1分ほぐし習慣
「筋肉を包んでいる膜である筋膜に働きかけて体の緊張をリリースし、血流を良くします。スマホなどのタイマーで30分、1時間などと仕事をする時間を設定し、アラームが鳴ったら1分やってみるのがおすすめです。疲れの回復はもちろん、頭がすっきりして集中力が高まるなど、仕事をするのにいいコンディションも作れます」
スイングの動きで硬くなった腰をほぐす。
腰に手を当て、両肘を少し後ろに引く。その状態で腰を左右に30秒間、スイングする。さらに、8の字を描くように腰を30秒間動かす。腰痛の原因となりやすい腰方形筋にアプローチでき、骨盤の歪み対策にも有効。
硬くて開かない胸をじんわり柔らかく。
ドアなどに右手をつけ、肘を直角に曲げ、まっすぐに立つ。上半身をゆっくりと左側に向けて、デコルテから胸のあたりを30秒間伸ばす。反対側も同様に。デスクワークでうつむき姿勢が続いている時におすすめ。
詰まった胸全体をまんべんなくケア。
胸まわりに詰まったような不快感がある時に。両手を後ろに伸ばした状態で指を組み、胸をぐっと反らしながら腕を後ろに20秒間伸ばす。その後20秒間、腕を左右に動かし、さらに20秒かけて、下方向へと引っ張る。
肩甲骨を緩めてツラい肩こりを撃退。
硬くて動きの悪い肩甲骨まわりをケア。腰を曲げ、デスクや台など安定した場所に両手をつく。力を抜いて楽にした首を30秒間上げ下げ。その後、肩甲骨を水平にスライドさせるようにして、前後に30秒間動かす。
むくんでダルい脚の疲れにさようなら。
足を肩幅に開く。拳の小指側を両脚の外側の付け根に当て、腕を勢いよく左右交互に振り下ろしながら、10秒かけて脚の外側を膝下までリズミカルに叩いていく。今度は膝下から脚の付け根に戻りながら同様に10秒かけて叩いていく。3往復行う。座りっぱなしでむくんだ脚に。
腰痛の原因になる内転筋伸ばし。
座りっぱなしだと硬くなりがちな内転筋を柔らかくするためのエクササイズ。右足を椅子や台にのせ、脚をまっすぐに伸ばす。体を右足の方へ倒し10秒間キープ。次に、体を正面に倒して10秒間キープしたら体を起こし、足首を左右に10秒間振る。左脚も同様に。
小池謙雅さん 治療家、鍼灸師、柔道整復師。トリガー鍼灸院グループ代表。鹿島アントラーズのトレーナーを務めた経験の持ち主。著書に『疲れて「もうムリ!」と思った時にすぐ動ける!トリガー体操』(文藝春秋)。
※『anan』2023年4月12日号より。イラスト・別府真衣 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)