ザ・フー「3人とも胸にまつわる悩みを抱えていた」 『OPPAI zine』への思い

エンタメ
2021.09.27
おっぱいを考えるきっかけをくれる『OPPAI zine』。誕生の背景や作り手の思いを、ザ・フーの3人に直撃しました!

女の子3人組「ザ・フー」が手がける『OPPAI zine』が気になる。

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誰かではなく自分の目線でおっぱいを語ってほしい。

自分たちの言葉でおっぱいを語ることをコンセプトにした『OPPAI zine』。手がけたのは、各々がアーティストとして活躍する3人組アーティストコレクティブ、ザ・フー。

MIO:ザ・フーの始まりは、さまざまな人種やジェンダー、体型の人たちが描かれたトートバッグを作ったことでした。でも、プロダクトを作るだけではなく、メッセージを発信していきたいという思いがあり、zineを作ることに。3人とも胸にまつわる悩みを抱えていたことから、おっぱいをテーマに選びました。日本で生きていると胸を一番に見られることや、男性目線で胸が語られることが多く、プライドがえぐられることもしばしば。だからこそ、自分たちの言葉でおっぱいを語りたいと思ったんです。3人とも海外生活の経験がありますが身体への視点が成熟してるなと感じていて。日本とNYでおっぱいの話を聞き比較したいと思ったんです。

MIYU:NYで演劇を6年間学びましたが、いろんなセクシュアリティの人がいて、おっぱいについて話す時に、“女性についているもの”“性的なもの”ではなく、“どんなセクシュアリティにもあるもの”として語られることに衝撃を受けたんです。中高生の時、胸が大きいことに悩み、さらしを巻いたりもしていたけど、NYに行ってからは、一番好きな部分に。読んだ人からの「私も胸を好きになってみようと思いました」という言葉は嬉しかったし、同時に、自分がコンプレックスを感じていた時代に、そんな出会いがあればよかったなと思うんです。

MIO:誌面は、ザ・フーのポリシーにもなっているカラフルであることを意識しました。あと、MEGAがよく果物の造形美について話していたことから、写真の胸には果物やお花を置いています。おっぱいについて語るけど、おっぱいは一切、載せていません。

MEGA:胸に置く果物や花は、大きさではなく、それぞれが一番カッコよくなるようなものを選び、自然に見える角度を意識しました。あと、誌面作りで大事にしたのは、取材相手一人一人のストーリーを尊重すること。さまざまなセクシュアリティの方のインタビューを掲載したことで、男性もおっぱいについて考えたり、発見したり、誰かと話すきっかけになれば。

MIO:いろいろな人の話を聞き、それぞれに違うおっぱいにまつわる考えや悩み、ストーリーがあることがわかり他のジェンダーの問題も含め、想像力が必要だとあらためて感じました。読んだ人にもそれが伝わると嬉しいです。

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『OPPAI zine』(¥1,000)は、Amazonや公式ショップで購入可能。https://thefuu.stores.jp/

zineの中身をちょっとだけ公開! さまざまなバックグラウンドを持つ9名のモデルのフォトページ&インタビュー、おっぱいをテーマにした小説「彼女の胸に触れたことがない。」(林千大著)などのコンテンツを収録。内容はもちろんのこと、カラフルな誌面は見ているだけで元気がもらえる。

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ザ・フー 中学、高校時代の同級生である、キュレーターのMIO、俳優のMIYU、彫刻家のMEGAのアーティストユニット。“みんな違ってみんないい”というメッセージをzineやプロダクト、インスタグラム(@the_f_u_u)などを通じて発信中。名前は有名なバンドから。

※『anan』2021年9月29日号より。取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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