背活に関わる筋肉はコレ
美しい姿勢を作るのは、脊柱起立筋や広背筋などの背中の筋肉群。正しく動かすには、対になっている前面の大胸筋などの筋膜を先にゆるめるのがカギ。
今回は、1日10分の背中リリース&ストレッチのうちのSTEP2&3をご紹介します。
STEP2 背中ストレッチ
背中の筋肉を目覚めさせ、正しい位置&働きを取り戻す。
筋膜の癒着をゆるめたら、凝り固まった背中と肩を目覚めさせるストレッチを。呼吸は止めずに、伸ばすときに息をゆっくりと吐くようにして。
1、側面(左右各20~30秒キープ)
横座りで体を倒すだけ。腕はまっすぐ伸ばして。
背中を広く覆う広背筋の、へりに当たる部分をストレッチ。床に座り、下半身を固定して行うことで効率よく伸ばせる。片側の肋骨の間を広げるイメージで。
1、床に正座してから左にお尻をずらし、横座りになる。両膝とお尻を床につけ、上半身を安定させる。両手を真上に伸ばし、右手で左手首をつかむ。ゆっくりと息を吸う。
2、ゆっくりと息を吐きながら、右手で左手首を引っ張るようにして、上体を右に倒す。肘を伸ばしたまま、脇腹をしっかりと伸ばして20~30秒キープする。足を入れ替え、反対側も同様に行う。
NG:膝が浮いている!
2、背中&肩(左右各20~30秒キープ)
頭の重みで、背中と肩を無理なくストレッチ。
側面ストレッチの斜め前倒しバージョン。頭と上半身の重みを使って、僧帽筋と脊柱起立筋をじわりと伸ばして。首や肩のコリに悩む人に特におすすめ。
1、「側面」と同じ要領で、床に横座りになる。左手を前にまっすぐ伸ばし、右手で左手首をつかむ。ゆっくりと息を吸う。
2、ゆっくりと息を吐きながら、上体を右斜め前に倒す。右手で左手首を右斜め前に引っ張りながら背中を丸め、背中の左半分と肩の後ろを伸ばす。20~30秒キープし、脚を入れ替えて反対側も同様に行う。
3、背中&脇腹(左右各20~30秒キープ)
普段動かすことのない場所をリフレッシュ!
寝る前にもおすすめの、脱力系ストレッチ。床に前後に手をつくことで、固まりがちな広背筋の横の部分を、片側ずつ丁寧に伸ばすことができる。
1、床に四つんばいになり、左手を右手の前につく。両膝を軽く開いて、息を吸う。
2、両手のひらを床につけたまま、ゆっくりと息を吐きながら額と左肩を床に近づけ、お尻を後ろに引く。背中と左脇腹をしっかりと伸ばし、20~30秒キープする。手の前後を入れ替えて、反対側も同様に行う。
4、肩まわり(後ろ回し前回し各10回)
腕を大きく回すと背中にも良い刺激が。
両手を肩から離さない、肘を胸の前で合わせる。この2つを守ると動きがダイナミックになり、ストレッチ効果も倍増。もちろん、肩こり解消にもぴったり。
1、床にあぐらをかいて座り、両肘を横に開いて両手を肩に当てる。
2、左右の肘を胸の前で合わせる。肩甲骨をしっかり開く。
3、肘をできるだけ離さないようにしながら上へと持ち上げる。
4、大きく円を描くように、肘を前から後ろに回す。1~4を滑らかにつなげて10回行い、同じようにして前回しも10回行う。
玉置達彦さん パーソナルトレーナー、STELLA GYM代表。俳優やアナウンサーからも信頼が厚い。著書に『背中から見た目印象を変える13の「背活」メソッド』(主婦の友社)。
ブラトップ¥7,900 レギンス¥11,500(共にL’urv/kit https://www.kitstore.jp/)
※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・冴島理映(ボンイマージュ) 取材、文・新田草子
(by anan編集部)