)。とても大きく話題にしていただいて、そこからボディ系の撮影依頼が増えました。もともと2か月でやめようと思っていたトレーニングも、やめるにやめられなくなり、気付けば美ボディキャラなんて言われて。しばらくトレーニングは続けなきゃ。
――女性の憧れボディです!
田中:“ぶりっ子をやめてビューティキャラになった”なんて言われたりもしますが、周りが新しいキャラを決めてくれるのはある意味ありがたいこと。イメージというものは自分で作るのには限界があって、周囲が決めるものじゃないかなと思っていて。だからビューティキャラであろうが、闇深いキャラであろうが、そこに乗っかっておきます。私自身は変わっていないんだもの。今もぶりっ子を持ち合わせていると思うし。
――ぶりっ子は本性なんですか?
田中:はい、多分。みんな少なからず、そういう面があるんじゃないかな。女の子なら一度くらい好きな人の前でかわい子ぶったことありません? それをマイナスと捉えたことがないの。女である以上、持ち得る武器は全部使いたいと思っている派(笑)。男性と同等の権利を主張したいとも思わない。か弱くて守ってもらえるなら甘えていいよねって。考え方は様々だと思うけど、これもひとつの生き方として、間違ってはいない…かな? 少なくとも私はぶりっ子キャラともうまく共存していくつもりです。
――2020年の目標は決まっていますか?
田中:結婚かな(即答)。
――え! 本当ですか?
田中:え、はい。一般的な33歳独身女性の反応でしょ(笑)。写真集をやりきった今、とっても清々しい気分。たくさんの反響もいただいて、仕事的には大満足の2019年だったから、そろそろ結婚! …って何の見通しもないのですが、とりあえず言っておこうと思います。
田中みな実写真集『Sincerely yours...』(宝島社)が発売中。全カット、スペイン・バルセロナにて2019年秋に撮影。田舎町のガウディ建築の別宅や、中心地の旧市街、世界遺産、ビーチなど美しい景色や自然の中、すっぴんも公開。無邪気な笑顔、32歳(撮影当時)の色気を感じさせるショットまで、贅沢に詰まった一冊。撮影は伊藤彰紀さん。
たなか・みなみ 1986年11月23日生まれ、埼玉県出身。青山学院大学卒業後、TBSテレビへ入社し、アナウンサーに。『サンデージャポン』などの人気番組を担当した。2014年に同局を退社しフリーに転身。MCの仕事をしながら仕事のフィールドを広げ、女優としてドラマ『モトカレマニア』(フジテレビ系)にも出演するなど活躍中。
ワンピース¥22,000(エムエルエム レーベル) シューズ¥21,500(ソル サナ) 共にジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001
※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・NIMU(まきうらオフィス) ヘア&メイク・AYA(LA DONNA) インタビュー、文・若山あや
(by anan編集部)