――『1114』では、全曲の作詞、作曲を手掛けられたそうですね。
そうなんです。1年半かけて、渾身の一枚が出来上がりました!
――昔から曲を作っていたんですか?
中学生の時にロックバンドを組んでいたので、その頃からギターで曲作りはしていました。当時は詞の重要性がまったく理解できなくて、メロディさえかっこよければいいと思っていたんですけど。でもこの世界に入ってから、ファンの方に「この歌詞に救われました」みたいなことを言っていただけるようになって、メロディよりも詞に重点を置くようになってきました。
――作詞におけるこだわりは?
ノールールです。ただ素敵な詞になれば最高だなと。いいなと思った言葉やフレーズを携帯にメモしておいて、さぁ書くぞってなった時に、それを引っ張り出してくることもありますし。ただ、高いキーが出しやすい母音、逆に苦手な母音とかもあるので、ここは“ア”の音じゃないとだめだとか、ここは“イ”の音のほうがいいなとか、意外とロジカルな作り方をしています。
――作曲はどうですか?
最近はアドリブが多いですね。トラックを先に作っていただいて、それにその場で思いついたメロディをそのまま乗せて歌っちゃう、みたいな。今回のアルバムに入っている「Ooo!」という曲は、始まりから終わりまでアドリブ一発。15分でできた曲です。
――15分!? そんなに早くできてしまうと、時間をかければもっといいものができるかも…と思ったりしません?
確かに昔はそういうこともありました。でも今は決断力が上がりましたし、“これは絶対こっち”みたいな感覚は研ぎ澄まされてきたと思います。それが経験、ということなのかなと。
――“1114日”の間で、変わったこと、逆に変わらないことは?
この間に、EXILE THE SECONDでアルバムを2枚リリースして、ツアーを2回。EXILEでもアルバムを1枚と、ツアーを1回やらせていただき、毎日のように音楽と向き合っていたことで、曲作りは確実にレベルアップしたなと思います。でも、音楽に対してもっとこういうものがやりたい! みたいな好奇心はずっと変わらず持ち続けていますね。
――SHOKICHIさんはグループでも活動されていますが、モチベーションや役割の違いなどはありますか?
それが、そこまで変わらないんですよね。EXILE THE SECONDでも曲を書いて、EXILEでもそんなに数は多くないですけど、曲を作って、ライブの時はアレンジもさせていただけるようになって。グループで培ったものをソロで生かし、ソロで培ったものをまたグループに還元して…というふうに全部が繋がっているんです。ただグループだと、喜びをみんなで分かち合って何倍にもできたり、悔しいこともみんなで分け合って半分にできるんですけど、ソロだとネガティブなことも全部一人で背負うことになるので、めちゃくちゃ体力使います。でもそのぶん、自分の音楽を具現化しやすい部分はあるんですけど。ソロとグループの両方をやることで、いいバランスを保てているような気がします。
エグザイル ショウキチ 1985年10月3日生まれ、北海道出身。EXILE兼EXILE THE SECONDボーカル&パフォーマー。5月15日に2ndソロアルバム『1114』をリリース。
ジャケット¥320,000 スラックス¥102,000(共にVERSACE/VERSACE JAPAN TEL:03・3569・1611)
※『anan』2019年5月15日号より。写真・彦坂栄治(まきうらオフィス) スタイリスト・JUMBO(SPEEDWHEELS) ヘア&メイク・大木利保 取材、文・菅野綾子
(by anan編集部)
※朝・昼・晩、3500時間どんな時もスキンケアタイム&“モテ”時間。
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