相手に気を使わせず家に招くスキルに感動!
少し前の話になるのですが、番組でも共演していて、仲良くしているお友だちと遊ぶ約束をしていたんです。すると彼女が、「もしよかったらうちに来ない?」と誘ってくれて、“え、実家に!?”と驚きました。だって、実家に呼ぶためには、まず、家がきれいなことが大前提。さらに、親と仲がいい、親の前で自分を見せられるなどの条件が揃っていないと難しいですよね。私は、親とすぐに喧嘩をするし、見苦しいものを見せることになるのがわかっているので無理だなと。まだ、中学生とかなら考えられるけど、こんなに大人になってまでというのは、本当にすごいと思いました。しかも、“実家に呼べるくらいの仲だと思っているよ”という気持ちが伝わってきて、嬉しかったです。
実際に行ってみると、お母さんも、彼女と同様にものすごく感じのいい、気さくの塊のような人で。“どうりでこんな子どもになるよな…”と納得しました。「娘がいなくても来てね」とまで言ってくださったんです。いちごのショートケーキを出してくれたり、その子が写った写真などがたくさん飾られていたりと、まるで漫画に出てくるような素敵なおうちで、そんなところに感動もしたり…。こちらが感謝をしたいのに、その子からは“うちの母を喜ばせてくれてありがとう!”という雰囲気が感じられて、そんな気遣いまでできるのかと、ますます、その子のことが好きになりました。
友だちを実家に呼ぶには、まず自分が親と仲良くすること。あと、普段から、友だちのことを親にいろいろ話しておくことが大事だと思いました。彼女のお母さんは私の娘の月齢まで知ってくれていたおかげでとても話がしやすかったです。私も、親との関係性を大事にしたいと思います!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。
※『anan』2021年3月24日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)