ホラン千秋のグローバルな課題を、自分ごと化するコツとは? 注目のフードテックも

2021.4.3
タレント、女優、キャスターとして、マルチに活躍するホラン千秋さん。地球環境、フードテック、サステナブルな街づくりなど、国内外のさまざまなSDGsの取り組みに関心を持つホランさんのグローバルな課題を、自分ごと化するコツとは?

身近に引き寄せて考えると行動が変わる。

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TBSのニュース番組『Nスタ』のキャスターも、今春で5年目に突入し、すっかり夕方の顔として定着したホラン千秋さん。JICA海外協力隊の学習チャンネル「3分で学ぶ世界」で案内人も務めるホランさんは、昔から好奇心旺盛で、地球の環境を守ることの大切さを、ずっと考えてきたそう。

「当たり前のことですが、親から『ごはんは残さず食べること』『ゴミはちゃんと分別すること』と言われながら育てられました。ほかにも父親の影響で、ネイチャー番組をよく見ていましたね。ウミガメの鼻にストローが刺さっている映像を見た時はショックを受けましたが、だからといって目を背けてはいけない。直接助けには行けないけれど、そのストローはどこからきたのか考えて、自分が普段何気なくやっている行動を変えてみれば、そのリスクを減らせるかもしれないと思いました。私が今使っているマイボトルは、高校生の時に母親に買ってもらったもので、当時は水筒と呼んでいましたが、まだまだ現役(笑)。それ以外にも、豆腐を買った時の容器も捨てずに有効活用するなど、小さなことですが、やれることはたくさんあると思います」

エコバッグは、TBSアナウンサーの良原安美さんに誕生日にもらったものを持ち歩いている。

「『素材はリサイクルポリエステルなんです』と良原さんに教えてもらい、バックボーンを知ったことで、さらに愛着が湧きました。以来、私もエコバッグやマイボトルを贈るのはいいアイデアだと思うようになりました。さらに、渡す時はできるだけその商品にまつわるストーリーを添えるようにしています。意識が行動を変える場合もあれば、行動が意識を変える場合もある。どちらが先でもいいから、周りに何かしらの変化が起こればいい。そのきっかけ作りができればと、地道な草の根運動を続けています。最初から全てのことを100%やろうと思わず、できることから始めればいいんです。たとえばマイボトルを毎日持つのが大変なら、週3日から始めてみるとか。環境問題は大きすぎて手に余ると思いがちですが、何事も自分の身近に引き寄せて考える癖をつければ、行動は自ずと変わると信じています」

最近は、フードテックにも興味を持っているホランさん。その背景には、食肉の生産が与える環境負荷や2050年の世界人口爆発に伴う食糧難などの問題が挙げられる。なかでも代替肉には強い思い入れが。

フードテックで、さまざまな難題を解消。

「代替肉は、畜産で排出される温室効果ガスを減らせるだけでなく、植物性タンパク質をベースにしているから環境にも健康にも優しいんです。私は取材で行ったお店で初めて食べて興味を持ちました。さらに『一風堂』が、植物性油脂と大豆タンパクの研究開発を60年以上続けている『不二製油』とタッグを組み、豆乳などで作るとんこつ風のスープベースを開発したんです。これがすごくおいしそうで! 今すぐ食べてみたいです(笑)。代替肉をまだ食べたことがない人は、肉よりも劣っていると先入観を持ってしまうかもしれませんが、まず一度トライしてほしい。誰だって最初は自分が知っているものしか信じられないけれど、新しいジャンルの料理だと思えば、案外すんなり受け入れられるかもしれない。そうすれば自分の選択肢も広がり、食のシーンがさらに楽しくなるかもしれません」

職業柄、世界の動向にも詳しいホランさん。いま気になっているソーシャルグッドなニュースは?

「デンマークのコペンハーゲンにある工業地帯に完成した『コペンヒル』。屋上が人工スキー場になっている新名所で、実はここ廃棄物発電所なんです。こういったサステナブルなレジャー施設が街に溶け込んでいると、日常の中で地球環境への意識が芽生えやすくなり、人も街もアップデートしていくと思います。暮らしにワクワクを取り入れる工夫って素晴らしい。以前私の母校の高校生の後輩たちが、使わなくなったネクタイを集めて、高齢者の方に制服リボンにリメイクしてもらう活動を行っていたんです。エシカルなだけでなく、ファッション性も高いので、その発想力に感服しました。私たちひとりひとりが身近な問題としてとらえて何か行動を起こせば、必ず大きな変化が生まれると思います」

CHIAKI HORAN 1988年9月28日生まれ。東京都出身。TBSのニュース番組『Nスタ』(毎週月~金曜15:49~)、NHKワールドJAPAN/NHK総合『SONGS OF TOKYO』(月1回放送)などにレギュラー出演中。リボンブラウス¥37,400(エヴァ マン) ベルベットパンツ¥38,500(サードマガジン×ミコモリ) 共にサードマガジン TEL:03・5784・2588 ネックレスはスタイリスト私物

※『anan』2021年4月7日号より。写真・大内香織 スタイリスト・菊池かおり ヘア&メイク・窪田健吾 取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

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