岡崎体育「子育ての第一歩を現場で教えてもらってます」 『ライオンの隠れ家』で初の父親役に

2024.10.12
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「初めての父親役」です。
岡崎体育

もうご存じの方も多いと思いますが、今週スタートのTBS系金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』に出演させていただきます。TBSドラマとしては日曜劇場『DCU』以来なので、2年ぶりとなります。金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』は、柳楽優弥さん演じる市役所で働く優しい青年・小森洸人と坂東龍汰さん演じる自閉スペクトラム症の弟・美路人、平穏に暮らす兄弟の前に突然、「ライオン」と名乗る謎の男の子が現れ、ある事件に巻き込まれていくヒューマンサスペンスです。僕が演じるのは、洸人の同僚・貞本洋太。2人の子どもがいる父親で、妻は3人目を妊娠中。そう、初めての妻帯者役です。ふだんアクセサリーを身につけないですから、左手の薬指に指輪をつけているのもなんだかこそばゆく、金属アレルギーもあってずっと慣れないでいます。シリアスなシーンも多い作品ですが、柳楽さんの同僚である僕の出演シーンは、だいたい市役所の食堂とか居酒屋だとかで、ちょっと一息つくようなホッとできるシーン。そういったコミックリリーフ的な、場を和ませる存在を演じることは自分的にも苦手ではないので、楽しく演じさせていただいています。妻帯者役だけでなく、父親役も初めてです。先日は、僕の息子役の男の子とも共演シーンがありました。見事に僕にそっくりな男の子をキャスティングしてくださり、これはまさに親子という感じで、楽しく現場で過ごしました。めちゃくちゃ明るい男の子で、とくにこちらが打ち解けようとしなくても気づいたら仲良くなってました。4歳なのですが、体重は自称39kg。見た目から推測すると30kgくらいじゃないかな? と正直思ったのですが、そんな自分を大きく見せたいと思っているところもかわいらしいです。

今回、実際に一緒の現場でやってみて、子どもがいることでこんなにお芝居が変わるんだということを実感しました。自分の芝居にめっちゃ影響します。ドラマなので動きやセリフは決まっていますが、それでも、しゃべっている途中に持っているお皿を落とすんちゃうかとか、この段差でこけたりせえへんかなとか、演じながらすごく気になります。でもそれがリアルだなと思いました。父親になったら子どもの予測できない一挙手一投足が気になるはず。実際に経験することでできるお芝居があるんだなと、独身の岡崎体育は子育ての第一歩を現場で教えてもらってます。

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※『anan』2024年10月16日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈

(by anan編集部)