自分のしたことが満点の評価だと嬉しくなるもの。
以前よしもとに勤めていた女性がいるのですが、先日、その方が私にプレゼントを送ってくれました。そこで、“いい女がお礼をするなら手書きでしょ!”と思い、手紙を送ったところ、「さすがだね」というメッセージが。それに対して、「どれもこれも、あなたに教わった技です!」と返した時に、「なんですか、その百点満点の返信は」と褒められたんです。大人になると、子どもの時のように100点をとったり、大きな花まるをもらうようなことって、なかなかないですよね。完ぺきな仕事をして褒められるということも少ないもの。だからこそ、すごくありがたい言葉に感じました。百点満点をもらうというのは、それ以上にいいものがない、よくできた行動だったということ。嬉しくて、思わず自分が送ったメッセージを読み返してしまいました。しかも、ちょっとくだけた、カジュアルな雰囲気で使えることもいいですよね。「よかったよ」と言われるよりも上から目線に感じないし、いい褒め言葉だなと。私もこれから真似して使ってみようと思いました。きっと、百点満点と言う人は、80点や40点などほかの点数をつけることがないに違いありません。80点と言われた相手は、「マイナス20点の理由はなんだろう…」と気になってモヤモヤしてしまうもの。点数をつけるのであれば、潔く、気持ちよく満点をつけることが大切だと思います。
百点満点をあげられる人になるには、まず、いいところを見つけられることがポイントになりそう。たとえほかのところが低い点数だったとしても、満点をつけられるところが必ずあるはずなので、探すようにしましょう。100点をもらった人は嬉しくなって、またとろうと頑張るはず。そういう効果が生まれることも素敵ですよね。
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。
※『anan』2021年9月29日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)