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aikoがサブスク解禁! きっかけを作ったラジオ 書き起こし職人・みやーんZZとは!?

2020.5.20
ラジオ好き、あるいはヒップホップ好きの人のアンテナにはおそらく引っかかっているであろう、書き起こし職人・みやーんZZさんの存在。「なぜラジオの書き起こしを?」など、気になるあれこれを聞きました。

ラジオを書き起こすワケ、教えてください。

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自分の『おもしろい』が書き起こしで共有できる。

ラジオは耳で聴くメディアだけれど、その内容をあとから読んで楽しめるように、自発的に書き起こしている人がいる。その筆頭といえるのが、みやーんZZさん。書き起こした記事がネットで話題になることも多々あるため、「知っている」「気になっていた!」という人もいるのでは。

「書き起こしを始めたきっかけは、2011年頃ライムスターの宇多丸さんがパーソナリティを務めていたTBSラジオの『ウィークエンド・シャッフル』(以下、タマフル)を聴いたことです。学生時代はラジオが好きで日本語ラップも聴いていたんですけど、当時の僕は会社勤めをしていて、ラジオとも音楽とも離れていた時期でした。それがタマフルを聴いて、かつての自分に立ち返ったというか。それにラジオの書き起こしをしている人はいましたが、僕が好きな番組は取り上げられていなかった。じゃあ、自分がやってみようかな、と思ったんです」

もともとライムスターのファンだったということもあり、宇多丸さんと関連する人の番組の書き起こしが多い傾向が。とはいえ、高田文夫さんや安住紳一郎さんなど、全くジャンルが違う人の番組もラインナップに入っている。

「基本的には音楽や映画などカルチャーの話をしている番組が好きなんです。でも、やっぱり一番大きいのは、その番組に出演している方が好きだということ。その方たちが話していたことの中から、自分が“おもしろい”と感じた部分を書き起こしているんです。それに対してSNSとかで『おもしろい』と反響があると、自分と同じように思っている人がいるんだ、と嬉しくなる。その気持ちが今につながっているんだと思います」

現在は会社を辞めて書き起こしを専業としているみやーんZZさん。一週間のうち、チェックしている番組の数は20本ほど。その中から“おもしろい”部分を抽出し、週に30~40本ほど自身のサイトにアップ。しかも、放送後けっこうなスピード感で上げているけど、日々の生活はどうなっている?

「夜12時頃寝て、朝8時頃には起きていますよ。一日中ラジオを聴いていますが、ほとんどがリアルタイムではなく、録音やラジコで半日ほど後追いです。文字起こしは、ネットの音声認識ツールであらかたやっておいてから起こし間違いを自分で直したり、文章のつながりを整理したりしています」

手を加えているとはいうが、そうとは気づかないほど、ラジオのままの空気感。その書き起こしからは“ラジオ愛”が感じられる。だからこそ番組からの信頼も厚く、それこそ宇多丸さんの番組で公式の書き起こしを依頼されるまでに。

「その縁で宇多丸さんとは何度かお会いしたことがあり、『自分がどんなことを話したのかチェックしたい時に便利』と言ってもらえた時は、やっていて本当によかったと思いましたね」

最近では、ある書き起こしが山を動かした!? と話題に。それはイギリス在住のミュージシャン・小袋成彬さんが、aikoさんの曲がサブスクリプションにないため、現地の人に紹介できなくて悲しかった、と語ったもので、その書き起こしがaikoさん本人の目に留まり、サブスク解禁のきっかけになった、というのだ。

「いえいえ、僕は書き起こしをしただけですから。でも、『きっかけを作ってくれてありがとう』と言ってくださるaikoさんのファンの方もいて、喜んでもらえたのならよかったなって思います」

ラジオでこんなこと話していたんだ、と番組に興味を持つ入り口にもなる書き起こし。ここからまたラジオの楽しみ方が広がるはず。

憧れの宇多丸さんの番組公認に!

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TBSラジオから連絡が来た時は、「勝手にやっていることなので怒られる」と土下座覚悟だったそうだが、用件はその真逆。学生時代から追いかけてきた宇多丸さんと仕事ができることになるという嬉しいご縁が。

音声認識ツールが苦戦した声は…? 

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過去最も認識されなかったのは、プロレスラー・天龍源一郎さんの声とのこと。確かにあの滑舌は、機械には難しいかも…。一方、認識されやすいのはアナウンサーの声。とくに安住紳一郎さんは確度が高いらしい。

みやーんZZ 書き起こし職人。2011年頃から趣味でラジオの書き起こしをスタート。記事は自身のサイト「miyearnZZ Labo」にて随時更新。現在は、書き起こしを専業とし、番組の公式書き起こしを行うことも。

※『anan』2020年5月27日号より。取材、文・重信 綾 イラスト・docco

(by anan編集部)