“式は挙げなくていい”派が半数近く!? 独身女性400人に聞く“結婚”意識調査
Q. 結婚することに不安はありますか?
YES…78%、NO…22%
具体的に何が不安?
「自分の時間がちゃんと持てるかが心配です」(27歳・飲食)。「自分が思っている理想の夫婦になれるかどうか…」(25歳・通信)。「子供ができなかったらどうしよう…」(30歳・美容師)。「離婚した後のことが不安」(31歳・販売)
8割近くの人が不安…。その理由は“共同生活”。
さまざまな不安が挙がったが、最も多かったのは、「他人と一緒に暮らせるかが心配」(27歳・SE)という、共同生活への不安。結婚年齢が上がるにつれてひとり暮らし期間が長くなったことも、関係があると思われる。
Q. 結婚しなければ…と焦ることはある?
YES…45%、NO…55%
どんなときに焦る?
圧倒的に多いのが、周りの友達が結婚したときと、子供のことを考えると、という意見。「周りがどんどん結婚していくと、さすがに焦る」(33歳・メーカー)。「出産することを考えると、早くしなきゃと焦ります」(30歳・証券)
焦らない人が意外と多い!! プレッシャーは減少気味?
焦る人のほうが少ない現状を見ると、外からのプレッシャーは減っているのでは。以前は、結婚に対して“できる人”“できない人”という評価軸があったが、もはやそれは消滅し、“する”“しない”の時代がやっと到来か?
結婚するとしたら、結婚式は挙げたいですか?
挙げなくていい…45%、挙げたい…27%、まだわからない…28%
その理由はなんですか?
・挙げたい
「ドレスは着たい」(24歳・保険)。「親や祖父母に晴れ姿を見せたい」(24歳・スポーツジム)。「人生のけじめとして」(31歳・広告)
・挙げなくていい
「その予算を別のものに充てたい」(25歳・販売)。「人前に出たくない」(30歳・薬剤師)。「人に気を使うのがしんどい」(30歳・SE)
“式を挙げなくていい”派が半数近くという現実。
飲食できない、集えないというコロナ禍の影響も大きいかと思いますが、「式は挙げなくていい」派が45%で最も多い層。挙げなくていい理由を聞くと、お金がかかる、面倒くさい、そして恥ずかしい、という意見が。
識者に聞く、今の“結婚”
「結婚あした研究所」編集長・菊地亜希さんに、今の“結婚”についてお聞きしました。
挙げるなら二人らしく。結婚式も多様化が進む。
私が編集長を務める「結婚あした研究所」は、“結婚”そのものをもっと幸せにしよう、ということを考える、結婚に特化したメディアです。4年前のスタート以来、結婚に対するイメージと相手に求める条件の変化、’19年に年号が変わったことでの“令和元年婚”による婚姻数増、’20年に始まったコロナ禍での式の延期とキャンセルの一方で、結婚式ならではの感染症対策グッズの誕生など、良くも悪くも結婚にまつわる話題が多かった4年間でした。特に新型コロナ流行は結婚式のあり方に大きな影響を与えており、ここ2年は二人で手軽に行える〈フォトウェディング〉の需要が高まっています。普通の記念写真ではなく、ドラマティックで素敵な写真が撮れるサービスが増加。以前から「式とは別のドレスで写真が撮りたい」などの理由で利用する層はいましたが、今はかなりアップトレンドです。式より断然リーズナブルという理由も大きいと思います。一方、式自体はかなり多様化が進んでおり、ホテルや式場で100人程度招いて…という形ももちろん健在ですが、例えば二人の思い出のキャンプ場を借り切るなど、オリジナルの式を挙げる人も増えている。夫婦ふたりでコンセプトを考え、“自分たちらしい式を作る”というニーズに応えるべく、施設側もかなり積極的に受け入れている印象があります。
しかしなんといっても一番は、参列方法の多様化。オンライン挙式はコロナによって考え出された苦肉の策でしたが、高齢で移動が困難な祖父母や外国に住む友人と喜びを分かち合うことができるという長所もある。コロナが落ち着いても、結婚式のオンラインやデジタル化はますます進むと思います。
きくち・あき 「結婚あした研究所」編集長。自身が25歳で結婚した際、口コミサイトに助けられたことをきっかけに、株式会社ウエディングパークに入社し、現職。
※『anan』2021年8月25日号より。
(by anan編集部)