同じ空間にいるのがツラい… 長続きカップルの「同棲がうまくいかなくなった原因」

文・山田周平 — 2024.1.11
同棲生活と聞くと、ラブラブで楽しい毎日を想像する人が多いでしょう。ですが、一緒に暮らすことで相手の嫌なところが見えてしまい、関係性が冷え切っていくケースは少なくありません。そこで今回は、同棲経験のある男女が語る「同棲がうまくいかなくなった原因」を紹介します。

いつも自分が細かな雑費を支払っていた

「ティッシュやトイレットペーパー、洗剤、調味料といった細かいものを買うときは、いつも私が支払っていました。彼がお金を出すことはなく、感謝の言葉すらないので腹が立ちましたね。彼にも払ってほしいと訴えたら『細かいな』と言われてしまい、この人と暮らすのは無理だと感じました」(20代・女性・看護師)

家賃や光熱費などは分担することが多いものの、細かな雑費の支払いが曖昧な状態になっているケースは珍しくありません。生活をしていくうえではさまざまな雑費が生じるので、同棲を始めるなら話し合っておいたほうがよいでしょう。どちらか一方だけがいつも払うという形を続けていると、いつか不満が大爆発することにもなりかねません。

リビングで常に一緒にいた

「狭い家で同棲を始めたとき、洋服や趣味のグッズ、仕事道具などで1部屋が埋まってしまったので、基本的にはリビングで常に一緒にいる生活でした。最初のうちは良かったんですが、一人になれる時間がなくなったことで、だんだんイライラしてしまって…。そんな生活が続くと、もう家にいるのが嫌になりました」(30代・男性・建築関係)

いつも一緒にいられて安心できるのは同棲生活のメリットですが、一人の時間がなくなるというデメリットも生じやすいもの。それぞれの時間も尊重し合うように工夫しなければ、一緒にいることに息苦しさや窮屈さを感じやすくなるでしょう。

深夜に友人を連れてくる

「彼氏はお酒が大好きで、よく飲みに行っていたんです。それだけならいいんですが、飲んだ後に友人を連れてきて、家で飲み直すことが多くて…。一緒に住んでいる部屋なのに、私になんの断りもなく人を連れ込むのはやめてほしかったです。深夜に騒がしくされるのも迷惑ですし、本当に腹が立って何度も言い合いになりました」(30代・女性・不動産)

お互いが承諾をしているのであれば問題ないですが、二人で住む家に無断で人を連れてくるのはNG行為でしょう。相手には相手の生活があるので、「自分さえ良ければいい」という考え方は揉め事を生むだけ。事前に連絡をする、〇時以降は人を呼ばないなど、来客に関するルールをあらかじめ決めておくといいかもしれません。

生活スタイルを指導してくる

「『朝食は食べなきゃダメ』とか『まったく運動していないんだから、ジムに通ったら?』とか、彼女に上から目線で指摘されることが多くて、よくケンカになっていました。なんだか口うるさい母親と暮らしているみたいで、気持ちがどんどん冷めていきましたね」(20代・男性・IT)

同じ家で暮らしていると、相手の言動が気になって意見を言いたくなることもあるはず。とはいえ、いくら相手を思ってのことであっても、いちいち口出しをしたらうっとうしく思われてしまうでしょう。生活習慣や趣味嗜好、価値観などは人それぞれ。どこまで相手に直接言うべきか考えることが大切かもしれません。

同棲をする際、どちらかに相手を思いやる気持ちが欠けていると、何らかのトラブルが起こってしまうようです。せっかく一緒に住むなら、二人の時間が居心地のよいものになるよう工夫することが大切ですね。

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