横澤夏子「瞬発力が大事」 サラッと注意ができる人に憧れる!?

2021.8.9
出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、相手のことを思って勇気が出せる女性、「後ろ姿を教えてくれる女」になりきり。

相手の気持ちをケアする一言を添えることが大事!

yokosawa natsuko

雨の日に子どもを保育園に送りに行った時、保育園の先生に「お母さん! 後ろびしょびしょですよ」と言われました。振り返って見てみると背中が雨に濡れていて、子どもを抱っこした瞬間に、差していた傘の水が落ちてきたことが原因のようでした。もし、この時に何も言ってくれなければ、そのまま座ったりして、雨がパンツまで染みたりと被害がもっとひどくなっていたかもしれないし、仕事に行った先々でいろいろな人から言われたに違いありません。後ろ姿は自分で確認することが難しい場所だからこそ、あの時、引き留めてまで教えてくれて本当によかったと思いました。こういう注意をするのはタイミングが難しいし、もし自分だったとしたら“濡れてるな…”と思うだけで終わってたかもしれません。最近、マスクを逆につけている人を見た時も、どう言えばいいのか迷ってしまいました。昔、テレビ番組の収録をしている時に、「一回中断します!」となり、なんだろうと思ったらスタッフさんに「実は、横澤さんの歯に赤いものがついていて…」と言われて、確認してみたら口内炎用のシールがついていたんです。深刻に言われるとちょっと気まずいですし、気軽に言うのは難しいなと思いました。だからこそ、保育園の先生のように深刻に感じさせず、スマートに声をかけられる人はすごいなと感じました。

サラッと注意ができる人になるには、変に考え込まずパッと言う瞬発力を持つことが大事。変なタイムラグが生まれると、“この人、ずっと考えていたんだ”と相手に気を遣わせることになりそう。また、指摘をした後に「私もよくやるわ~」という一言を添えると相手の気持ちもケアできます。相手の立場を自分に置き換えて、勇気を出して伝えてみましょう!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。

※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)