好きなこと、話そ!

平野 秀美

ロックダウンがもたらした変化 イギリス市民生活のリアル

2020.5.9
ベルリンに住むファッションジャーナリストの平野さんは、ロックダウンにひっかかってロンドンに滞在中。その間の過ごし方についてロンドンからレポートしてもらいました。

私が臨時で滞在しているロンドンは、まだまだロックダウンが続いており、いつ元の暮らしに戻れるのかは誰も想像がつかないような状態が続いています。家族や友人と自由に会えないけど、今だからこそ友情や愛情を深められるタイミングなのかもしれません。

現在、私の周りのロンドナーが行っているロックダウン中の友達とのつながり方を紹介します。

もはや定番!? 仕事だけでなく友人と会うのもZoom会で。

ロンドンのロックダウン.. まだまだ続いています

Zoomは日本でも定番になってきていますが、ここロンドンでは周りの人はみな使用しているという状況です。現在ロンドンは外出自粛で外出禁止ではありません。それでもみな、外出せずに自宅で過ごしています。

友人たちともかれこれ2か月くらい会っていないのですが、Zoomはパソコンをつけておくだけで、みなと一緒にいるような空間が楽しめるので、現在ではデート、会議、友達との会話など、いろいろな場面でZoomが大活躍。

私の誕生日には、パソコンの前で友人たちがそれぞれの自宅で踊って祝ってくれました。今だからできる特別な誕生日パーティでした。

ワークショップを自宅で! 人気なのはキャンドル作り

ロンドンのロックダウン.. まだまだ続いています

ワークショップができないローカルビジネス向けに徐々に人気が広がったようですが、現在ロンドンではキャンドル作りや自分用のオイル作りが自宅でできるワークショップが人気。

ひとりが友人たち全員分の材料を購入し発送するもよし、それぞれがプレゼント形式で相手の自宅に発送し、お互いZoomを通しながら制作するもよし。これはけっこう素晴らしいアイディアだなと思っています。

自分たちで作るクイズナイト!

ロンドンのロックダウン.. まだまだ続いています

さて、イギリスには1週間に1度、パブで開催されるクイズナイトというものがあります。いろいろなパプで開催されますが、もちろん現在はパブは閉まっています。飲みに行けない悲しさもありますが、せめて自宅で飲みながらみんなでクイズを楽しみたいと、自分たちでクイズを考えて競うことができるアプリケーションまで登場。

クイズの司会者が当日までに質問と答えをアプリに入力し、参加者全員に送信。参加者が何人か、誰が現在1位か、1質問につき10秒で答えるなど、かなり細かく設定ができ、クイズナイトのように自宅でそれぞれが楽しんでいます。

Zoomとは違い顔は見えませんが、それがかえってクイズナイトの楽しさのようです。

パンやお菓子作りにハマり中

ロンドンのロックダウン.. まだまだ続いています

日本でもパンケーキ粉や小麦粉が手に入りにくというニュースを見かけましたが、こちらも小麦粉やベーキングパウダー、クリームチーズなどが今まで以上に手に入りにくい印象があるほど、お菓子作りがブームに。レシピがたくさんアップされています。

お菓子作りには興味がなかったこの私でさえも、実際ケーキやパン作りに挑戦しているくらいなので、今までやっていなかった人たちが、作っているかもしれませんね。

唯一の外出は食材の買い出しと、ランニング!

食材の買い出し以外に外出はしないようにしていますが、唯一家の外に出るとしたら、走ること。さらには走っていると気づきますが、本当に走っている人が多いこと!

みんなやることは一緒だなと思いながら、ロンドンのせっかくの晴天をランニングで楽しんでいます。

家族に電話する

長く海外に住んでいても、個人的には家族に電話することはほとんどありません。LINEやメールは毎日送信しますが、電話やスカイプなどはほとんどしませんでした。

ここロンドンにいると、一緒に住んでいるイギリス人、ベルギー人、アメリカ人は全員毎週のように家族に電話やFacetimeやスカイプをして、家族の体調を確認しています。祖父母や親戚にも電話しているところを見ると、本当に家族との繋がりがとても強いんだなと感じます。

現在、イギリスはアメリカに続いて2番目に新型コロナウイルスの患者数が多くなっていますが、それでも徐々に恐怖感はなくなってきているように感じます。

最初の1か月はみなコロナを怖がっていたようですが、現在はこのウィルスと共存するくらいの気持ちで、ロックダウン解除、そして仕事復帰などを待っているところです。

今までのような環境に戻るには数年かかると言われていますが、今までと異なる環境でも、その状況のなかで楽しみを見つけながら生きていきたいということをひしひしと感じます。

まだまだ収束するまで時間はかかりますが、少しでも安全な暮らしができることを願っています。


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