写真・黒川ひろみ 構成、文・野尻和代 取材協力・ハワイ州観光局
知ると旅の楽しみが倍増! ハワイの基本、あれこれ。
キラキラと輝く太陽、青い海と白砂のビーチ、色とりどりの花、おいしい食事や買い物スポットの充実ぶり、清潔で居心地のいいホテル……。南国リゾートでのバカンスに求めるすべてがそろい、私たちの心をときめかせるハワイ。でも、何よりそのゆるりとした空気に触れるだけで、心がふわりと軽やかに。気がつけば、せわしない日常から解き放たれ、ハッピーな気持ちで満たされているから不思議。
そんなハワイの奥深さを教えてくれるのが、歴史や自然、カルチャーなどにまつわるさまざまな「数字」。そのなかから、知っているようで意外と知らないハワイの概要的トリビアをお届け。そして、人気のオアフ島とハワイ島のチェックすべきポイントやスポットもピックアップ。ハワイの政治、経済、観光の中心地であり、とにかく見どころ満載のオアフ島。神の気配を感じる雄大な自然に溢れたビッグアイランド、ハワイ島。個性がまったく違う2島だけれど、共に巡って「数字」を体感すれば、身も心もリフレッシュしてフル充電完了! ハワイの「数字」にまつわるあれこれを知るなら、「発見ハワイ」の公式サイトをチェック。より濃密で感動的な休日になるはず。
南国の味わい、いろいろ! トロピカルフルーツ天国。
南国のおいしいものの筆頭がトロピカルフルーツ。温暖な気候と豊かな土壌に恵まれたハワイはその生育に適しており、年間を通してさまざまな種類のトロピカルフルーツが楽しめる。ある農園では300もの品種を栽培しているとか。日本では高価なものが新鮮かつリーズナブルに味わえるので、果物好きにはまさにパラダイス!
カメハメハ大王がハワイを統一。
カメハメハ大王がハワイを統一し、マウイ島のラハイナに首都を置き王国の礎を築いたのが1795年のこと。王国は100年ほど続いたが、1898年にはアメリカの属領に。そして第二次世界大戦後の1959年には、アメリカの50番目の州となった。しかし、王族の名は今も地名や通りの名に残り、王国は島の人々に親しまれている。
大切に見守りたい世界の絶滅危惧種の宝庫。
地球上の2万5000種以上の野生生物が絶滅危機に瀕している昨今。アメリカの調査(2015年)によると、うち503種類の動植物がハワイに生息。1平方マイル内の数としては世界屈指といわれる。旅の道中、海辺でウミガメなどに出合うことがあっても、野生動物に6m以上近づくことは法律で禁止されているので注意を。
ファーマーズマーケットが全島のあちらこちらで開催。
地元でとれた新鮮な野菜や果物をはじめ、手作りのローカルフードやスイーツ、ドリンク、雑貨など。小さな屋台が軒を連ね、さまざまな“メイド・イン・ハワイ”が集まるファーマーズマーケット。オーガニックや地産地消ブームで人気が高まり、今では全島合わせて100か所以上で開催。名物の食べ歩きやおみやげ探しをぜひ楽しんで。
ほとんどの気候区分がハワイにあります!
ハワイ=常夏のイメージだけど、実は世界にある17の気候区分のうち15の気候帯が存在する。ないのは氷雪気候と砂漠気候のみ。大半は熱帯ながらも、貿易風の影響で降雨量や晴天率は地域によって異なり、ハワイ島などの高い山では雪も降る。私たちを魅了する表情豊かなハワイの自然は、そんな多様な気候から生まれ、育まれているのだ。
大小さまざまな島が集まり、ハワイ諸島に。
太平洋に浮かぶハワイは、周囲の陸地から3000㎞以上も離れた絶海の孤島。今から500万年前に海底噴火で隆起し、その後、プレート移動により次々と島が誕生。全長2465㎞に及ぶエリアにオアフ、マウイ、ハワイなどの主要6島をはじめ、132の島々が。なかにはニイハウ島、カホオラヴェ島など一般人の入島制限がある島も。
多種多様な固有種と出合える島。
世界の陸地から最も離れた群島・ハワイには独自の進化を遂げ、生息する固有種が豊富。近年の調査では、総計は2944種類。カラフルな植物やユニークな鳥、希少な動物や昆虫……大自然の中はもちろん、街中でも見かけることができる。写真の赤い花は、ハワイ固有のオヒアレフア。溶岩台地などでも育つ生命力に溢れた植物だ。
AREA-1:オアフ島
食べて、買って、観て……ロコが愛するスポットへ。
買い物も食事も観光も、見どころ満載! ハワイで一番、街歩きが楽しいオアフ島。特に、ロコが愛してやまない場所には、「数字」が物語る理由があるのです。
有名アーティストの作品が多数! 「ホノルル美術館」でアート鑑賞。
中国と地中海様式に、ハワイアンスタイルを融合した独特の建築が印象的。中庭を囲むようにギャラリーが連なる空間には、絵画や版画、彫刻、陶磁器やテキスタイル、工芸品など世界中から集められた約5万点の美術品を所蔵。モネやゴッホ、ゴーギャン、ピカソなど巨匠の作品も展示され、見応えたっぷり。ハワイでのんびりとアート鑑賞も新鮮だ。
ACCESS
900 South Beretania St. Honolulu ☎808・532・8700 10:00~16:30 月・祝日休 入場料・大人$20(毎月第3日曜は無料)
https://www.honolulumuseum.org
ローカルフードを楽しむならメニュー充実の『ジッピーズ』へ。
50年以上にわたり、手頃でおいしいローカルフードを提供。ハワイ全土で24店舗を展開するレストランチェーン『ジッピーズ』。看板のオリジナルチリをはじめ、ロコモコ、フライドチキンにサイミン……ロコのソウルフードともいえるメニューは200種類以上。ダイニングエリアだけでなく、ファストフードエリアもあり、使い勝手の良さも魅力。
SHOP DATE
1222 South King St. Honolulu ☎808・594・3720 24時間 無休 https://www.zippys.com
並んででも食べたい『レナーズ』のマラサダ。
外側はカリッ、中はふんわりモチモチの揚げパン、マラサダ。ロコスイーツとしておなじみだけど、実はポルトガルが発祥。そんなマラサダをハワイに広めたのが、ポルトガル系ハワイアン3世のレオナルド・レゴ氏。彼が創業した『レナーズ・ベーカリー』のマラサダは、今や行列必至の名物。1日になんと1万5000個も売り上げた実績があるのだとか。
SHOP DATE
933 Kapahulu Ave. Honolulu ☎808・737・5591 5:30~22:00(金・土曜〜23:00) 無休
ハワイ最大の『ホールフーズ』で多彩な“地元産”をチェック。
オーガニック食品やコスメをチェックするなら『ホールフーズ・マーケット』へ、はもはやお約束。そのハワイ4店舗目で、最大の店がワード・カカアコエリアに昨年オープン。2フロア構成の広大な店内には、生鮮食品や加工品からオリジナルグッズまで多彩に品ぞろえ。メイド・イン・ハワイも900アイテム以上あるので、おみやげ探しにぴったり。
SHOP DATE
388 Kamakee St. Suite 100 Honolulu ☎808・379・1800 7:00~22:00 無休 https://eu.wholefoodsmarket.com
ダイヤモンドヘッドは火山噴火で誕生したシンボル。
オアフ島を代表する観光名所、ダイヤモンドヘッドは約30万年前の噴火で生まれた火山砕屑丘(かざんさいせつきゅう)。標高は232mほどで、片道約30~45分で気軽に登ることが可能。頂上からはワイキキ市街や海の爽快な景色がパノラマで眺められる。ちなみにその名前は、19世紀に英国の探検隊の船長が、山で見つけた石をダイヤモンドと勘違いしたことに由来。
ACCESS
4200 Diamond Head Rd. Honolulu 6:00~18:00 無休 入場料$1。ワイキキからのアクセスはトロリーやバス(2、23番)を利用して。
AREA-2:ハワイ島
大自然を満喫してエネルギーをチャージ。
ハワイ諸島のなかで最大のハワイ島は、表情豊かな大自然のエネルギーに満ち溢れています。そのパワフルな魅力は、桁外れの数字を見れば一目瞭然! 壮大さ、神秘を存分に体感してリフレッシュを。
見える星の数と美しさは圧倒的! 宇宙の神秘を体感できる島。
大きな街がなく、島全体でも街灯数を制限しているハワイ島は、星空がキレイに見えることで有名。なかでもマウナケアは、晴天率が高く空気も澄んでいるので、地球上から見える星の85%が観測可能なのだとか。きらめく星が隙間なく夜空を埋め尽くす神秘的な景色は、まさに息をのむ美しさ。「地球上で一番宇宙に近い場所」と評されるのも納得だ。
ACCESS
現地の各ツアー会社では、マウナケア山頂でのサンセット、またはサンライズと山麓での星空観測をセットにしたツアーを開催。
海底にある裾野からの高さは実はマウナケアが世界一!
ハワイ語で「白い山」という意味のマウナケアは、冬には山頂が雪に覆われることから名付けられた。標高は4205mだが、実は山の裾野は海底にあり、そこから測定するとなんと高さは1万203m! エベレストを超えて世界一の高さを誇る。現地ツアーに参加すれば、山頂までバスでアクセスし、サンライズやサンセットの絶景を望むことができる。
ACCESS
現地開催のツアーを利用するのがおすすめ。
天気も気分も晴れ晴れ! 夕景も美しいコハラコースト。
ハワイ島西側に位置するコハラコーストは、年間降雨量が270㎜と少なく、一年中カラリとした穏やかな晴天が続くエリア。高級リゾートホテルが点在し、ハワイ島最大の白砂のビーチも広がる。こちらで見逃せないのが、水平線に落ちるピンクサンセット。空も海も夕陽に染まり、バラ色のグラデーションで彩られる光景はなんともロマンティック。
ACCESS
コナ国際空港から、各リゾートのホテルまでは車で約20~50分。
レインボーフォールズは虹×滝の最強パワースポット。
ハワイ島東側の街、ヒロからほど近い場所にあるレインボーフォールズ。小さめの滝ながら、水が滝壺に落ちる際に虹が架かること(午前中のみ)で有名。虹はハワイでは幸せの前兆とされ、州のナンバープレートやスイーツや雑貨などのモチーフにもなっている。滝自体も浄化の象徴といわれ、虹×滝が生み出すエネルギーを体感しに訪れる人も多数。
ACCESS
ヒロ中心部から車で約10分。シェーブアイスはカイルアコナの『Scandinavian Shave ICE』のもの。
ロコモコを食べるなら発祥の店『カフェ100』で。
ハワイの名物グルメ、ロコモコ発祥の地といわれるハワイ島。1946年にヒロで誕生した『カフェ100』は、10種類以上あるロコモコが人気のレストラン。“安い、うまい、早い”をモットーに創業当時からの味を今に伝え、地元の人に愛されている。レトロなドライブインのような雰囲気も魅力的。ヒロを訪れるならハズせないグルメスポットだ。
SHOP DATA
969 Kilauea Ave. Hilo ☎808・935・8683 6:45~20:30(土曜~19:30) 日・祝日休 ロコモコ$4.35~。https://cafe100.com
溶岩大地の中を走る一本道、チェーン・オブ・クレーターズ・ロード。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードが通っているのは、世界遺産のハワイ火山国立公園内。キラウエア火山のカルデラを囲むクレーター・リム・ドライブから、海に向かってくねくねと延びる一本道の全長は33.8㎞。辺り一帯に広がるのは漆黒の溶岩台地。地球創世を思わせる景色に降り立つと、エネルギーが体に入り込んでくるよう。
SHOP DATA
Hawaii Volcanoes National Park ☎808・985・6101 24時間 無休 車1台につき$10(7日間有効) ヒロ中心部から車で約1時間。
キラウエア火山噴火で最新の黒砂ビーチが誕生。
2018年5月に噴火したキラウエア火山。ハワイ火山国立公園の東のプナ地区では森や道路、そして多くの住宅が溶岩で消失した。そんななか、噴火によりアイザック・ハレ・ビーチパークに誕生したのがポホイキ黒砂海岸。すでにローカルたちの憩いの場になっているけれど、ハワイ島のみなぎるパワーを感じられるスポットでもある。
SHOP DATA
13-101 Kalapana Kapoho Beach Rd. Pahoa ヒロ中心部から車で約1時間30分。
Hawaii Souvenirs
おいしい、かわいい! ハワイみやげ。
オーガニックスーパーやファーマーズマーケット、人気ベーカリーで見つけたとっておきの“ちょこっとみやげ”をご紹介。プレゼントに、自分用に、どうぞ!
「ありがとう」の気持ちを伝えて。
ハワイの素材で作ったチョコレート。
サンスクリーンは肌にも珊瑚礁にもやさしく。
爽やかな香りに包まれてリフレッシュ!
スイートな配色にキュン♡
幻の白ハチミツ。見つけたら即買い!
ローカル度高めほど心ときめくのです。
麻袋パッケージに一目惚れ。
大人のポップは足裏でさりげなく。
Oahu & Hawaii Hotels
オアフ島&ハワイ島の快適ホテル。
街歩きを楽しみたいオアフ島に、大自然の中でのんびり過ごしたいハワイ島。それぞれの島の滞在にぴったりのリゾートホテルを厳選。
ハワイ島
白砂の美しいビーチ沿いの大人のリゾートでのんびり。
ハワイ島西側のワイコロアビーチリゾートにあるホテル。吹き抜けのエントランスを抜けると、目の前には開放的なプールエリア、そしてその先には真っ青な海と白砂のコントラストが美しいビーチが。夕暮れには、ドラマティックなピンクサンセットを見ることができる。ホテル内には疲れた心と体を癒すスパ、メニュー豊富なアメリカ料理のレストランもあり、のんびりとバカンスを過ごすのにぴったり。さらに、徒歩圏内にはキングス・ショップスとクイーンズ・マーケットプレイスがあり、買い物欲もしっかり満たしてくれる。
DATA
96738 Waikoloa Beach Hawaii 69-275 Waikoloa Beach Drive ☎808・886・6789 1室$489~、リゾートフィー$30 https://www.marriott.co.jp
オアフ島
どこへ行くにも好アクセス! スタイリッシュホテルが登場。
ワイキキの真ん中、ブランドショップやレストランなどが立ち並ぶカラカウア通りに面した絶好のロケーション。今年4月にリニューアルが完了した真新しい館内は、ハワイのアーティストとコラボした空間がなんともスタイリッシュ。ゲストルームは海の色を基調に、ハワイに咲くマリーゴールドの花の色を効かせたインテリアに。またロビー階には、マウイ島の地ビール醸造所『マウイ・ブリューイング』の直営レストランや、ワッフルやアサイーボウルが人気の『ハワイアン・アロマ・カフェ』といった人気店も併設。
DATA
2300 Kalakaua Ave. Honolulu ☎808・922・4646 1室$199~、リゾートフィー$30 http://jp.waikikibeachcomber.com
Airline
創立90周年のハワイアン航空で
ハワイへGO!
今年で創立90周年を迎えるハワイアン航空は、ハワイで最も歴史が長く、最大の航空会社。機内ではハワイの文化や、アロハスピリット溢れるおもてなしがお待ちかね。搭乗した瞬間からハワイに浸れます。ホノルルへの直行便は羽田、成田、関空、新千歳に加え、11月27日には福岡も就航予定。ハワイ島のコナにも羽田から直行便を運航。
機内食もアメニティも本物のハワイ!
問い合わせ先
ハワイアン航空
☎0570・018・011(9:15~17:30)
HawaiianAirlines.co.jp