第一印象UP!「服装」
個性アピールは、友達になればいつでもできる。まずはTPOをわきまえた明るい色のファッションで、話しかけやすい人、楽しそうな人という印象を目指そう。
ファッションの選択ミスが敵を生むかもしれない!?
初対面の人がいる場に着ていく服は、白やベージュなどきちんとした印象を与えるものがベター。カジュアルなシーンなら、黄色やオレンジなど明るく溌剌とした印象のカラーもおすすめ。要注意なのは、心理学的に敵を作る可能性があるとされている極端にフェミニンな服。そういった服を着た女性を見ると、男性の脳内では無意識によからぬ欲求が生じてしまうので、理性でその欲求を封じなくてはならない。そんな我慢を強いる相手に対して、嫌悪感を抱いてしまうというのだ。服装選びは、やはりTPOをわきまえたい。
第一印象UP!「ヘア&メイク」
髪は、清潔感に直結するパーツ。ボサボサしているとだらしない人と思われがちなので気をつけて。今の時代、メイクはマスクとのバランスも計算する必要が。
前髪を左分けにしたらスーパーマンのできあがり!
左分けの前髪が好印象、という事実を効果的に取り入れているのが、1978年の映画『スーパーマン』。冴えない新聞記者クラーク・ケントは、事件が起こると電話ボックスに入って、マッチョで強いスーパーマンに変身する。劇中、クラーク・ケントは前髪を右分けにしているが、電話ボックスから出てきたスーパーマンは左分け。吉田さんによると、ほかにも左分けのヒーローが登場するハリウッド映画はたくさんあるそう。作り手側は経験的に左分けが好印象を与えることを知っていて、演出に活かしているのだという。
第一印象UP!「表情」
笑顔には、見る人も微笑んでいる本人も幸せにする不思議な力が。心からの笑顔が自然と浮かぶように、豊かな表情と、それを支える筋肉を育てることから始めよう。
“本物の笑顔”を作るための顔筋トレーニング。
【ウォームアップ】
(1)顔のパーツを中央に寄せるつもりで、ギュッとしかめっ面を作る。
(2)パーツを外に広げるつもりで、目と口を大きく開く。(1)と(2)を10回繰り返して。
【大頬骨筋と眼輪筋のトレーニング】
鏡を見ながら30秒間、口を交互に「ウ」「イ」の形にする。そのとき、目の外側の筋肉を意識して、目尻を下げる感覚をつかんで。楽しいことを考えながら練習すると、より効果的。
第一印象UP!「姿勢、距離」
肩を落として自信なさげな姿勢や、相手に不快感を与える距離はNG。胸を開けば見た目も気持ちもオープンマインドになって、話しやすい雰囲気を醸し出せるはず。
オンラインでは“目が合ったふう”の演出を。
初めてオンラインで会う人と、画面越しに目と目を合わせるのは難しい。そんなときは、ビデオ通話ソフトの設定を見直して。たとえばZoomなら「スピーカー ビュー」、Microsoft Teamsなら「参加者のピン留め」機能がおすすめ。Zoomだと話者が、Teamsだと特定の参加者が大きく表示されるので、視線はその人の上に。すると視線がカメラに近くなり、通話相手は自分の目を見て話している、という印象を受ける。また話を聞くときは、オンラインであっても軽くうなずくくらいのリアクションをとると好印象。
吉田たかよしさん 心療内科医、医学博士、本郷赤門前クリニック院長。アナウンサーや政治家秘書などを経てクリニックを開設。受験生の脳機能やメンタルの管理、勉強法指導を行う。TVやラジオへの出演も。
渡辺由佳さん コミュニケーションインストラクター、元アナウンサー、大妻女子大学非常勤講師。自分磨きスクール「シェリロゼ」講師。著書に『どんなに緊張してもうまく話せる!』(日本実業出版社)など。
※『anan』2021年10月6日号より。イラスト・サヲリブラウン 取材、文・風間裕美子
(by anan編集部)