相棒の性別は不問? いまどきの“バディ関係”を調査!

2022.7.22
ドラマで描かれるバディの固い絆に惹かれるのは、自分にないものに憧れているから? そこでアンケートからいまどきの人間関係を調査。果たして日常生活の中にバディはいるのか?

いまどきのバディ関係をリサーチ!

Q. あなたにはバディ(相棒やツレ)と呼べる関係の人はいますか?

はい…68%、いいえ…32%

約7割の人がバディがいると回答。ひとりが気楽と感じる一方で、特定の人と親密な繋がりを持っている人が多く、希望を見出せる結果に。唯一無二のバディ関係を築いている人もいれば、複数いる人も。

Q. バディがいる方に伺います。その相手とは、どんな関係ですか?

学生時代からの友人…48%、家族・パートナー…17%、仕事…10%、SNS上の知り合い…7%、趣味…4%、その他…14%

buddy

半数近くが旧友と回答。人格形成の過程で大事な時期である青春時代を一緒に過ごしてきた仲間だからこそ絆は深い。家族やパートナーをバディだと思う人が増えているのも、いまの時代ならでは。

Q. バディがいる方に伺います。相手の性別は?

同性…66%、異性…34%

意外や意外、異性が全体の約3分の1を占めた。たとえば「男女の友情は成り立つか」と質問したら結果は変わってきたかもしれないが、バディ間に性別は不問と考えている人も増えているよう。

Q. バディがいる方に伺います。相手との関係はどのくらいの期間?

1年未満…6%、1~3年…13%、3~5年…22%、それ以上…59%

buddy

5年以上の付き合いが多く、バディになるには、それなりに時間が必要のよう。長い時間を共有しているからこそわかり合えることがあり、ふたりの間に揺るぎない信頼関係や結束感が生まれるようだ。

Q. バディがいる方に伺います。関係性を続ける上で気をつけていることはありますか?

相手との約束を守る…10人、相手に依存しすぎない…9人、距離感(相手のプライベートには立ち入らない)…6人、第三者に悪口などを言わない…2人、お金の貸し借りをしない…1人、その他…3人

相手を裏切らず、近づきすぎない。ほどよい距離感を保つことが、バディ関係を長続きさせる秘訣のよう。利害関係がなく、恋愛のような乱高下も少ない。そんな気楽な関係が、バディの真骨頂。

Q. バディが現在いない方に伺います。欲しいと思いますか?

はい…17%、いいえ…41%、わからない…42%

積極的にバディが欲しいかと聞かれれば、実はそうではない。「ライバルや同じ目標に向かって頑張る仲間のイメージだが、そういう相手を欲する環境にないかも」(28歳・公務員)といった声も。

Q. バディが欲しい方、いまいる方に伺います。バディの条件とはなんでしょう?(複数回答)

性格が異なる…1人、尊敬し合える…1人、相手への愛情はない…2人、年齢が近い…2人、秘密を共有する…3人、性格が似ている…4人、相手への愛情がある…9人、同じ目標に向かっている…10人、相手がピンチの時は助ける…14人、苦楽を共にする…14人、上下関係がない、フラット…16人、話しやすい、会話のテンポが合う…20人、信頼できる…23人、気が合う、気を使わずに過ごせる…28人

性別、年齢、性格の一致などはあまり関係なし。互いを認め合い、一緒にいてラクでホッとできる関係性を築けているかが重要のよう。そしていざという時は助け合える、この距離感が絶妙!

※アンケートは2022年6月、20~40代女性47名の回答による。

リアルなバディがいる3人に聞きました。バディのいる生活はこんなに楽しい。

20代の女性3人が集まり、バディ座談会を開催。同期、パートナー、夫…バディとの関係性について語る。

Aさん 24歳。アニメーション会社に勤務。超有名アニメを担当している。日々、仕事に大忙し。

Bさん 28歳。広告代理店勤務。コピーライター。6年間付き合っているパートナーがいる。

Cさん 25歳。アパレルメーカーから独立し、フリーランスのネイリストとして活躍。結婚2年目。

――早速ですが、いま現在、バディと呼べる相手はいますか?

A:います。「うちらバディだよね」と確認し合ったことはありませんが、バディと聞いてすぐに思い浮かんだのが同期の女性。同じ作品を担当しているので、仕事を通して一緒にいる時間が多い。わからないことや苦手なことを共有し合いながら、忙しい時期や大変な業務を乗り越えてきた、まさに戦友です。

B:1対1で深い関係性を築いている相手となると、いま付き合っているパートナーかな。バディ=共に困難を乗り越えてきた人というイメージがあり、私たちは長らく遠距離恋愛をしてきて、結構たくさんのハードルを越えてきたと思うから。お互い学生から社会人になり、遠距離恋愛が始まり、コロナ禍になって全然会えない時期が2年間もあった。お互いの状況が目まぐるしく変わっていく中で、離れ離れでも心を近づけて励まし合いながら支え合ってきました。

C:わかります。私は2年前に結婚した夫がバディですね。なんでも話し合えるし、全く気を使わないから、一緒にいてラクだし毎日楽しいです。

A:ふたりともパートナーなんですね。パートナーさんとバディだなと思える瞬間やきっかけってありましたか?

B:私は何か大きな出来事があったというよりも、振り返ってみて、様々なことを乗り越えながら長い年月を積み重ねてきたから、バディといえるいまの最高の関係性になれたような気がする。近くにいられないからこそ齟齬が生じないように会話を重ねてきた。そのぶん喧嘩も多かったけれど、だからこそ分かち合えたのかも。

C:素敵な関係。私は2年付き合って、結婚後1年ぐらいまでは、「この人で本当に大丈夫?」って不安があった(笑)。

A・B:えーっ!!

B:よく結婚しましたね?

C:まぁ、一緒にいて気楽だったから。でもふたりの間にしっかりと信頼関係ができたのは、私がネイリストとして独立する時。初めてのことだったからちゃんとやれるか不安だったけど、隣で支えてくれて、すごく頼もしかったんです。だから夫とのバディ歴はまだ1年(笑)。

A:私は共通の敵がいたのが大きかった。同じアニメを担当しているプロデューサーがめちゃくちゃクセがある人で、私とその子はいつも対抗したり、戦ったりしているんです。ある時、その人からのメールの文面が意味不明で、ふたりで顔を見合わせたことがあって。言葉を交わさなくても、アイコンタクトでお互いの意思が通じた時、この瞬間にバディが結成されたぞと思いました(笑)。

※『anan』2022年7月27日号より。取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)