どぶろっく「飲み会で下ネタを言う上司は完全スルーが正解!」 下ネタお悩み相談室

2024.8.17
うんざりするような上司のトークや、配慮に欠ける恋人の発言など、下ネタにまつわるさまざまな問題を、どぶろっくの森慎太郎さんと江口直人さんのお二人が解決!

どぶろっくが回答! 下ネタお悩み相談室。

お悩み1 上司の下ネタ

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会社の飲み会になると、大勢の前で必ず下ネタを言う上司がいて苦痛です。今のご時世にまだこんな人いるのか…と思いますが、酔った勢いで普段抑えているものが出てしまうのでしょうか。「やめてくださいよ」と軽く言ってもやめてくれず、かといって強く言いすぎると今後の関係性も心配で。でも、そろそろ限界です。どんなふうに言うのが効果的でしょうか。

A. 完全スルーが正解。その場のみんなでシカトしましょう。

江口直人(以下、江口):ちょっと前に似たようなことがあって。後日、個人的に「ああいうことはやめたほうがいい」と言ったんだけど、相手が上司だと言いづらいのかな。

森慎太郎(以下、森):こういう人って、自分が一番下ネタを言うと思っているから。逆にこっちから下ネタをめちゃくちゃ言うと、やりづらくなるかもね。相手が帰ろうとしても「もう一軒行きましょうよ」って食い下がってみたりして。

江口:もしかすると、「やめてくださいよ」とかツッコミ待ちみたいになってるのかも。

森:あー、それを喜んじゃっているパターンね。

江口:であれば、完全にシカト。“来た!”と思ったら全員で話をやめて、一点を見つめて、本当にシーンとする。

森:で、嵐が過ぎ去ったら、また話し出す。これなら、相手が上司であっても、やりやすいかもね。

お悩み2 下ネタ用語が言えない

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下ネタとカテゴライズされる言葉が苦手で、どうしても言えません。「言いたくない」というより「言えない」という感覚です。必要に駆られた時は、「胸」「男根」「便」のように堅めの言葉で言いますが、それもなぁ…と悩ましいです。気にせず言える方法はありますか?

A. “エロくない言葉だ”と思い込ませて、一歩踏み出そう。

江口:「男根」は言えるんだね。

森:逆にレベル高めな感じがするけど。

江口:言いたくないのであれば言わなくていいと思うけど、言いたいんだもんね。単純に、はじめの一歩さえ踏み出せれば、だんだん何でも言えるようになるはず。

森:一言目は何がいいと思う?

江口:やっぱり、「ちんこ」じゃない? 言いやすい表現にしてみてもいいし。僕たちの歌詞でいうと、「イチモツ」とか、「Sting Sting」とか。

森:僕はエロスを秘めるタイプだったから、この方の気持ちはわかるというか。最初の頃はネタを言う時、“これはエロい言葉じゃない!”と思い込むようにしていたけど、それはどう? 「この豆腐は大きい」みたいに、「このおっぱいは大きい」って言うとか。意外といけるかも。

お悩み3 恋人の無配慮な発言

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恋人が、「今の人、おっぱい大きかったね!」のように報告してきます。人の外見のことを言及するなんて失礼だと思うし、不快な気持ちになってデートのテンションもだだ下がり。なぜ、心に留め置くだけにしておけないのでしょうか。別れたい…とまでは思わないのですが、これがずっと続くのかと思うとうんざりします。いい切り返しや対処法はありますか?

A. 目には目をのハンムラビ王作戦で、相手の“言いたい気持ち”を削ぐべし。

江口:言うタイプと言わないタイプに分かれるよね。俺は絶対に言わないし、テレビに出ている女性に対しても「この人、かわいい」とか言わない。だって、自分が言われるほうの立場だったら嫉妬するから。昔の彼女がウィル・スミスのファンで、主演作品のDVDを2本持ってきた時、「ウィル・スミスと結婚すればいいじゃん」って本気で言ったから。相談者さんの恋人は、何の悪気もなく、「その服カッコイイ!」と同じ感覚で言ってそうだな。

森:相談者さんに甘えてる感じもするよね。

江口:じゃあ、「おっぱい大きいね」と言うたびに、「お前のは小さいけどな」って言い返すのはどう? そう言われるのが嫌になって、いつかやめるかも。

森:それか、「あの人のアレ大きいね」って言うか。同じことをされて初めて、嫌な気持ちがわかるんじゃない?

お悩み4 性癖の否定

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気心が知れている友人たちとの家飲み中、性体験や性癖の話になりました。いろいろな人がいるんだなぁと楽しく聞いていたのですが、いざ自分の話をしたところ、友人の一人に「それは引くわ~」と否定的な言葉をかけられ、恥ずかしいやら、悲しいやらでショックを受けました。それから約半年、いまだに引きずっています。どうすれば吹っ切れるでしょうか。

A. 勝者はあなた! 大喜利で一本取ったと思いましょう。

森:みんなで暴露話をする時って、うっすら、大喜利みたいな雰囲気になるんだよね。で、“私のエピソード、ちょっとキツイかもしれない”とか、空気を読む感じもあって、意外と大変だったりして。

江口:でも、「引くわ~」って言われたら、勝った感じがするけどな。周りの人には理解できない、1つ上のステージに行った感じがしない? 俺だったら引かれたいし、むしろ、「わかるわかる!」って言われたくない。

森:そうそう。この人、大喜利に勝ってるんだよね。座布団1枚、もらってるのと同じ。

江口:「引くわ~」みたいなことを言っている人なんて、気にしなくていいです。どうせ、そこに深い意味があるわけでもないし。相談者さんの経験値が高いだけ! むしろ褒め言葉だと思って受け止めればいいと思う。

お悩み5 異性の下ネタに動揺

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男です。男友だちと下ネタを話すのは楽しいのに、女友だちとはうまく話せず、「え…!?」とうろたえてしまいます。意識しすぎでしょうか? 「女性には下ネタを話してほしくない」という身勝手な気持ちがあるのかもしれないと思うと、そんな自分にも嫌気がさします。

A. 下ネタを話してくれるなんて、相手といい関係が築けている証し。

森:異性の友だちが下ネタを話してくれるのは、気持ちを許しているというか、一緒にいて楽だと思ってくれている証拠な気がするというか。

江口:一概には言えないけど、男と女って、下ネタとして話す内容も少し違いそうじゃない? 俺の場合、男同士で話す内容って、本当にくだらないことが多いし、浅いことしか言わないから…。

森:もしかすると相談者さんは、女友だちの話の深度にびっくりしたのかもね。こんなことも話すんだ! って。

江口:女性はこんな感じなんだな~と、異文化を勉強するいい機会だと思って向き合ってみるといいかもね。

森:友だちとして心を開いてくれているはずだから、どうしても嫌! ってことではないのなら、少しずつ耳を傾けてみてもいいんじゃない?

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どぶろっく 2004年に結成された、森慎太郎(左)と江口直人(右)によるお笑いコンビ。『キングオブコント2019』優勝。音楽フェスに出演するなどミュージシャンとしても活躍している。

※『anan』2024年8月14日‐21日合併号より。写真・内山めぐみ イラスト・堀 道広 取材、文・重信 綾

(by anan編集部)