超話題作『愛の不時着』はコメディ部分も秀逸! サブスクおすすめ4作品
クスクス、ニマニマ、大爆笑。“笑い”は気分転換の最高の妙薬。
お杉:巣ごもりで定着したサブスクから、今回は笑える作品をピックアップ。まずは超話題の『愛の不時着』。
B子:韓国の財閥令嬢セリがパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着。北朝鮮のエリート将校ジョンヒョクと恋に落ちるわけ。ラブストーリーだけど、コメディパートが素敵すぎ。
お杉:恋の行方もさることながら、北と南のカルチャーギャップがもたらす笑いも大きな魅力。
B子:北朝鮮の生活ぶりが、実はリアルらしいよ。国境警備の兵士がこっそり韓国ドラマを見てたり、闇市でKコスメが売られていたり。
お杉:ジョンヒョクの部下が可愛いよね。セリから譲られたいい香りのシャンプーの虜になったり、韓国の豊かさに驚きっぱなしだったり。
B子:セリと、村の奥さん軍団の絡みなど、あらゆるシーンでクスクス。豪華カメオ出演も見ものよ。
お杉:ヒョンビンが演じるジョンヒョクの素敵さにも、ニマニマが止まらないわよ。ルックスだけじゃなく、中身も最高。その完璧すぎるイケメンぶりが終盤巻き起こす騒動もお楽しみに!
B子:イケメンといえば、『エマ ~恋するキューピッド~』のジョニー・リー・ミラーね。デビュー時からほとんど変わらない、奇跡の47歳!
お杉:サブカル色が強い俳優だから、J・オースティン原作の貴族様がハマるなんて意外だった。自分は縁結びの天才と思いこむエマを、ときに厳しく諭す大人の男っぷりが素敵。
B子:で、笑わせるのがエマ。勘違いばかりで、常に空回り。美人なのに、もったいないドジっぷり。
お杉:庶民としては、彼女に振り回される親友ハリエットに感情移入しちゃった。エマのせいで、見当違いな結婚の夢を見させられちゃう。私の青春返して! って感じ(笑)。
B子:でもさ、資産家令嬢との逆玉婚を狙っている男なわけでしょう。そんな男とは結婚しなくて正解よ。
お杉:確かにお金と時間があるエマが縁結びに熱中したように、現代の富裕層は政治に熱中するのかな。トランプ大統領みたいに。それを笑いにしたのが『ザ・ポリティシャン』。
B子:アメリカ大統領を夢見る高校生ペイトンがその第一歩として生徒会長選に立候補。大統領選顔負けの戦略を駆使し、当選を目指すんだけど、次々に問題が持ち上がる。
お杉:副会長候補探しとか、対立候補の自殺とかね。主役級のイケメンが初回に自殺しちゃって、驚愕よ。
B子:選挙スタッフの暗躍や副会長候補インフィニティの病の真相とか、高校でこんなことある? って感じ。
お杉:ぶっとび展開の連続。でも、妙な説得力と、「そうくるか」という意外性とのバランスが絶妙。しかも、ベン・プラットら出演者の歌唱力でも楽しませる。アメリカ連ドラ界の底力、恐るべし。
B子:連ドラ界といえばね、クリエイターが執念で再ドラマ化したのが『The Tick/ティック~運命のスーパーヒーロー~』。
お杉:トラウマを抱える青年アーサーが、突然彼の前に現れた青いスーパーヒーロー、ティックに振り回されながら、最強の悪・テラーに立ち向かう。
B子:テラーが世俗的だし、ティックとアーサーの凸凹ぶりも楽しい。ゆる~い笑いは好き嫌いが分かれるかもだけど、ダメ男の成長を見守るのが好きな女性にはオススメね。
お杉:そうよ。やる気ない系だったアーサーが、シーズン2には結構頼れる男になってる。ティックも脱皮して(笑)、マッチョになっていくし。これからってところなのに、シーズン3がないなんて、残念すぎる。
『愛の不時着』 パラグライダーの事故で北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢セリと、北朝鮮のエリート将校ジョンヒョクの恋物語。『ザ・ネゴシエーション』でも組んだソン・イェジンとヒョンビンのケミストリーが最高。Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中。
『エマ ~恋するキューピッド~』 マッチメイクの才能があると信じる女性エマの成長と恋の行方は? 透明感のある女優ロモーラ・ガライがドジでお茶目なエマを爽やかに好演。エンパイアラインのドレスなどファッションも素敵。huluにて配信。©BBC 2009
『ザ・ポリティシャン』 未来のアメリカ大統領を目指すサンタ・バーバラの高校生ペイトン。その第一歩となる高校の生徒会長選挙は波瀾万丈。グウィネス・パルトローが演じる母親ジョージナがブラックな笑いを誘って、ハマり役。Netflixオリジナルシリーズ『ザ・ポリティシャン』独占配信中。
『The Tick/ティック~運命のスーパーヒーロー~』 ヒーローとヴィランが存在する世界に現れた謎のヒーロー、ティックと気弱な青年アーサーの活躍を描くアクション・コメディ。ヒーローの自分探しなど意外に深い側面もあり、カルトなファン多数。Amazon Prime Videoにて独占配信中。
お杉とB子 巣ごもり生活中に七王国に囚われてしまい、ティリオンの声と知性にうっとり。でも、ジョンヒョク株急騰中。(お杉)『SEE 暗闇の世界』を堪能後、ネトフリから『フロンティア』をオススメされ、サブスク界で情報共有? と疑心暗鬼に。(B子)
※『anan』2020年6月17日号より。
(by anan編集部)