背中の筋肉を鍛えるのが、バストアップへの近道。
美胸はラインが作る、とボディメイクトレーナーの扇田純さん。
「上向きの綺麗なバストラインには、正しい姿勢が必須。姿勢の維持には、背中側の僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋といった筋肉が関わっています。でも、ほとんどの人はこれらの筋肉をきちんと使えていません」
さらに、日中パソコンやスマホの使用で前かがみの時間が長く、肩が内巻きになり、背中の筋肉も硬直するという悪循環を生んでいる。
「背中の筋肉にしなやかさが戻れば、姿勢が整うので肩甲骨を寄せて胸を開けるようになり、バストを本来あるべき位置にキープできます」
背中トレ
ターゲットは、姿勢を保つ脊柱起立筋、頭や首を支える僧帽筋、肩の動きと深く関わる広背筋。普段意識して使っていない筋肉を目覚めさせて。
【WARM‐UP】タオルで背中のこわばりをリセット
(1)骨盤を立てた状態であぐらをかき、丸めたタオルを肩幅より少し広めに持つ。肘を曲げ、手は胸の高さに。
(2)息を吐きながら、手の高さを変えず両手を前に突き出す。背中を少し丸め視線はおへそに。息を吸いながら1に戻る。
バックスクイーズ
背中で一番大きな筋肉・広背筋を効率よく刺激できるトレーニング。背中全体を意識しながら、反動をつけずに動作を行うのがポイント。肩甲骨まわりの血液循環も良くなり、胸が開きやすくなるはず。
(1)両足を腰幅程度に広げ、つま先は立てて床にうつ伏せになる。顔は少し浮かせた状態で、両手をまっすぐ前に伸ばし、床から10cmほど浮かせる。手のひらは下に向けて、お尻の筋肉を使うことを意識しよう。
(2)息を吸い、吐きながら両肘を曲げて上体を起こし、肩甲骨同士を引き寄せる。この時、無理に上体を起こそうとすると腰まわりを痛めるので、お尻の筋肉を使うこと。息を吸いながら1に戻り、1~2を繰り返す。10回。
ラットプルダウン
首の後ろから肩、背中に広がる筋肉・僧帽筋にアプローチ。背中側の筋肉の中で、最もカラダの表面に近い層にある筋肉。僧帽筋のこわばりを取りながら鍛える動きで、肩や首のコリも解消。
(1)足を腰幅程度に開き、足先は正面に向けて立つ。上体を約45度前に倒す。手のひらを下に向け、腕を頭上にまっすぐ伸ばす。手からお尻までが直線。腰を反らさず、お尻を後ろに引いて。
(2)息を吐きながら両手のひらは外に向けて腋を広げるように肘を引きながら腕を後ろに下ろし、肩甲骨を寄せ合う。息を吸いながら1に戻り1~2を繰り返す。動作中、お腹の力は抜かない。12回。
アーム&レッグクロスレイズ
脊柱(背骨)に沿うように存在する脊柱起立筋は姿勢維持の要。このトレーニングでは、脊柱起立筋を中心に体幹も鍛えられるので、正しい姿勢が維持しやすくなりバストラインが整っていく。
(1)ヨガマットなどの上で四つん這いに。膝は腰幅に開き、両手は肩の下に。腰が落ちないようにお腹に力を入れて。頭からお尻までを一直線でキープ。
(2)右腕を前に伸ばすと同時に、対角線にある左脚を伸ばしてつま先を床につける。ここでも頭から左脚までが一直線になるよう、背中の筋肉とお腹の筋肉をしっかり使う。
(3)息を吐きながら、右手と左脚を同時にゆっくり持ち上げる。左のつま先は下向きで。顔も少し上げ、視線は斜め前方に。息を吸いながら2に戻り、2~3を繰り返す。反対側も同様に。12回。
扇田 純さん ボディメイクトレーナー。「J's Beauty Studio」代表。ヨガ、筋トレ、マッサージを組み合わせた、しなやかで引き締まったカラダになるオリジナルメソッドを提案。「くびれ番長」としても人気でYouTubeも行う。Instagramは@jun_oogida
ブラトップ¥9,680 レギンス¥13,200(共にジュリエ ヨガ アンド リラックス TEL:03・5720・8256)
※『anan』2022年12月7日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ モデル・岩田絵莉佳(セントラルジャパン) 取材、文・板倉ミキコ
(by anan編集部)