暦から“運の流れ”を知る! 4月6~30日「今日の全体傾向は?」

2022.4.10
1000年以上も前から人々の生活と共にあった「暦(こよみ)」。日々の営みを支え続けてきた古来の知恵を現代風に読み解き、今を生きる私たちにも役立つように解説しました。教えてくれたのは、運命学研究家・C.I.さんです。

いつ、何を行うか。「よいタイミング」を知る。

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どんな日にも宝石のカットのように多面的な意味があり、その中でも強調されるテーマがあります。暦を活用するとは、それらの意味に応じて上手に立ち回るということです。

そして大事な一日がどんな日なのかを知るのと同じくらい重要なのが、その日にアクションを起こすとその後どうなるのかを知ることです。いつ何を行うか、そのタイミングが未来を左右します。

中長期的な展望と、背景事情を考えてみよう。

まずは「今日の全体傾向」を軸に、行動が先々に及ぼす影響を知りましょう。暦の働きは当日中にすべて現れるわけではなく、その日を起点に積み重ねられます。特に中長期の予定を立てる際は、目的に近い内容の日を選ぶことが肝心です。

また、忘れがちですが出来事の背景や事情にも目を向けましょう。そうすることで客観的な視点に気づけますし、現状に対する理解が進みます。そのうえで今を受け入れたなら、自然と明るい見通しを持てるようになるでしょう。

4月の全体傾向をご紹介します!

4月の指針

新しい人間関係に伴うコミュニケーションが課題となる月です。周りにうまく溶け込めずドギマギしている人がいたら、優しく手を差し伸べてあげましょう。新入生や新入社員など新しく来た人の話によく耳を傾けることが、結局は全体の調和につながります。集団心理が大きな影響をもたらしやすい月ですので、周りの意見に流されずに、まずはしっかり自問してみるとよいです。

今日の全体傾向は?

6日(水)
純真さや優しさ、温和な人柄が評価されやすい日です。といっても、それを狙ってやろうという目論見はうまくいかないでしょう。これは生まれ持った性格や長年の意識的な言動の結果として、無意識に自然と表れる振る舞いだからです。部下や後輩を優しく導き、手を貸してあげましょう。やがてその恩恵はあなたに返ってきます。

7日(木)
これまでの業績や立ち居振る舞いによって自然とトップに立つことになったり、精神的・指導的な支柱として頼られたりする人を象徴する日です。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざもあるように、こうした人物はあまり自分語りをしないものなので、そのぶん周りが代わりにその人の武勇伝を話したがるでしょう。

8日(金)
塞ぎ込みたくなる気持ちと前を向かなきゃという気持ちの狭間を表す日です。周囲に馴染めないので一人で過ごしたいという場合もあるでしょう。こうでなければという思い込みや叶いもしない理想に振り回されないで、もっと素直になって周りとの関係を築いてみましょう。地味に思えても次第に楽しくなってくるはずです。

9日(土)
マイナスイメージでの葛藤を象徴する日です。「あの人と関わると周囲の目が…」という感じで、友達の誘いに乗るか、どのグループに入るか、上司や先輩に追随するか、距離を置くか、モヤモヤと悩むかもしれません。信念があってキッパリ決められる人ならともかく、そうでない人は時間が解決するのを待つことになりそうです。

10日(日)
家族旅行に出かける人は子供がはしゃぎすぎないように見張る必要がありそうです。待ちきれずにわがままを言ったり、一人で飛び出してハラハラするかも。仕事では個人技だけで乗り切ろうとしないで連携をとりましょう。気が急いて勝手なことをすると思わぬ批判を受けかねません。慎重さや丁寧さを心がけておきたい日です。

11日(月)
お試しキャンペーンとか体験入部のような機会を利用して自分に合うものを探すことを意味する日です。いろいろな可能性が開けていて迷うかもしれませんが、本当にやってみたいことが見つかったら足踏みせずに参加してみましょう。そこから新しいあなたのストーリーが始まるのですから。夢への第一歩となるかも。

12日(火)
地道にコツコツと取り組むことの大切さを説いた暦の日です。仕事を覚えるのも勉強を進めるのも、人間関係を構築していくこともすべて時間のかかること。焦らずゆっくりやればいいと自分に言い聞かせましょう。一歩一歩は小さくても、積み重ねていけば大きな夢にも届きます。失敗にめげず、心を癒しながら進んでいきましょう。

13日(水)
ハードな一日が終わってゆったりと過ごしたい気分なのに、周りが騒々しくて心が休まらないとか、静かに勉強したいのに他の人のおしゃべりが気になって集中できないといった様子を表す日です。注意すれば逆ギレされる時代、ヘッドホンでもするのが得策でしょうか。周りへの配慮や思いやりを念頭に置いて過ごしたい一日です。

14日(木)
心の通い合う間柄というのは本当に貴重なものです。お互いに相手のことを思いやれるのは、人を人たらしめている本質といっても過言ではありません。ただのお遊びで付き合う関係とは違い、その時間のすべてがお互いにとって大切なものとなる、かけがえのないものです。大事にしたい縁であればなおのこと誠実に向き合うべきです。

15日(金)
混迷の最中にある世の中で、私に何ができるだろうという思いで日々を過ごされている方も多いと思います。人一人にできることなど限られていますし、たぶん小さなことです。でも、思い悩んで手をこまねいているよりは、今できることで貢献するほうが遥かによいはず。屈託なく笑い合える世界をもう一度取り戻すために。

16日(土)
毎日のルーティンワークを繰り返すなかで本当の実力が身に付いていくことを表す日です。何か月も、時には何年にもわたって一つの事柄に取り組み続けるでしょう。精神的にも身体的にも苦しさを伴うかもしれませんが、その過程で確固とした基礎が作られ、習得したことの理解と技術は揺るぎないものになっているはずです。

17日(日)
モチベーションのコントロールに関係する日です。寝る前や起き抜けの自己暗示、体を動かす、楽器を奏でたり音楽を聴く、読書するなど、気分を高めたり落ち着かせたりする行動が個々にあるでしょう。その方法をうまく使って精神状態をよくしたうえで、仕事や勉強に向かい、人に会うならば、ずっと成果も上がりやすくなるはずです。

18日(月)
話し合いのなかで、もしくは自分で調べていく過程で、次第に物の見方や考え方に変化が表れてくることを意味する日。利かん坊の子供に何度も何度も言い聞かせてようやく少しわかってくれたようなものです。まだまだ先は長いのですが、これを第一歩として次のステップへと進むことができるでしょう。強い気持ちが求められます。

19日(火)
今年の2月24日、ロシアがウクライナに侵攻。平和な毎日が続くと思っていたなかで、ウクライナ国民は生命を脅かされる事態に直面しました。今日の暦もそんな教訓を暗に含みます。穏やかな日々だからこそ「もしものとき」のことを忘れてはいけない。豊かさと平和に感謝しつつ、それが成立する貴さをあらためて考えてほしい日です。

20日(水)
頼りない親や上司を見かねて、その子供や部下が窮地を救うべく立ち上がる、そんな意味の日です。家計を助けるためにバイトをする、残業の日々を過ごすなど尻ぬぐい感があるかもしれません。ただ、そのことで一家が救われ、あるいは業績が持ち直すのなら、それはそれで誇らしく、大変だった日々も受け入れられるでしょう。

21日(木)
培ってきたことを総ざらいするかのように、今やれることを盛り込みながら力を尽くすことを表す日です。これには地道で長い年月を要することが多いのですが、そうしてできることをしていくうちに次の目標が見つかり、新しい展望が開けてきます。今までとは違う生き方が待っているかもしれませんが、期待も膨らむでしょう。

22日(金)
文化・芸術の良質なところを楽しむセレブ的な意味がある日です。そうした贅沢な一面がある一方で、高慢だとか人を見下す一面を併せ持っている場合もあるでしょう。それが人によっては鼻持ちならないと映ることもあるかもしれません。ただ、優雅な生活を夢見て努力できるのは大きな強みなので、大変な仕事も頑張れるはず。

23日(土)
伝え方がよくないと相手の心には届かないことを痛感し、効果的な表現方法を考えるきっかけとなる日です。商品の魅力を上げるような写真や動画、キャッチコピーで購買意欲を誘う、ポイントを絞って強調するなどイメージ戦略が肝となるでしょう。ただし無理の利かない日なので、ガンガン行くのではなく無難をとるほうがよいです。

24日(日)
物事や人間関係を続けていくことの大変さ、または時代の波や運気の変わり目のような変化にどう対応していくかということがテーマの日です。何事もいつかは変化しますが、それまでは維持するために精一杯頑張るのが人の常です。新しい生き方、新しい考え方に対応していく柔軟性が問われている日でもあるでしょう。

25日(月)
いわゆる暴君や独裁者の顛末を象徴する日です。最初は大きな期待を込めて選ばれた人かもしれませんが、調子に乗って独断的なことをしてきたために人々の怒りと反発を買って失脚してゆく。上に立つ者の傍若無人さに振り回されるのに疲れてしまった人たちは、新しい体制への変革を求めます。そこに不確かな未来への希望を託して。

26日(火)
どっちつかずのフラフラした態度では周りの人もどうしてほしいのかわからず、力になりたくてもなれません。目標を見定めれば推進力が生まれます。しっかりと自分の意思を示してブレないこと。そうすれば理解してくれる人たちや一緒に頑張ってくれる仲間も集まるでしょう。とにかく自分自身の心を決めることが先決です。

27日(水)
昔の恋人や友人との約束が忘れられず、モヤモヤと逡巡してしまう様子を表す日です。年月が過ぎて雲散霧消することもあれば、かつての恋人や仲間とのヨリを戻そうと働きかけることもあるかもしれません。もし何のわだかまりなく今も好みが合うのなら、また一つの場所に集まって以前の夢を再開するという道もあるでしょう。

28日(木)
雑用や繰り返される呼び出しなどでバタバタし、思うように仕事や勉強が捗らない様子が浮かんでくる日です。子供やペットがはしゃぐなかでオンライン会議やテレワークをするのに似ています。または家族の看病や親の介護で忙しい状態など。落ち着く暇もないかもしれませんが、どうか自分自身の健康にも気を使ってください。

29日(金)
スマホで地図が見られる時代とはいえ、初めて来た場所を歩き回るのは誰しも不安なものです。それと同じように、初めてやることや初めて会う人たちとの関係も期待と不安が入り交じるのが普通です。他のことに気を取られていたり、慌てていたりすると思わぬ恥をかくかもしれません。落ち着いて少しずつ慣れていきましょう。

30日(土)
厳しい状況をどう乗り越えるかが問われている日です。心強い味方がいれば強く出られるのかもしれませんし、勇気を後押ししてくれる一言だけで十分かもしれませんが、最終的には自分次第です。でも、逆境に耐えるだけでなく自ら舵取りすることができれば、V字回復並みに望ましい将来をつかむことができるでしょう。

お話を伺った方 C.I.さん 運命学研究家。易・四柱推命・西洋占星術・奇門遁甲などの運命学を学び、ブログ(With the I Ching)やツイッター(@CI_ONOFF)を通じて発信している。現在は6匹の愛猫たちと過ごす日々。

※『anan』2022年4月13日号より。写真・中島慶子 イラスト・ネコポンギポンギ

(by anan編集部)