今年5月、14周年を迎えたももいろクローバーZ(通称、ももクロ)のリーダーを務める百田夏菜子さん。近年は、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』に出演するなど、俳優としての顔も持ち、放送中の『僕の大好きな妻!』では連ドラ初主演を務めている。アイドルと俳優のどちらも全力な彼女がここまで走り続けてこられた理由とは。
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――撮影は、黒のモードな衣装で、大人っぽい雰囲気とトレードマークの笑顔がとても素敵でした。ロングヘアもつややかで。

百田夏菜子:本当ですか!? コロナ禍で全然髪を意識しなくなってしまい、鏡を見たらヤバくって(笑)。これじゃあダメだって心を入れ替えてから、ヘアケアを頑張ってきたので、髪のことを褒めてもらえるのはすごく嬉しいです。

――インスタを見ると、すごくオシャレで、個性的なアイテムも着こなしていらっしゃいますね。 

百田:お洋服、大好きです! お買い物も好きです。一個一個じっくり見るタイプなので時間がかかるんですけど、お店で過ごす時間を含めて楽しいです。

――最近買った中で、お気に入りのアイテムは?

百田:レザーのバッグです。荷物を多くしたくないので、普段は小さいバッグが多いんですけど、ツアーとドラマの撮影で荷物が増えたので、たっぷり入るものを選びました。台本にボディクリームに…、入るだけ入れちゃうので、パンパンです(笑)。

――今日も地方でライブがあると伺いました。百田さんにとって、ライブはどういう場ですか? 

百田:ファンの方々に直接会って、同じ空気を吸えるのがライブで、そんな場に立てることが本当に幸せだなって、今になって改めて感じています。自分たちが作り上げたものをファンの方々に届けて喜んでもらえた瞬間は、すべてが報われますね。そうした特別な場所だからこそ、すごく非現実的で夢のようでもあって。何度経験しても、ステージを降りると「さっきまでの時間は何だったんだろう」という感覚になるんです。私たちは、コロナの前から打ち上げがなくて、ステージを降りて30分後にはもう真っ暗な車に乗っているので、眩しいライトを浴びさせてもらってたステージとの落差がすごいんですよ(笑)。

――15年目に突入したももクロですが、これほど長く活動を続けてこられたのはなぜでしょう。 

百田:正直、長く続けることを目標にしていたわけでもなくて、毎日毎日、目の前のことに取り組んでいたら続いていたっていう感覚なんですよね。いろんなことがあったけど、結果的に楽しく進めてこられているのは、運がよかったからだと思います。

――運、ですか?

百田:タイミング、かな。デビューした頃、変わったアイドルとして面白がっていただけたのは、アイドル戦国時代だったからだと思うんです。だから、タイミングがよかったのかなって。アイドル戦国時代だったことさえも、自分たちは全然わかってなかったんですけどね(笑)。変わったアイドルと言っていただけたのは、みなさんがアイドルと聞いて想像するようなかわいい衣装を着て、かわいく踊ることができなかったから。事務所の方々が作ってくださったコンセプトを楽しんでやっていたら注目していただけたので、タイミングが奇跡的だったんだと思います。

――アイドル活動の初日のことは覚えていますか?

百田:え~!? どうだったろう。たしか、会議室に集められて「今日からこの人たちでグループを作ります」と言われて、レッスンが始まったのかな。それから、曲がないから自分たちで歌詞を書いたり、路上ライブのチラシを手作りして配ったり。チラシ配りなんてしたこともなくて、みんなで「誰から声掛ける…?」みたいな。そこで度胸もついたし、受け取ってもらえる喜びも味わって、イベント作りの超ベースを教えていただきました。そうだ、チラシ配りにはノルマがあったんですよ! ほとんど人が歩いてなくて全然減らないから、こそっと2枚重ねて配ってました(笑)。今でも、あの時にチラシを受け取ってくださった方がライブに来てくれるんです。人生で初めてのファンレターも、路上ライブで手渡ししていただいて。活動当初から今まで、忘れられない瞬間が本当にいっぱいあります。

――全力の歌やダンスといったパフォーマンスで知られるももクロですが、百田さんはそのエモーショナルな歌声でも多くの人を勇気づけてきました。

百田:そう言っていただくのは嬉しいですけど、歌に関しては苦手意識がずっと抜けなくて…。だって本当に難しいんですもん(笑)。一度メンバーみんなで「口パクにしてくれ」ってお願いしたんです。ヤバいですよね(笑)。でも、当時の気持ちとしては、自分のいいように言ってしまいますが、見苦しいものを届けるくらいなら、口パクでもきれいな音で聴いてほしかったんです。そうしたら「お前らに歌に対する気持ちはないのか」ってめっちゃ怒られて。歌は大嫌いでしたし、本当に地獄だったけど、歌い続けてきたら、生バンドで歌う醍醐味や自分の声を届けられる楽しみを少しずつ掴めてきました。

――’14年の国立競技場でのライブで、「笑顔を届けることの天下を取りたい」という名言が出たこともあり、笑顔のイメージが定着していますが、生きていれば笑えない時もありますよね…?

百田:本当にそうです。イメージって、みなさんが私に出会ってくださった時のものが一番強く残ると思うんです。なので、イメージを大事に、それとは違いそうなことを意識的にやらないようにしていた時期もありました。でも、自分自身に笑顔のイメージを求めてしまうと、自分が自分でなくなるような気がして…。自分の幅を狭めてしまうことにもなるし、それってすごくもったいないこと。そう気づいてからは、自分の想いに逆らわず、自然体でいられるようになりました。ファンのみなさんは、年齢を重ねながら通ってきたももクロの変化を、私が想像していた以上に楽しんでくださっていて、「こうでなきゃ」って思っていたのは、実は私だけだったんだなって。

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主演ドラマ『僕の大好きな妻!』(東海テレビ/フジテレビ系)は、毎週土曜23:40~放送中。TVerやFODで見逃し配信も。百田さんが演じる知花は、派遣のアパレル販売員で、漫画家アシスタントの悟(落合モトキ)と結婚したばかり。仕事をクビになったことを機に検査を受けると、発達障害が判明。悟と共に自分の特性に向き合っていく。

ももた・かなこ 1994年7月12日生まれ、静岡県出身。2005年、小5で事務所オーディションに合格。’08年、ももいろクローバー(現・ももいろクローバーZ)のメンバーとして活動をスタート。出演作に、連続テレビ小説『べっぴんさん』や映画『すくってごらん』など。『百田夏菜子とラジオドラマのせかい』(ニッポン放送)が金曜24:53~放送中。

ベスト¥34,000 スカート¥120,000(共にLIMI feu TEL:03・5463・1500) ネックレス¥2,700(シースキー TEL:03・6416・1995) イヤーカフ¥27,000 パールのブレスレット¥32,000 シルバーのブレスレット¥23,000 リング¥28,000(以上e.m. TEL:03・6712・6797) その他はスタイリスト私物

※『anan』2022年6月29日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・関 志保美 ヘア&メイク・チエ(KIND) インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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