“不倫の口止め料を払うから”… 既婚男性の悪魔の囁きに堕ちた「女性の後悔」【前編】
浪費癖がたたって…
「20代前半のころ、私はブランドものが好きで、かなり浪費癖がありました。欲しいと思うと、後先考えずについ買ってしまうんです。
カードを使いまくっていると、あるとき貯金がだいぶ減っていることに気付きました。リボ払いにしていたこともあり、このままだと貯金が底をつきそうな状態に。そこで、副業としてガールズバーで働き始めることにしました。
もともとお酒は好きでしたし、人と話をすることも嫌いではないので、仕事は苦痛ではありませんでしたね」
羽振りのいい常連客との出会い
「働き始めて1か月ほどすると、常連のお客さんがつき始めました。そのなかに、橋本さん(仮名)という方がいました。橋本さんは40代の既婚者。親が経営している人材派遣会社で働いているとかで、羽振りのいい人でした。
あるとき、橋本さんに食事に誘われて、焼肉屋さんへ連れて行ってもらいました。私は翌日も仕事なので、そこまで遅い時間にならないよう早めに帰ろうとしたんです。
すると、橋本さんがタクシー代として1万円をくれました。食事をご馳走してもらえるうえに、お金までもらえるなんてラッキーだなと。それからたびたび食事の誘いを受け、お小遣いをもらっていました」
ある土曜日に…
「そのうち橋本さんが、“休みの日にゆっくり会いたい”と言ってくるようになりました。そこで、都合のついた土曜日に会う約束をして、いつもより早い時間から橋本さんと食事に行きました。指定されたのは、テレビで見たことのある高級レストラン。自分では行かないようなお店だったので嬉しかったですね。
食事を楽しんでいると、橋本さんが“ホテルを取ってある”と言いました。私は不倫をするつもりはなかったので、“結婚している人とは…”と断ったんです。そうしたら、“口止め料を払うよ”と言ってきました。さらに、具体的な金額まで。
もともと、私は橋本さんに対して悪いイメージはありません。結婚さえしていなければ、付き合っていた可能性もあります。そんなことを思い巡らせているうちに、自分のなかで関係を受け入れる思考になっていきました。
男女関係にもいろいろ形はある…と正当化して考えるようになり、ホテルに行ってしまったんです」
彼からの連絡が途絶えて…
「その後、もう一度ホテルに行く機会がありましたが、それからしばらくは橋本さんがガールズバーに来なかったんです。それだけでなく、連絡も来なくなりました。
急に音信不通になると、心配になりますよね。私から連絡したことはなかったんですが、初めて自分からLINEを送りました。
すると、橋本さんが久しぶりにお店に来てくれました。事情を尋ねると、“金を使いすぎているのが妻にバレた”“もうあんまり会えないかも”と言うんです。その言葉に寂しくなった私は、思わず“もう口止め料はいらないから”と言ってしまいました。
そこから、二人で会ってもお小遣いをもらうことはなくなり、単なる不倫関係がスタートしてしまったのです…」
“お金がきっかけで不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。
金の切れ目が縁の切れ目とはならず、むしろ本格的な不倫関係がスタートしてしまったんですね。歪んだ関係は、いつまでも歪んだまま進んでいくのでしょう。
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