腸の冷えを改善し、“温め腸”に切り替える方法を管理栄養士の田村つぼみさんと鍼灸師の藤原愛加さんに教えてもらいました。以下は腸の動きを止めてしまう“冷え腸”の原因になる行動です。
□朝ごはんを食べない
□長時間同じ姿勢をしていることが多い
□食事で野菜が不足気味
□運動不足
□起床時間、睡眠時間が不規則
□日中、水分をあまり摂らない
腸温活に大切なのが、腸の働きをコントロールしている自律神経を整えること。朝食で、腸にスイッチを入れるのがオススメだ。
「腸を目覚めさせるために朝食は欠かせません。電子レンジとハンドミキサーがあればできる野菜のピューレなら、簡単に作れ、1杯で腸に必要な食物繊維や、様々な栄養成分をしっかり補給できます。胃腸が温まり、朝の水分補給にもなる便利なレシピです」(田村さん)
さらに注目すべきは筋肉。腸の働きにはぜん動運動が必要だけど、これを支えているのが、実は腸まわりの筋肉。インナーマッスルとも呼ばれる深部の筋肉で、特に横隔膜、腸腰筋、骨盤底筋が大切だ。
「筋肉そのものにも熱を生み出す力がありますが、しなやかな筋肉の動きが腸を刺激し、活性化させる働きもあります。ただ、一日中同じ姿勢をしていたり、猫背などの悪い姿勢で腸まわりの筋肉を圧迫していると、筋肉は活動しにくくなり、柔軟性も失ってしまいます」(藤原さん)
硬くなった筋肉は血流が滞るので冷え、筋肉に包まれた腸もどんどん冷えるという悪循環を生む。
「筋肉が固まったり、腸のスペースを圧迫しないよう、筋肉や腸をほぐすエクササイズを日々実践してください」(藤原さん)