匂いをきっかけにしていい思い出が蘇ることも。
ゴールデンウィークに車で実家がある新潟に帰ったのですが、途中までは都会の匂いがしていたのが、家が近づくにつれて自然や日本海の匂いがしてくるのを感じました。着いた時には海と田舎と夜の匂いが混ざり合って、“これこそゴールデンウィークの匂い!”と思ったんです。草を刈ったり野焼きをした後だったり、田んぼに水を張った時の瑞々しい匂いなど、全部を含めて懐かしいなって。大黒摩季さんの「ら・ら・ら」の歌い出しの歌詞じゃないですが、そんなふうに自分だけの思い出の匂いがあるのっていいですよね。また、匂いで思い出すこともたくさんあると気づいたんです。「ボディファンタジー」という、学生の頃にみんなが使っていたフレグランスがあり、久しぶりに家で見つけてシュッとひと吹きした時には、懐かしすぎて涙が出そうになりました。独身時代に使っていた洗剤と同じ香りがする人がいた時には、“この人と付き合ってたっけ…!?”という気持ちになったんです。そのくらい、匂いは私たちにとって大切なものだし、ちゃんと味わいたいと思いました。
誰しも、思い出の匂いは持っていると思うんです。生活のなかで思い出の匂いを感じた時に口に出してみると、より自覚できるし、一緒にいる人に話してみると楽しいのではないでしょうか。私はタマネギを炒める匂いが何より好きで、その話をココリコの田中(直樹)さんにしたら、「僕はね、ウインナーを炒める匂いだな~」って言ってくださって。“何この幸せしかない会話~!”と思ったし、たわいない話にのってくれる田中さんのことを、一瞬で好きになりました(笑)。ニオイということについて話すことはあると思いますが、たまにはいい匂いの話で盛り上がってみてください!
よこさわ・なつこ 芸人。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。
※『anan』2019年7月3日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)
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